すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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11月議会一般質問① (私の質問①)

2011年12月30日 | 日記
 11月議会でも一般質問に立ちました。時間は25分。本当に短いです。私は有権者の皆様に分かり優しい議会にしたいと思っています。それは県議会は有権者である県民の皆様のために、県民の皆様から授権されて、県民の皆様の代表が運営しているからです。「議会は議員が議論する場で、有権者は関係ない」と言われる議員も居られますが、これは本末転倒です。常に県民の皆様と共にあり続けるのが議会だと思っています。パワーポイントの導入を提案していますが、まだ認められていませんので、印刷して配りました。今回は河北省との交流の充実、マンガサミット鳥取大会の成功に向けての2点について質問いたしました。


手にしているのがパワーポイントで作成した資料です。


平成23年11月定例会砂場議員一般質問(平成23年12月7日 3番)

○副議長(稲田寿久君)再開いたします。
 引き続き、一般質問並びに議案に対する質疑を行っていただきます。
 3番砂場隆浩議員
○3番(砂場隆浩君)(登壇、拍手)会派「かけはし」の砂場であります。来年は、日中国交40周年を迎えます。私は、去る10月23日から27日まで、伊藤議長を団長、銀杏議員を副団長として、新人議員4人の計6人で中国・河北省に訪問してまいりました。北京市では、第12回国際マンガサミット北京大会、河北省の石家荘市では友好提携25周年記念式典に参加をいたしました。そのときは知事も一緒に参加をさせていただきました。その後は議員団だけで廊坊市の植林地、そして林業局、産業開発区などを視察してまいりました。大切な県民の皆さんの税金を使わせていただきました以上、やはりそこで得ました知見や見識等を県政に反映していただきたいと、そういう思いで訪中しました議員6人で話し合いまして、今回質問をさせていただきます。思いは、日中国交40周年に向けて河北省の交流が今以上に実りあるものになること、もう一つは、鳥取で開かれますマンガサミットが成功になるということでございます。きょうは本当はパワーポイントを使いたかったのですけれども、そういう設備がありませんので、パワーポイントをペーパーに落としています。数字があります、その1から4の数字に合わせて話をさせていただきます。

 今回の訪中で一番大きかったのは、やはり河北省の張代省長との会見だと思います。そこで張代省長さんのほうからは、1つは、ハイレベルの相互訪問を継続してはどうか、成長、成果を出している分野、経済、農林、教育、環境の分野での交流を発展させてはどうか、そしてチャーター便を例示に出しながら観光の推進を言われました。この会談には、右側にそのときのリストが出ておりますけれども、各庁の長官、そして局長がすべてそろうというような河北省側の力がそこでわかると思います。そして知事は、このとき3つとも大賛成でありまして、ぜひともこれから両省県の政府同士で話し合いを進めてまいりたいというふうにおっしゃいました。
 では、具体的に交流がどうかというと、2を見ていただきたいのですけれども、農業分野の人的交流は1987年、提携が始まってすぐ始まるのですが、2003年に終了しております。これ以後、人的交流はないわけであります。この間、研修生が77人、研究生を26人受け入れまして中国には23人派遣しています。ところが、中国に行って驚いたことに、このとき行っている研修生ですとか研究員が、みんな課長とかセンター長とか中国の農林政策部の中央の部分に座っておられるわけです。そして伊藤議長が課長補佐のときからのおつき合いらしくて、皆さんが異口同音に、髪の毛が白くなって少なくなった以外は何も変わりませんね、我々の友情は変わりませんねと繰り返しおっしゃっていたことが非常に印象的でした。

 では、なぜ中止になったのか。鳥取に帰って聞くと、1つは、果実を中心に10年以上研究、交流を続けたけれども、鳥取県にとっては成果がなかったと。68種類の種や系統を入れたのですけれども、1つは雨が多い、もう一つは湿気が多い、病害虫が出るということで、なかなか成果が出なかった。それから中国からの要望で緑化研修生を2002年と2003年に入れていましたけれども、中国側はGPSを使った大規模な林業経営を勉強したかったそうですけれども、なかなかそういう実例がなかったということ、それともう一つは、化学農薬にかわる防除技術を両方の研究者で研究しようということで、相互派遣を2001年、2003年にありましたけれども、余り得るものがなかったと、こういう理由で中止になったそうであります。

