今度、どこ登ろうかな?

山と山登りについての独り言

兜岩山

2006年02月11日 | 山登りの記録 2003
平成15年12月7日(日)

 子供たちと登った毛無岩は天気も悪く、印象の薄い山登りだった。その時、「荒船山の近くに蛙の化石が出る山があるんだよ」と次男に言ったら、次は絶対そこに行くと言った。

 天丸・帳付のハードな山行からまだ中3日しかたっていない、前日辺りはまだ筋肉痛が残っていた。脚はともかく、藪こぎのせいで腕の筋肉痛がひどくてやっと少し良くなったばかりだから、とてもじゃないがそんなにきつい山は無理だ。まあ、兜岩山程度だったらいいかなと思った。子供が不満でブーイングにならなけりゃいいけど…どうせ、化石なんか有るわけないし。

 今日は内山越えて直ぐ去年荒船を登った時と同じ荒船不動に向かう。
 荒船不動の駐車場には2台ほど車が停めてあった。荒船へ行く人たちかと思ったが、兜岩山への往復で合計13人のハイカーに会った。 星尾峠までは沢沿いのお散歩道だ。2人とも毛無岩の時と違って余裕だ。特に次男は、既に化石を入れる袋や確認するためにと虫眼鏡まで用意する熱の入れようだ。もう、この辺で化石はどこだ?と言っている。(だからさあ…)

 ここから、御嶽山の登りは結構きつかった。頂上は2つに分かれていて西側のピークの上に木曽の御嶽に向かって神様がいる(木曾の御嶽山のより、かなり小さいけど)手前のピークには2体の異様な神様の石像があった(一体は役の行者らしい?が、もう一つは笑ってしまうような馬鹿面をしていた)。御嶽山で少し休んで、これから向かうローソク岩方面を見る。ローソク岩はお正月の独楽回しのコマを逆さまにしたような岩峰で、この御嶽山や目的地の兜岩山より少し高い、しかしその上には登れない。ローソク岩の手前に子ローソクと孫ローソクが見えていた。子供たちはローソク岩のトラヴァースを期待している、少し危険な山登りの方が面白いから岩場等のあるコースになりがちだ。

 御嶽山からは笹道の急降下、下りきってまたローソク岩に向かい、急な登りを登り返すと、孫ローソクの下に出た。ここから見る子ローソクまではナイフリッヂになって東側がすっぱり切れ落ちている。切れたその向こうに、やや低く立岩の岩峰群が見えていた。孫ローソクの上は岩頭だが、容易に登れて、ここからはこの日一番の大展望が広がった。荒船の平らな頂が特に大きく眼を引く、経塚山の北面は岩壁になっているのが分かる。その荒船に今さっきの御嶽山が重なっている。先日登った毛無岩は、手前の同じような高さの稜線が隠し気味で、ほんの先しか見えていない。

 毛無岩の向こうのトヤ山付近にある送電鉄塔が、まるで毛無岩の上に立っているように重なって見えている。今日のような天気なら展望は素晴らしいだろう。4日前に登った天丸・帳付・大山を探したが、両神山はハッキリ分かる独立峰だが、八丁尾根や赤岩尾根はただギザギザした山連なりに見えて判別しがたい。そこそこスリルのある岩峰の上に立って二人とも満足の様子、どうにかこれで化石がみつからなくってもブーイングはなさそうだ(多分…)。

 子ローソクとローソク岩は北側の暗く冷え冷えとしたガリー状の沢の源頭部を巻くトラヴァース道だ。昔2月にここを通り過ぎたときのことを思い出す、つるつるに凍ったヒヤヒヤの通過だった、その時登ったはずの兜岩山の印象も全くないが、ローソク岩の基部の切り立った岩場の通過と、帰りについでに行った艫岩の上で風が冷たかったのを良く憶えている。トラヴァースは特に問題なく通過、二人は少し期待はずれだったようだ。

 兜岩山分岐辺りから見るローソク岩はローソクと言うより、煙突のようだ。ここからやや笹藪がうるさいが、程なく頂上に着いた。
 次男はかなり真剣に化石を探している。頂上から少し東に進んだところが樹林が切れて岩場になっている。そこで休んだ、佐久方面の展望が広く、浅間山から奥秩父方面まで大展望だった。おにぎりを頬張るが、風は冷たい。

 次男は諦めきれないようで、さかんにそこいら辺の石を調べている。しばらくして諦めたのか、がっかりして双眼鏡で景色を眺め始めた。長男は特に期待していなかったのか、余り興味がなかったのか、どっちでもよいような感じで、見える山の名前を例によって聞きまくっている。

 帰りはローソク岩のかなり近くまで登ってみた。まるでブロックを積み上げたような岩で、もろくてとてもじゃないが登れる対象ではない、ザイル等の登攀具があればなんとかなるかもしれない。東側も回ってみたが、いわゆる上級コースのナイフリッヂや岩場を伝う尾根づたいの踏み跡が岩を巻いて続いている。子ローソクは割合岩がしっかりしているので補助ロープ程度で行けそうだ。どちらも灌木が生え、それもホールドになりそうだ。またの機会を…子供がいては無理。

 ローソク岩の付近で数人の年配ハイカーにあった。兜岩山を下るときも入れ替わりに中高年グループが登ってきた。
 御嶽まで戻り、湯を沸かしてカップラーメンを食べた。兎に角この日は食べまくった一日だった。御嶽から直接荒船不動に下る道を下り、程なく登り口まで戻ってきた。久しぶりに荒船の湯に寄って帰った。

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