今度、どこ登ろうかな?

山と山登りについての独り言

・天狗角力取山、川桁山

2013年10月01日 | 山登りの記録 2013
平成25年9月24日(火)
天狗角力取山1,327m、川桁山1,413.2m
 
 飯森山に登った後、猪苗代湖に近いスキーリゾート『リステル猪苗代』脇の林道が川桁山の登山口だ。林道入口に観音寺という古刹があり、観音寺川に沿って林道は奥まで行っている。荒れた林道ということなので、観音寺から100m程入った林道の駐車余地に車を止めた。直ぐ隣のリステル猪苗代の照明で何となく明るい。観音寺川の川音を聞きながら、まだ時刻も9時前だが、疲れていたのでシュラフに潜って眠った。

 翌朝5時に目が覚めるがまだ薄暗い。5時半に起きてパンを食べ支度をして出発、林道を奥に向かう。直ぐ先にリステルの附属施設なのか?コンドミニアムみたいな建物が、林道の脇に2棟建っていた。林道は手入れされ舗装された所があるかと思うと、水流に洗われてえぐれ、大きな石がごろごろしたトコロもあるといった感じだが。入口から2km程は普通車でも入れそうだ。その先はもう管理していない様で、極端に荒れていた。長い林道歩きで林道終点の登山口までは1時間以上掛かった。いきなりの急な林道歩きで汗をかいてしまった。かつては林道終点まで車が入れた様だが、今は途中ひどく荒れた所もあって、4駆でもとても無理だろう。

 林道終点広場の脇に登山道と書かれた標識があり、沢沿いに道が付いていた。最初は小川に沿って気持ちの良い道が続いていたが、次第に石がごろごろした掘割みたいな道になる。急な登りになり、苔むした石を伝い歩いて、か細くなった水流を離れると笹薮に一筋付けられた滑りやすい赤土の急斜面を登る。上り付いた所は笹薮に埋もれた痩せ尾根の一角で、ここが川桁山と天狗角力取山との鞍部になっている。かつて小田峠とも呼ばれていたそうだが、今はだれもそう呼ばないらしい。入り込めない程の潅木と笹の密薮に赤テープや黄テープが目印の様に付けてある。これは天狗角力取山へここから登ると言う目印の様だ。川桁山の前に取りあえず天狗角力取山にも登ろうと思っていたが、思った以上に入口の薮はヒドイ。しばらく周囲をうろうろし、どこから潜り込もうか考えたが、どこもかなりの薮だ。しかし、ジャングルのような薮に潜るとその先は大したものではなかった。入口だけ薮が濃いのだった。あとはほぼ稜線伝いに、目印の赤テープもあり、薄っすらと踏跡も付いていた。踏跡を辿って頂上部に登りつくと、しかし、ここからほぼ平坦な稜線が少し続くが、ここもかなりの密薮だ。株立ちのブナにネマガリが混じり、距離こそ短いが、最後のちょっとした小山になっている山頂までは結構な薮こぎになった。山頂とおぼしき場所はホンの少し周囲より高い。北側に一段下がって、畳一畳程土の露出した所があり、そこから天狗角力取山の最高地点1360m峰と天狗のハゲと呼ばれる裸地が見えた。(※多くのガイドブックやネットではこの1,327m峰を天狗角力取山の山頂としているが、一部のネット記録やカシミールのデータでは最高点のピーク1,360m峰を山頂としている)木の高い所に木のプレートが一枚下がっているが、天狗角力取山と書かれていた文字は既に消えていた。薮の中には他に何も無かった。下りは赤テープを目印に鞍部に一気に下った。天狗角力取山往復は1時間15分くらいだった。

 鞍部から川桁山に向かうが、道は薮っぽくて刈り払いもされず、余り手入れもされていない印象だ。渡り廊下のような笹薮の痩せ尾根が川桁山にぶつかると一気の登りになった。羊歯や笹が被り気味でジグザグを切った後は、正に一直線の登りでふーふーいいながら登りきると、潅木藪を切り開いた様な細々とした道で直角に折れ、天狗角力取山を見下ろす。安達太良方面も見えているが、雲が蓋をしていた。藪っぽい道は結構長く、一旦下ってまた登り返し、東の外れがようやく山頂だった。10時42分に川桁山山頂に着いた。多くのガイドブックに書いてあった様な眺めはない。わずかに、猪苗代湖の一部(志田浜あたり)が木々の切り開きから窓のように見えるばかりだ。眺めの良い山頂を期待していたのだが、ガッカリ…。周囲の木々が延びて、葉が付いている今は全く展望のない山だが、葉が落ちても大した眺めはなさそうだった。雲を被った磐梯山がわずかに先の方だけ木の上に見えていたが、北や東は全く何も見えない残念な山頂だった。

 砂地の様な裸地に三等三角点とステンレス製の訳のわからないものが書かれた標識?が立つばかり。湯を沸かしカップうどんを食べるが、箸を忘れて小枝で食べた。リンゴやお菓子もつまんで、11時23分に川桁山頂を後にする。藪道を戻って12時に小田峠に戻り、そのまま下って12時49分に登山口まで降り。長い林道を戻り1時58分に車に戻った。

 観音寺から車で10分ほど走った猪苗代湖畔にあるレイクサイド磐光というホテルで入浴する。ここは志田浜温泉という温泉で泉質はアルカリ単純泉、さらっとした湯は特に臭いもないが塩素臭もなくて肌あたりは良い。3階にある内風呂の外にあるテラスの露天風呂からは猪苗代湖が一望だった。他に入浴していた人は一人だけで貸切状態で気分も良かった。入浴後は快晴の猪苗代湖を眺め、姿を現してきた磐梯山や川桁山の眺めを楽しんだ。猪苗代湖を後に若松を抜け、田島のスーパーで弁当を買って食べ帰路に着いた。

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2 コメント

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こちらもあまり展望ないんですね (ノラ)
2013-10-01 22:06:54
あさぎまだらさん こんばんは。天狗角力取山は時間は大したことないけれど結構な薮山のようですね。会津の薮山の典型見たいな山ですね。川桁山はあまり期待はしないようにしましょう。まだ紅葉には早かったようですね。猪苗代湖から磐梯山が一等眺めがいいような。それはいつもですが。うーん,川桁山は行くの考えますね。標高が高くないせいでしょうか地味そうです。
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超ジミ山です (あさぎまだら)
2013-10-02 02:52:03
ノラさんこんばんは。
川桁山は思っていたより遥かに地味ですね。
展望がかつては良かったようですが、今は山頂付近の木々が延びて眺めは良くありません。
なので、展望は期待できません。天狗角力取山はおっしゃるとおり典型的な藪山です。山頂付近はネマガリと株立ちブナです。短い距離ですがあなどれません。迷うような山じゃないですが…。
どちらも飯森山よりさらに渋い山でした。
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