 それともう一つは、研修生が変化をした。7カ月いるわけでありますけれども、支度金として2万 5,000円を中国の方に渡します。そしてこちらの生活雑費が毎月4万円、そしてフェリー代を支給いたします。そうすると、最初のころには非常に向学心に燃えた方々が多かったのですけれども、そうではなくて、生活雑費等の支給等の経済的理由に来られる方が目立ち始めたということなどが理由でなくなったというふうに聞いておりますが、果たしてそれでいいのだろうかと私は思っています。やはり中国・河北省との交流を続けていって、もっともっと盛んにすべきだと思っています。民間では倉吉のサカズキネットが廊坊市で植林をされています。今3年目で、4ページ目の左側にあるように木が育っています。右側にあるような、こういうふうな記念碑も立っています。河北省は人口が 7,185万人です。そしてGDPは24兆円にもなります。人口からいうと、鳥取の 120倍あります。中国の方々と話したときに鳥取県を説明して人口60万人と言うと、通訳の人がけたは間違っていませんかということを言われたほどです。これだけ大きな市場があるのですから、今のようにだんだんだんだん先細りになるのではなくて、もっともっと河北省との交流を盛んにしていきたいと思っていますが、知事はどうでしょうか、その点についてまずお聞かせください。

 次は、提言です。では、国が中国との交流をやっていないかということになると、そうではなくて、次官級の定期対話というのを前にやっておりますし、おもしろいのは、農業地域開発計画を交流して勉強している河南省の新郷市と茨城県、そして栃木県は研究活動をしておりますし、昨年には水利の問題、それから農村の整備の問題で研究をしております。
 そこで提案は、日中農業科学技術グループ会議というものが1982年に北京で開催されて以降、東京、それと北京で審議官級で交互に開催されていますが、このようなものを鳥取県でも考えたらどうでしょうか。1つは、この中で大きいのは、考察団といいまして、2~3人ずつを派遣するわけです。そして、まずいろんな話をして、研究テーマが何なのだろうかということを考えた上で3番の共同研究に進み、統計資料、論文を交換しているということです。林業局に行ったときに木材の鳥取の木を買ってくださいと言ったときには、なかなか難しいと言われました。それは建材が7元だからです。82円、これでは売れないなと思っていたら、家具材の松材が非常に人気で 1,000元を超えていると言いました。1万 2,000円です。やはりこれは行って話し合うから研究テーマが見つかるのだと思います。そして国は、今、中国の条件不利益地域における低投入環境調和型経営システムというテーマで研究をしておりますので、ぜひとも科学グループ会議を、1つは、ことしが東日本大震災の関係で延期されているので、なのであれば、鳥取に誘致をされてもおもしろいかと思いますし、鳥取県版のこういうグループ会議、大規模でなくても部の次長級の交流会議をつくってはどうかというふうに思います。

 2点目は、教育長への提言でありますけれども、鳥取県の博物館は1998年に河北省の博物館と提携を結んでおります。その間、学芸員の交流をやっていますけれども、実は河北省の博物館はなかなかすぐれものでありまして、殷代に一時都が置かれましたし、戦国時代は燕趙、燕趙園はここから来ているのですけれども、燕趙の都が置かれ、中山国の都も置かれました。一級文物ではもちろん秦の都、咸陽や、それから唐や漢の都の長安があった陜西省よりは少ないけれども、一級文物がたくさんあります。どうでしょうか、友好国交30年に向けて展覧会を向こうの文物を持ってきて開いたらどうかと思います。ざっと試算をすると、1億円を超えるようになりますけれども、全国巡回展等々を考えて調整してみたらいかがでしょうか。
 次は、7ページを見ていただきたいのですけれども、これは八頭高の書道部のパフォーマンスです。子供たちが中国の子供たちの前で大きな大きな字を書いてもらいました。拍手喝采だったと思います。そして子供たちも本当に勇気をもらった、いい経験をしたと言っています。例えば修学旅行を使ってみんな中国に行ってこういうパフォーマンスを、ブラスバンドでも合唱でもいいと思うのです、何かそういうものを使った高校生交流をやったらどうかと思います。現在も4つの中学校、高校が提携してやっていますけれども、これを広げていきたいと思います。
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11月議会一般質問② (私の質問②完)

2011年12月30日 | 日記
 質問の2点目は来年のマンガサミットです。5億円以上の予算規模での実施ですから、絶対成功してもらわなければなりません。かなり厳しくなったのも、その思いが強かったからです。応援団は熱ければ熱いほど、声援するチームに厳しくなるとご理解ください。この質問は北京や東京で集めてきたパンフレットやチラシなどの実物を示しながら、知事に質問しました。



