Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

原材料名表示から

2007-12-10 12:17:38 | ひとから学ぶ
 わが家でインスタント食品というと、カレーのレトルトパックを利用する。もしかしたらカップラーメンより多用しているかもしれない。けしてカレーを自家で作らないというわけではないが、いただいたものがあったり、たまには違う味を食べたい、なんていうこともあって妻が生協で購入したりする。ちかごろ妻かよく購入するインスタントパックは、北海道チクレン農業協同組合連合会の販売しているものだ。そのラベルにの原材料表示は次のようである。

「野菜(玉ねぎ(国産)、じやがいも(国産)、人参(国産)、にんにく(国産)、しょうが(国産))、牛肉、牛乳、ココナッツミルク、ショートニング(牛肉を含む)、小麦粉、牛脂、中濃ソース(りんごを含む)、トマトケチャップ、はちみつ、食塩、カレー粉、砂糖、野菜粉末(玉ねぎ、トマト)、香辛料、フルーツチャツネ(バナナを含む)、ウスターソース(りんごを含む)、チキンエキス、ビーフエキス、バナナペースト、カラメル色素、乳化剤(大豆(遺伝子組み換えでないものを分別)由来)、香辛料抽出物」

 そして欄外には「遺伝子組み換え(GM)対策:原材料のばれいしょ(じゃがいも)は国産です。乳化剤の大豆は遺伝子組み換えでないものを分別。チキンエキスで使用している、仕込み重量割合で1%未満の酸化防止剤(ビタミンE)の原材料が課題です。」と表示されている。最後の「課題です」とは何を意味しているのか、ちょっと理解できない。酸化防止剤の表示をしていないものの、チキンエキスの原材料にビタミンEと表示されていて、それが課題だという意味だろうか。ちなみに、この生協扱いのレトルトパックとは別に、わたしがよくいただく業務用のレトルトカレーを見てみる。するとそれには次の用に表示されている。

「野菜(にんじん、ばれいしょ、たまねぎ)、小麦粉、牛肉、豚肉、肉エキス(ビーフ、チキン)、果糖ぶどう糖液糖、トマトペースト、ウスターソース類、野菜・果実ピューレ(にんにく、りんご、しょうが)、カレー粉、でん粉、食塩、砂糖、チャツネ、しょうゆ、香辛料、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘剤(タマリンド)、(原材料の一部に乳成分、ゼラチンを含む)」

 前者と比較すると、原材料(添加物)の数は前者が多い。添加物が多いというように捉えられるかもしれないが、おそらく業務用の方が怪しいはずだ。表示する原材料が加工が繰り返されていると、表示義務としては少なくなるはずだ。ようはソースの加工品なら「ソース」と表示すればよいだろうが、ソースそのものから製作すれば、その原材料も表示されることになる。だから一概に添加物が多いからと言って、比較にならない。より加工品を利用していない品物の方が怪しくないということになるのだろう。

 ところで前者には、野菜の表示に必ず(国産)という表示がされている。食品売り場でレトルトカレーをいくつも裏返しては確認してみたが、野菜の原産地が表示されている品物は見当たらなかった。だからといってそれらの野菜の原産地が国外だとは言わないが、加工品には多量に中国産を含めた国外産野菜が使われていることは確かだ。このごろの偽装問題からすれば、表示されていたからといって信用できるとは限らないが、消費者にとっては信用せざるを得ないわけで、国産と表示されている方が安全であると思わずにはいられないわけだ。このように原材料表示というものもさまざまで、それを消費者がどう判断すればよいものかということになる。高ければ「安全」ともいえないが、安いものは「危ない」のは確かである。ちなみに、この生協扱いのカレー、1パック300円以上するようだ。スーパーや安売り店でも300円以上のものをみるが、それらにも野菜の原産地を表示しているものはない。

 もうひとつ、近ごろ焼きそば屋さん特集をどこかのテレビでやっていたが、ある焼きそば屋さんの味技は「業務用カゴメソース」と言っていた。テレビの出演者も???という感じであったが、市販品の業務用と一般用の味は同じではないのかと思うのだが、違うとしたら、業務用の方が粗雑なもので、そのために味が違うというくらいではないたろうか。業務用の方が「危ない、怪しい」と思っているが、それは間違いだろうか。
コメント


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****