Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

風呂の湯をいつ替える

2008-01-31 19:38:29 | ひとから学ぶ
 風呂の湯をいつ交換するか、という問いを探していたら見つかった。例えば35歳の主婦は「私は毎日入れ替えます。子供の頃から毎日新しいお湯で入っていたので、何日も使いまわす…という感覚がイマイチわかりません」といい、28歳の兼業主婦は「お風呂のお湯を毎日変えない家庭って有るんですね。すみません、かなり驚いてしまいました。私は一人であろうが、家族四人であろうが必ず毎日流して洗ってから新しいのを溜めてましたから。別に何方にも迷惑を掛けてないのは凄くよく分かりますが、気持ち悪くないのですか?純粋に疑問です」という。けっこう毎日替えているという意見が並ぶ。毎日でなくとも、36歳の主婦は「以前もこのようなスレはたっていて、その時は殆どの方が「毎日取り替えるべき!」「2日も替えないなんて雑菌・ばい菌の中に入っているようなもの」等のスレがたっていたと思います。がっ!!我が家もろんろんさん同様に2日です。とりあえず最初に体と頭を洗って、湯船につかるのは最後にしています。冬場は先に入るべきなのかもしれないのですが我が家は幸い浴室暖房もあるので大丈夫です。2日入ったら洗濯にも使ってます。多分汚いとかいうレスもたつと思いますが、別に他の家族に迷惑かけてないので私は特に気にしませんよ」と、まるで2日交換しない人は「汚い」という印象するうかがえる。世の中の若者なのか若い主婦層なのかわからないが、ずいぶんときれい好きだということがここからわかる。自分の入った風呂だから、「汚い」などと思うのもなんともいえないが、2日目になれば、たしかに初物とは違うのは当たり前であるが、それほど汚いという雰囲気でもなと思うが、そこがわたしのようなおじさんたちとの違いなのか、などと思ったりするが、今やおじさんたちの家庭も頻繁に交換しているのかもしれない。

 かつて内風呂というものが据え置きされていなかった住宅の時代、水を汲むのも大変なため、一週間に一度程度しか風呂は焚かないなんていうことは当たり前だっただろう。手間ひまがかかるということで、「もらい風呂」ということをした。ようは、今日はここの家、次はあそこの家みたいに、相互扶助的にまわしていたのだ。農業主体の時代だから、汗の量は今とは比べ物にならなかっただろう。最初に入ればともかく、何人も入ったあとはずいぶんと汚れていただろう。明かりが乏しかったから、そんな汚れも気がつかないほどだったかもしれない。4人入れば交換」などというスレも見えたが、そんな人は温泉なんか行けるのだろうか。そもそも温泉は自分が入るだけではなく、よその人も入っている。掛け流ししていたとしても、それほど新たな湯に交換されているとも思えない。銭湯にいたってはさらに「汚い」と言われても仕方ないことになる。

 質問をした人は「予想はしていましたが、ほとんどの方が毎日入れ替えてらっしゃるのですね」というように、2日でも「汚い」という印象をもたれてしまうのだから、よほどこの世の中の人々は清潔なのだろう、などと皮肉でも言いたくなる。もしかしたら、この時代の「もったいない」の典型的な部分がここかもしれない。

 さて我が家はどうかといえば、ほぼ毎日沸かすなかでお湯の汚れをみて交換しているから、何日で交換というものではない。家族も少ないから、それほど汚れるものでもない。入らなくても日がたてば汚れる「水」であるから、やはり様子を見てということだろう。2日に一辺などということはめったにない。3日か4日利用するのは当たり前である。風呂の湯を洗い湯に使って、新しい湯を補給していれば、温泉ではないが、けっこう新しい湯の比率は高くなる。ようは利用の仕方でも異なってくる。

 実はなぜこんなことを調べてみたかというと、このごろの妻との話しでこんな話題がのぼった。世間話でのことだから、ご近所での話しなのだろう。ある若いお嫁さんが世間話の中で「家では年寄りが風呂に入ると湯を交換する」とみんながしゃべっているのを聞いた。お嫁さんはその話しを聞いて「自分の家ではそんなことをしない」とびっくりして、婚家に帰って家族に話したという。わが妻いわく、「そんな話しをしてくれる嫁さんで良かったね」である。ただでさえ年寄と同居しない時代であるが、同居していたとしても、こんな仕打ちを受けてしまう時代なのだ。どれほどそんな行為をする人たちがきれいなのか見せてもらいたいものである。
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