○砂場隆浩
  次は、マンガサミットです。マンガサミット、これがパンフレットですけれども、鉄工団地の跡地で行われました。内田議員が写っているのが、これが主会場のうちのメーンの一つです。中で何があったかというと、9ページ目、コミケ、同人誌のマーケットですね、物品も売っていました。9番目がコスプレの大会です。10ページが、この芋虫みたいなのがあると思いますけれども、この中でアニメを映していました。右のほうはテレビゲームです。中国全土を結んでテレビゲームの大会を大きなスクリーンでやっています。そして11ページ目、左側は企業のブースで、ここでCDを売ったり、本を売ったりしていました。右側のほうがパソコンのブースです。ここでパソコンでつくったアニメのゲームをやっているのだそうです。マンガサミットの北京大会ですが、2年の準備をしてこういう大会でありましたけれども、鳥取にとって学ぶものはあったのでしょうか。また、大会を見られてどういうふうな評価をされたのでしょうか、感想を聞かせてください。
 次は、鳥取県のブースです。12ページ、鬼太郎が登場して大人気でした。右側でいいますと、中国人のコスプレーヤー5人が登場しまして知事を前に、美人というよりも、何かユニークの格好の皆さんが来られていますけれども、ただ、このブースを見てだんだんちょっと不安になったのです。まず、マイクが全然入らなかったのですよ。このコスプレーヤーがやっていると、当然機械につなぐのかなと思ったら、アイパッドにマイクをつけて音を拾う、大丈夫かと、こう思ったわけです。
 次、13ページ。メーンはガイナックスの赤井さんの絵だったのですけれども、左側を見てください。額縁が、きれいに並べればいいけれども、がちゃがちゃで、右側で赤井さんなど中国はだれも知らないですよ。やはりガイナックスで「エヴァンゲリオン」の作者と説明しなければいけないけれども、赤いところであるけれども、こんな説明がちょこっとあるだけ。9ページの絵があっても何のことかわからないだろうと思ったわけですよ。県の皆さんは、朝から行って大変だったと聞いたので、よかったかな、大変でしたねという話をしたのですけれども、帰って聞くと、これが 292万円の予算を使っている展示だった、このがちゃがちゃの展示で65万円だったというわけですよ。
 それで、15ページを見てください。左側のポスター、これが谷口ジローさんですね、それから青山剛昌さん、水木しげるさんであった。これは大変だったなと思いますけれども、その横のポスター、これは県のある写真を使って張り合わせただけ、その次のポスター3枚、これは県のポスターに字を書いただけ。
 次の16ページを見てください。バックヤード前のアイキャッチ、バナースタンドへ立っていたもの、これはほとんど同じですよね。それから、しかもアイキャッチ、これは銀杏議員が万歳をしている写真の横ですけれども、そこの横を見てください、看板がずれているのですよ。それからもう一つのバナースタンドを見ていただければいいですけれども、17ページの右側、これがこのときにあったチラシですよ。このチラシを半分で切って、上と下を張り合わせたらバナースタンド、これで制作費が100万円なのですかね。ちょっと高くないですかね。
 このチラシですけれども、とてもいい紙が使っていることは認めますけれども、その次の19ページを見てほしいのですけれども、2つ、これが水木しげる記念館と青山剛昌ふるさと館のチラシです。確かに紙はぺらぺらで、こちらは立派な紙ですけれども、3000枚刷って、こちらが1枚40円です。水木しげる記念館は6円だそうです。何でこんなに差が出るのでしょうか。
 それで、もう一つ見てほしいのは、14ページに戻りますけれども、例えば、ここで人件費なのですけれども、これは35万円、通訳が2人、着ぐるみで4日間12万円ですから1人1日大体3万円ですけれども、日本で見たらこういうものかと思うのですけれども、中国の人件費は日本に比べてとても安いのですよ。それでどうしてこの金額になるのかなと非常に疑問に思います。それで聞くと、これについては入札をやっているわけでもないのですよ。随契でやっている、しかも外国でやっているからこんな価格になってしまったのではないかなと思ったのです。帰って県内の業者に、広告代理店2社に写真をたくさん見せて幾らでやりますかと聞いたら、50万円もあればできますと。海外だったら65万円持っていく費用がかかっているから合わせても100万円ちょっとでしょうというのが、2社とも同じ見解でした。やはりこれは随契というような契約をこういうことでやってはいけないのではないかと思いますけれども、その点をどうお考えでしょうか。
