Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

妙なアクセント

2007-12-24 16:13:32 | ひとから学ぶ
 会社の同僚が「飯島町」ことを「いいじま」と言う時、「いい」にアクセントをつけて呼ぶ。「なんだそれは」と初めて聞いたときは思ったものの、たまたまそんな呼び方をしたのだうと思っていたが、毎回そう呼ぶ。そんな呼び方をするのはその人だけである。かつて同じ事務所にいた際に秋の祭典にわが家(生家)に来たこともあるから、まったくの飯島町の素人ではないはずなのに、そしてわたしがそんな呼び方をしたこともなかったのに、どこで覚えたのか妙な呼び方をする。「いい」にアクセントをつける際は必ず「まち」をつけずに「いいじま」と呼ぶときである。では「まち」をつけて呼ぶ際はどうなのか、と注目しているが、なかなか「まち」をつけて呼ぶ機会がない。何度か意識しないときにそう呼んでいるのだろうが、どうもその印象がわたしに残っていないということは、「まち」をつけて呼ぶ際は、「いい」にアクセントをつけず、普通の呼び方をしているのだろう。そのため印象に残らないのだ。

 ではなぜ「いいじま」と呼ぶ際に「いい」にアクセントをつけるのか、彼は諏訪の出身である。諏訪にも飯島という地名がある。もしやそこではそういう言い方をするのかもしれない。そうはいってもここでは誰もそんな妙なアクセントで呼ばないのに、かたくなに聞きなれない「いいじま」を連発するから、出身者のわたしにはとっては耳障りというか納得のいかない呼び方である。他のことに集中していても、この言葉を聞くたびに「勘弁してほしいなー」と乱される。

 実は会社の中に「たつの」さんという人がいる。同じ上伊那郡に辰野町という町があるが、この辰野町を呼ぶ際には、アクセントはとくにどの言葉にも付けずに単調に「たつの」と呼ぶ。ところが会社の「たつの」さんは、前述した妙なアクセントの「いいじま」と同様、「た」にアクセントつけて会社の皆が呼ぶ。わたしもそう呼ばなくてはいけないのかと思ってそう呼んでいたのだが、本人確認してみた。すると「た」にアクセントをつけて呼ぶのが正しいという。日本語というのは、振り仮名もわけのわからないものがあるが、こういうアクセントの付け方にいたっては、字だけではまったく察知できない。同じようなことはたくさんあるが、とくに気になっているのは、長野県内では「佐久」の呼び方である。昨日も佐久長聖高校が全国高校駅伝で話題になったが、メディアで呼ばれる時は「さ」にアクセントが付けられる。カキ氷を食べる際の「サクサク」という響きでもなく、柵を呼ぶ際の「サク」でもない。この場合の「サク」を代表するアクセントの言葉が浮かばない。ということはあまり使われないアクセントなのだが、果たして正しいのはどちらなんだろう。一般的に「佐久市」を呼ぶ際には、カキ氷系である。そして知人もたくさん佐久長聖高校に進学しているが、わが家で呼ぶ際は「佐久市」を呼ぶ際の「佐久」と同様に呼ぶ。初めてメディアが使って気になったのは、佐久長聖高校の前身の佐久高校時代に、夏の甲子園でベストフォーに入ったときだった。そのきはメディアが間違っていると思ったが、それ以来ずっとそれは変わらないから、メディアが正しいのだろうか。
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