愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

猫年がない理由

2010年01月07日 | たっちーの部屋
今年は寅年。寅年があるのになぜ猫年はない? 寅年があるから同じネコ科の猫年はないのでは? などなど猫好きとしては気になるところだと思います。
日本には、こんな昔話があります。
むかーし、昔のある日のこと。神様が動物たちに御触れを出しました。
「今度、『干支』というものを作ることになった。そこで明日までに私のところに到着した順番で12番目までを干支に入れることになった。みんなはせ参じてもらいたい」
これを聞いた動物のうち、まじめな牛さんは「僕は足が遅いから、今から神様のもとに向かおう」とえっちら・おっちらと歩き始めました。その様子を見た狡賢いネズミどんは、牛さんの上に乗ってのーんびり。足の速さが自慢のトラさんは「明日? じゃあ明日の日の出ととも出発すれば十分1番になれるな」とタカをくくっていました。
しかし牛さんの勤勉さのおかげで、ゴール直前はデッドヒート! 牛さんが逃げ切るか? と思った瞬間に、ひょいと背中から飛び降りたネズミどんが一等賞をさらうという番狂わせの展開に。
一方、そんな歴史的なデッドヒートから一夜明けた日。にゃんこどんが神様のもとを訪れます。
「ネズミどんに干支を作る順番を決めるって聞いてきたんですけど、誰もいないってことはもしかしたら僕が一番?」
「お前さん、ネズミどんに騙されな。干支の順番は昨日決まったよ。いやぁ~モナコGPやル・マンでも見られないような激しいデッドヒートだったよぉ。残念だねぇ。顔を洗って出直してきな~」
この「事件」をきっかけに、猫はネズミを追いかけるようになり、頻繁に顔を洗うようになった…というものです。
実は、この話は干支が日本に到着してずいぶん経過してから作られたお話のようです。
というのも十二支が日本に伝わったのは6世紀半ば頃といわれています。一方、日本に猫(家猫)が伝わったのが奈良時代(8世紀)といわれ、さらに一般に飼われるようになったのは江戸時代になってからなんだそうです。
要するに、干支に猫年がない理由は「猫よりも干支のほうが先に日本に伝わり、浸透したから」ということのようです。
では、日本以外で干支のある国ではどうでしょう? 実はチベット、タイ、ベトナム、ベラルーシといった国には「猫年」があるんです。
「何年?」って聞かれて、「猫年!」っていう会話が普通に成立している国があると思うと、猫派としてはなんだかちょっぴりうらやましいような気がする…。
なお、今回のお話は『干支情報サイト』を参考にさせていただきました。運営は個人のようですが、とってもよく調べていてびっくり。興味のある方は、是非、ご覧ください。
ちなみに今回者の写真は、無造作に脱いだ僕のフリースの上で丸くなっていたキジロウ。どかすと悪人になったような気持ちにさせられそうだったので、そのまま寝かせておきました。寒かったよぉ~
コメント (3)
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