 ただ、これが安過ぎるというわけではないのですね。私も新聞社におりましたからわかるのですけれども、シンボルマークを1つつくって3000万円、4000万円というのは広告の世界ではあるのですよ。キャッチコピー1つが1000万円、2000万円ということもあるので、大切なのは、発注する側がきっちりノウハウを持って1個1個点検していく、これも企画段階でちゃんと県には出ているというわけですから、何で1個1個点検して、これは高いよ、もっとちゃんとやってくださいという話ができなかったのかということなのです。
 でも、それで僕は職員を責める気はさらさらないのです。僕も2つ展覧会を担当させられていっぱい失敗したからわかるわけですよ。だから大事なことは、そういうノウハウを持った職員の皆さんを組織することだと思うのです。そのために1つは、事業部を新設したらどうかというのが提案です。こういうイベントというのは、やはりノウハウがあるわけですよ。チラシ1枚つくるのでも価格を安くする方法がいっぱいあるわけですよ。だからそういう専門組織をつくって、農業のイベントだったら農業のイベントと協力をする、文化のイベントだったら協力するという形をつくったらどうかと思います。
 もう一つは、ここでやったときの中国のパンフレットをもう一回見てほしいのですけれども、確かに来年の11月7日から10日まで鳥取でマンガサミットをやりますよとわかりますが、では、どんなマンガサミットをやるかは書いていないわけです。そして大事なことは、中国から来てもらおうと思うのだったら、チャーター便を出しますよ、ついては幾らですよ、こういう安い来方がありますと具体的な提案をしないと、せっかく 3000枚配っても中国の人は来てくれないと思うわけですよ。これはしかも税金を使った県費です。どうしてそういうような形のPR活動ができなかったのかと。それは、やはりマンガサミットの準備がおくれているのではないかなというふうに心配をしております。北京大会での鳥取ブースについて、感想なり、今、私の指摘した点についての御所見があればお聞かせください。
 それで富川でマンガサミットがあったのは昨年の9月18日で、このときの最終日には鳥取県でやりましょうということが決まったわけです。そうすると、これまでの1年間でどういう準備が進められてきたのでしょうか。国際マンガ博覧会はあす企画提出の申し込みがなされます。そして1月11日にプレゼンテーションがなされます。これで本当に8月からの大会に間に合うのだろうかなと私はとても今不安に思っています。夢みなと博覧会は6年間の準備、50人規模の体制を組まれたと聞いておりますが、今の場合は9人体制です。でしたら海づくり大会のイベントの経験者を動員して体制をもっと強化する必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 否定的なことばかりを言っているつもりはないのです。僕は成功してほしいから質問をしているので、幾つかの提案をいたします。1つは、キーワードは連携、パートナー県政だと思います。1つ目は、国との連携ですけれども、MICE、ミーティング、インセンティブトラベル、コンベンション、イベント、エキシビションの支援活動ということで県は環境庁に提案をなされていますが、この予算は今年度の事業仕分けで予算が見送りになったものでありまして、文化庁の担当者も鳥取県からも応援をしてくださいと言っているぐらいでした。でしたら2つの事業を提案をしたいと思います。
 1つは、文化庁に行って聞いてきたら、メディア地域活性化事業というのが今回の概算要求で新しく要求されています。漫画の制作、メディアの制作、国際交流などで5000万円を上限に30地域、2分の1助成をするというものです。
 もう一つは、文化庁のメディア芸術祭というものがございます。23ページを見ていただきたいのですけれども、これはアート、エンターテインメント、アニメーション、漫画の4つの分野について作品を募集するものです。毎年2月に国立新美術館で開催され、1週間ですけれども、7万人の人が集ります。しかもこれは地方展とネットワークして終わった後に2つの展覧会があるわけですね。概算要求で今回3億9300万円がありますが、この地方展を鳥取に持ってきたらどうかという提案でございます。委託事業でありますから上限2000万円、今回、共通展は1300万円の予算ですけれども、すごいのは歴代の入賞作品を使えるわけですよ。アニメだとか漫画というのは物すごく使うのがお金がかかるのですね。ところが、今回は「涼宮ハルヒ」シリーズ、わからない人もおられるかもしれませんけれども、これは1650万部も売れたライトノベルのヒット作品をアニメにしたものですけれども、これが使える。それから「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」も大賞をとっています。それから漫画では「太陽の黙示録」が使えます。こういうものが使えるのですから、これは検討に値すると思います。
