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国の廃棄物政策やごみ処理新技術の危うさを考えるブログ-津川敬

出雲エネセン・抜本修理へ

2009年08月03日 | ガス化溶融炉
ガス化炉を回収へ:トラブル相次ぎ耐性強化
出雲エネセン
  09・08・01山陰中央新報
 出雲市は、31日、可燃ごみ処理施設・出雲エネルギーセンター(同市芦渡町)のガス化炉の大規模な改修工事を2009~10年度に実施することを明らかにした。炉内に発生するひび割れが後を絶たないことから、耐性の強い新たな装置に交換する。03年10月の本格稼働以降、トラブルが相次いだ同センターで最大規模の改修となる。
 交換するのは、二重構造になっているガス化炉内側のレトルトと呼ばれる筒状の装置。長さ20メートル直径2.2メートルのステンレス製で回転しながら、ごみを約500度の高温で蒸し焼きにし、ガスと炭水化物に分解する機能を持つ。
 ひび割れは、昨年5月の定期点検で55か所見つかり、その後も補修と点検を繰り返してきたが、今年5月の点検でも7か所で確認。今後もひび割れの発生が続けば炉の腐食が進む恐れもあるため、耐熱性、耐食性のあるニッケルやクロムなどの合金製の炉に交換することを決めた。
 炉は2系統あり今年11月にA系、来年5月にB系の改修工事をいずれも定期点検に合わせて50日間で実施する。工事期間中はそれぞれ稼働を停止するため、ごみ処理を県外の業者に委託する。
 同センターは出雲、大田、雲南の3市と斐川、飯南両町の可燃ごみを処理。改修工事の費用は明らかになっていないが、約1憶7千万円を見込むごみ外部処理費を含め、全額をメーカーの日立製作所が負担する。 市環境政策部の児玉俊雄部長は「故障で動かないというわけではないが、長期的に安定稼働を目指すための措置」と話している。

 以下は昨年9月、やはり地元紙の記事である。

 ひび割れ予防へピーニング施工/出雲エネセンガス化炉/期間中の9月からごみ処理外部委託
島根日日・2008/09/04
 10月20日をもって保証期間が切れる出雲エネルギーセンター(出雲市芦渡町)では整備の万全を期そうと、9月中に、ガス化炉溶接部の外面を中心に詳細なPТ検査(液体浸透探傷検査)を行い、必要に応じてひび割れ予防のピーニング施工を実施する。2日の市議会全員協議会で、市環境政策部から報告があった。
 ガス化炉溶接部は微細な傷が入りやすく、これまでは定期補修時などにそのつど修理されてきた。今回実施されるPТ検査は、液体を浸透させて、目視では困難なひび割れなどの有無を確認する検査法。
 この結果によって状態を把握した上で、溶接部などの表面をハンマーなどで叩くことでひび割れなどの発生を防止するピーニング施工を行う。
 これらの点検・施工期間には、A系が3日から16日までの2週間、B系が10日から23日までの2週間を予定している。
 今回の点検・施工に伴い、ごみ処理の外部委託が9月上旬から2カ月程度必要となる見込みで、委託処理量は最大1,800t、経費は最大7,800万円程度かかる見通し。経費については、全額日立の負担。委託業者は、境港と山口の業者を予定している。
http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/4540

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