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Pretenderの備忘録

セビリャの理髪師 小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト

2005-10-19 23:38:38 | 音楽 Opera
このプロジェクトは初めて。
今年は、夏の新日本フィルは出張で行かれなかったが、オペラの森、サイトウキネンと、小澤さんのオペラとオペラ的演出をしたものを3本も観た。ボストン住んでいた頃を別にして、年に3回も生で小澤さんの演奏を聞くことはなかった。10数年ぶり。オペラはボストンにいた頃でも、年に一度のコンサート形式だったので、今年は贅沢な年となった。
サイトウキネンのメンバーを講師として若手を育てるプロジェクト。中国人がかなり入っており、中国でのコンサートもあり、小澤さんの生まれた中国への思いがこもっているのだと思う。
演奏は、やはり若手中心で、やや硬く、正確に弾こうと一生懸命なのがオケピから伝わってくるようなところがある。楽器も、大人が使っているものに比べれば、格が落ちるであろうし。このプロジェクト以外で、オケピでオペラを弾くという経験は若い人にはないであろうから、まあ仕方がない面はある。
歌手は、ロジーナのルクサンドラ・ドノーゼは、声量もあり、伸びやかで聞き易い。アルマヴィーヴァ伯爵のジョン・オズボーンも、伸びのあるテノール。フィガロのアール・パトリアルコも安定感がある。
演出は、舞台はシンプル。日本語を入れたり、喜劇として盛り上げる工夫もしている。
非常に楽しい時間だった。
欲を言えば観客のマナー。おばさんはどうして演奏中に、ハンドバッグのチャックを音を立てて空けるのか、そしてコンビに袋をがさがさとさせて何かを探すのか?これは死刑だと考えて欲しい。
休憩時間や帰りに、大江健三郎一家や、出井元ソニー社長等を見かけた華やかな会場だった。

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