 それで、ネットワークスというのは、それの小さくした版が幾つかできるわけです。これは今までは県外でやっていますけれども、担当者に言ったら、県内でやっても構わないということでしたので、境港、北栄や鳥取で展開するのも一案だと思うわけであります。それで、これが京都展のパンフレットです。それが24枚目にありますけれども、結構全市的に展開してやっていますから、こういう事業を手がけるのもおもしろいのではないだろうかというふうに思っております。
 次は、地域間の連携です。ことし京都市と宮崎市でメディア文化祭がありましたから、ここのコンテンツがありますから、これを提携してお借りするのも手だと思います。それと実は来年、広島国際アニメーションフェスティバルがあります。これは隔年なのですけれども、来年は8月23日から27日まであるのですけれども、前回作品がどれだけ集ったかというと、58カ地域から 1937のアニメの作品が集ったのです。世界4大アニメフェスティバルと言われています。これに集った人が3万4000人来ましたので、これは1回展示したら終わるものではありませんから、これも地域間連携をしたらいかがでしょうか。
 次は、企業との連携です。知事が小学館、集英社を訪問されて今回列車がオーケーになったと、とてもそれは高く評価をしているのですけれども、頑張って漫画の募集も共同でやったらどうでしょうか。漫画をかく人というのは、やはりプロになりたいわけです。そうすると、やはり大手の漫画雑誌に載りたいのですから、鳥取県も募集するのを大手と手を組んだらどうでしょうか。また、ANAやJR、智頭急行、日交、日ノ丸にも共催を申し込んだらどうでしょうか。例えばコミケに来るのにお金がかかって二の足踏んでしまうのであれば、連携して交通費を安くするという方法もあると思うのです。それから機内や列車内、バスの中でPRするのもいいと思います。北京で見させてもらったまんが王国のプロモーションビデオはとてもよくできていたと思います。あれをバスの中や飛行機の中に流してもらったらどうでしょうか。「梨の花は春の雪」、あの映画ももう全編が鳥取のPRみたいな映画ですから、智頭急行などは線路がずっと映っているぐらいですから、どうでしょうか、あそこで流してもらったらおもろいのではないでしょうか。そして新聞社やテレビ局、映画雑誌などとも連携をして早い段階から特集を組んでほしいと思うのです。
 もちろん県民との連携も進めていってほしいと思います。今井書店グループは今立ち読みのシステムをつくっているのです。パソコンで30ページぐらい店頭で見て、どれを買おうと決めるのをつくっていますから、あんなものが例えば会場で 100台でも並んでいたら大変なものだと思います。それから今井書店グループの永井会長は大山緑陰シンポジウムをやって、本の業界では神様みたいな人ですから、こういう人を使わないのはとても損だと思います。また、水木しげる記念館、それから青山剛昌ふるさと館にもたくさんのコンテンツがありますから、こことも連携したらどうでしょう。ラ・コミックといって漫画集団も地元にはあります。
 それと、おもしろいのは、千代むすび酒造だとか製菓会社が鬼太郎のお酒だとかお菓子をつくっているのですね。こういうところも、やはり食漫といって食べ物の漫画が盛んなぐらいですから、やったらどうでしょう。NPOもたくさんあります。琴浦のグルメストリートですとか大山王国もハンバーガーをやっていますから、B級グルメをこの後、広谷議員が質問されると思いますけれども、ここら辺ともジョイントして漫画、おいしい物などとやってもおもしろいと思います。
 それから大学とも連携も大事だと思います。明治大学は東京都と一生懸命、共同講座で東京で漫画をやっているのですよ。だったら、これも鳥取でやってほしい。京都精華大学は京都マンガミュージアムを持っています。ここもコンテンツをたくさん持っています。それから鳥大、環境大、米子高専という学校もあります。ここにはたくさんのサークルがあるのですね、落研や漫画研、児童文化研究会など。そういう人たちと一緒に学生をこのイベントに引きずり込んで一緒にやってほしいのです。鳥取に来てよかったなと思い出をつくるよう学校にやったらどうかと思います。
 最後は、教育長に提言なのですけれども、僕らの世代は漫画を読んでいたら、おまえ、漫画ばかり読んでと怒られた世代なのですけれども、今は文化芸術振興基本法の中にしっかり漫画はメディア芸術として位置づけられています。1つは、部活動とマンガサミットの連携は考えられないか、そして、できれば会場にお子さんたちを連れてきて課外授業としての利用はできないかということを提言をしたいと思います。
 以上、壇上からの質問と提言を行いました。どうぞよろしくお願いいたします。
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11月議会一般質問③ (知事答弁)

2011年12月30日 | 日記
 一般質問で答弁されるのは平井知事です。資料に目を落とすことがあっても、原稿は持たず、自分の言葉で話されるのは流石だと思います。私も今回は資料は持って登壇しましたが、NO原稿で質問しました。知事の答弁はイベント事業部制の導入こそ、意見が分かれますしたが、文化メディア芸術祭の誘致に手を挙げる、マンガサミット準備体制強化のために西部に事務局を置くなど、かなり突っ込んだところまで応じていただき、本当にありがたいと思いました。質問をしても、「検討します」で答弁が止まりますと、東京の中央官庁や大学を回って仕入れてきた話などを盛り込んでも悲しいものがあります。その意味では、成果の多い質問だったと思います。

○副議長(稲田寿久君)答弁を求めます。
 平井知事



○知事(平井伸治君)(登壇)砂場議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、河北省との友好交流につきまして何点かお尋ねをいただきました。河北省には、砂場議員、それから伊藤議長を初め何名か議会からも代表団が行かれまして、河北省との友好提携25周年の事業などを執り行ったところでございました。御協力に感謝を申し上げたいと思いますし、民間交流が基本でございます。そういう意味で、議員同士の交流というのも大変に大きな意義があったというふうに評価をさせていただきたいと思います。
 河北省との交流につきまして何点かお尋ねいただいたわけでございますが、張代省長との話など御紹介をいただいた後に、農業交流が平成15年度で終わっていることについて、これを復活をさせるべきではないだろうかといったような御質問をいただきました。また、日中の農業科学技術グループ会議といったものを鳥取に誘致をしたり、鳥取県でのグループ会議を行ってはどうだろうかというお話をいただきました。農業交流につきまして、詳細を農林部長から申し上げたいと思いますけれども、これは河北省との友好25周年を記念いたしましたが、その間の大きな1つの大きな柱として農業交流をやってきました。もうこれは長い交流でございますので、当時の時代背景を考えていただければ、農業交流というのがふさわしい河北省と鳥取県との交流だと考えて、17年間にわたりまして続けてきたわけであります。
 経緯については、今、議員のほうからもお話があったとおりでございますけれども、鳥取から河北省のほうにいろいろな技術支援も行いましたし、また、63品目の品種の交流もございました。しかしながら、所期の成果といいますか、例えば鳥取県の農業の発展だとか、また、河北省での農業の発展につながるという、そういう目覚ましい手ごたえが残念ながら得がたいところもございました。例えば鳥取との交流を記念して向こうで農業の試験場をつくったわけです。この試験場も、このたび議会のほうをやめられましたけれども、石村議員が若かりしころにそちらのほうに農場をつくると、農業土木の専門家でございますので、技術指導もされていたわけでありますが、やはり日本でやっている農業と中国の農業とスタイルが大分異なります。したがいまして、そのままうまく向こうで使ってもらえていないというような嘆きをおっしゃるわけであります。
 もともと、先ほど森議員の御質問ではございませんが、麦だとか豆だとか、そういうものに適した土地柄でありまして、鳥取のような湿潤のところとかなり風土が違いますものですから、作柄も異なります。もともとはナシの共通項がございまして交流のきっかけにもなったわけでありますが、やはりあちらのナシと日本のナシとは大分種類が異なります。そういうような、うまくマッチできそうでいて、なかなか接点を見つけにくかったというのが農業交流の実情であったのかなと思います。そういう難しさにつきまして、経緯だとか今後のことについて農林部長からお話をさせていただきたいと思いますが、これから河北省と今後の交流の事業について話し合いを深めることにいたしております。その中で、議員の御提案でもございますので、技術交流だとか、そうした展開があり得るのかどうか、虚心坦懐に話をしてみたいというところでございます。
 次に、張慶偉代省長さんとの話なども踏まえまして、これからの河北省との交流をどういうふうに進めていくのか、その展望についてのお尋ねもいただきました。これにつきましては、3つございまして、1つは、ハイレベルな人材交流をしましょうと、人のやりとりをしましょうということであります。あの場でも申し上げましたけれども、張代省長、かわりの省長でありますが、いずれ省長になられることは確実だというふうに思われます。その張代省長さんが機会をつくって、来年は国際マンガサミットなり、それに関連したイベントがいろいろと県内でもございますので、お越しいただけませんでしょうかというようなお話も申し上げました。張代省長が来られるかどうかはともかくとして、ある程度のレベルの方が来られることは間違いないだろうと思いますし、我々も調整をしていきたいと思います。
 産業分野での交流をしようではないかと、経済、農林、教育、環境分野などでございます。あちらのほうでは先進的な環境都市のモデルケースをつくっておられまして、環境産業に非常に興味があるということでございます。鳥取県でも環境産業のフェアをしておりますし、商談会も行っております。例えば、そういうタイミングで向こうの経済関係者に御来県をいただきまして、鳥取県の技術を見ていただいたり、マッチングの機会を持つなど、そうした経済交流をやる機会をつくってみてはどうかなと、来年度に向けて検討をしてみようかという話をしております。
 それ以外にも、先ほど博物館などの交流の話もございましたが、さまざまなレベルでのそうした交流を積極的に進めたいと思います。子供たちも卓球の交流を従来からやっていまして、来年は25周年の年でございますので、それを記念した卓球大会を日中友好でやろうというプロジェクトもございます。これも河北省の人たちと私どもと共同のチームにしまして、それで出場しようかというような計画も今練り始めているところでございます。
 あと、チャーター便の提案を含めた観光交流の促進についてもテーマとして取り上げられたわけであります。これは実は我々のほうから持ちかけたのでありますが、春秋航空のチャーターの誘致の運動も始めたところでございまして、春秋航空は河北省が一つのキーになっております。上海と、もう一つ河北省の石家荘がキーステーションということになりますので、そうした意味で春秋航空と今こういう話をしていますということを張代省長に申し上げたところでございました。そうしましたところ、張代省長が、こちらの提案といいますか、話を受けてチャーター便等も含めた観光交流が非常に有意義ではないかと、こういうようなお話がありました。あちらも石家荘の空港をリニューアルしているところでございまして、その活用という意味もございますし、春秋さんがあそこのハブになっているということもございまして、大変な興味を示されたということです。
 今後、チャーター便の動向がどうなるかは正直わかりませんし、非常に競争も激しいのですけれども、こうしたチャーター便のことも含めて観光交流を推進しようと考えております。これも向こうの旅游局長とも直接懇談をさせていただいたりして、教育旅行などの交流についても一定の手ごたえをいただきました。ぜひ育てていきたいというふうに考えております。



 あともう一つが、マンガサミットにつきまして何点かお尋ねをいただきました。非常にたくさんの御提案を克明にいただきまして、文化観光局長からお答えをいろいろと申し上げたいと思います。私のほうから基本的な何点かにつきましてお答えを申し上げたいと思います。
 鳥取県が向こうのマンガサミットに行きまして学ぶべきものはあったのかどうかと、こういうお話でございました。今回、北京の第12回の国際マンガサミットに参加をさせていただきまして、中国や韓国など主要な漫画家の皆さんと、いわばきずなを深めることができたと思いますし、信頼関係もつくることができたと思います。これで来年の国際マンガサミットにみんなぜひ行ってみたいという機運が高まりまして、成功させようということは国を越えた目標になったと思います。その意味では大きな成果を得ることができたと思います。また、マンガサミットの実情につきましても、担当者も含めて実地に見聞をさせていただきました。来年のサミットの成功に遺漏なきように努力してまいりたいと思います。
 あわせて、併催のイベントとして、議員も御指摘がございましたような漫画の大規模なイベントを中国のほうで行っておられました。これはかつての工場を利用して集客のイベントとして行われたわけでありますが、ソフト産業に力を入れている中国の姿勢もよくあらわれている活気に満ちた大会であったと思います。鳥取県からもブースを出展をさせていただきまして、議員の皆様も御視察をちょうだいしましたし、私もあちらであいさつをさせていただいたり、イベントに参加をさせていただきました。小さなスペースではありましたし、非常に突貫工事で、ぎりぎりで情報が集まってきてこちらもやったという事情もあったわけでありますが、そういう限られたスペースではありましたけれども、かつて中華コスプレ大会で優秀な成績をおさめられた出場者の方にも御協力をいただきまして、にぎやかなイベントになったと思います。
 その際につくづく思いましたのは、コナンとか鬼太郎だとか、そうした鳥取県の生んだ漫画のキャラクターが中国の皆さんに本当に理由なく受け入れられていると、もうとにかく好きだと、そうであれば鳥取県に興味を持つし、なんだったら行ってみたいと、こういうような反応が返ってきておりまして、その意味で、まんが王国という着想で地域づくりを行って国際リゾート化を進めていこうということの手ごたえも感じることができたというふうに考えております。
 正直申し上げて、あの北京ほどのイベントを鳥取県でやるとなりますと、あれはかなり国家的なプロジェクトとしてやっていますので、難しいところがありますが、今、議員のほうからも数々の御提案をいただきました。いろんな仕組みを組み合わせて内容のあるものにしていければいいのではないかなというふうに考えております。
 マンガサミットの実施体制についてでございますけれども、事業実施本部のようなことをやってはどうかというアイデアもございました。実は、それはいろんなイベントをやる意味で常々鳥取県ももどかしく思うところもございまして、そういう実施本部を置いた時期もございました。ただ、庁内ですべてのイベントを一つのところが差配して行うというのは、なかなかちょっと難しいところがございました。それはそれぞれのイベントの個性がありますので、人材がやはり担当の専門家が入っていないと難しいということがございます。また、結構持ち回り的にやっている行事も多かったり、パターン化している行事も多いわけでありますが、そういうのは先催県だとか先催地域のやり方というものが参考になるところもございます。そういうようなこともございましたり、すべて一つの型にはめてやろうということになっても難しいところがあって、結局、片山さんのときに事業実施本部的な担当の参事をつくったのですけれども、数年でこれは廃止ということになりました。
 ですから、むしろ人が動くというのを今やっていまして、この行事をやった人を今度、次にこの事務局へ張りつけるというような人事で、実際には事業実施本部的な体制をとっているところでございます。ただ、例えば漫画のことでいえば、漫画についてのイベントが定着をしてきて、そして集客力もあると、県民の御支持もいただけるということであれば、来年度は県庁が一つ音頭をとってやりますけれども、県庁から若干外部化をして、人材を派遣することはもちろんやぶさかでないですけれども、永続的なものとしてやっていくことはいずれ考えられるかもしれません。
 今、境港がうまくいっているのは、観光協会が境港市で一生懸命やっておられまして、これが常に常設的にイベントをやったり、また、さまざまなPR活動を展開しているからであります。もう毎年、毎年同じようなことをやろうというのであれば、それはむしろ県庁から若干切り離しをして、そういうようなことをファイナンス面で支えながらでも結構かと思いますけれども、もっといい体制で組んでいくということは今後考えられるかなと思っております。
 なお、マンガサミットにつきましては、これは事務局が必要だと思いますので、新年度からは、米子が中心になろうかと思いますので、県西部のほうか、どこか適地にきちんとした事務局を設置をするという体制が必要だろうと思います。まんが王国の展開としての県内各地でのイベントにつきましては、本庁をマターとして各地域の市町村や民間の方々と協働してやっていくというような体制でいきたいと思っております。
 あと、いろいろとお尋ねをいただきましたが、詳細を文化観光局長からそれぞれお答えを申し上げたいと思います。
 幾つか申し上げれば、国のほうの事業で文化庁のメディア芸術祭という事業などがあると。いろんな事業のタイプがあるようでございますので、これは早速、文化庁のほうに当たりましてエントリーをしていきたいと思います。採択されなければ、ちょっとこれは使えないということがございますので、その運動もしながら、私どものやりたいイベントも中身を固めてPRをしていくということにしていきたいと思います。
 地域間の連携も大事でございまして、高知県とは、このたび京都で共同でまんが王国のPRをしました。これは全国メディアにもテレビで取り上げられました。高知が漫画のメッカのようでありますけれども、鳥取もそうだなというような、そういう相乗効果があったと思いますし、京都の精華大学、議員も御紹介がございましたが、そちらのマンガ図書館のほうでイベントをさせていただいたこともございました。今回も当然ながら各地と我々の県内でのイベントに結びつけていただければありがたいと考えております。
 企業との連携も当然でありまして、JRのディスティネーションキャンペーンの一翼でやるというからには、全国で漫画のイベントをJRが宣伝をするということになります。これは我々としもJRの活力を活用しながら、そのネットワークでPRをする、そういう一石二鳥の効果があろうかと思います。もちろんANAを初めとした各種の会社とも連携をしていきたいと思います。
 先日は、県の中部であったイベントで今井書店の田江社長さんと御一緒をさせていただきました。そのときにも若干意見交換をさせていただいたのですが、いろんな今井書店グループで導入しているようなシステムもございます。そうした民間で今やっていることと漫画のイベントとを組み合わせてやれないだろうかと、こういうようなちょっと話し合いをざっくばらんにいたしました。近々、具体的なやりとりになるかなというふうに思っておりますが、そういう民間の書店関係などとも協調できていけるのではないかと考えております。
 大学でも、明治大学とは、議員が当選される前から漫画について実は交流をして協調しようとしております。まだあちらは漫画の図書館を十分整理し切れていなくて、なかなか労力を割いたり、整合性のあるところまでまだうまくいっていないのですけれども、我々のほうにも既にマンガ寺子屋事業だとか、向こうから先生に来ていただきまして、北栄町などで講座をしたりしていただいています。もちろんこの事業は、新年度はもっと強化をしてやっていこうという方向で明治大学と今協議をしています。行く行くは明治大学のほうでも漫画の博物館が体制が整ってくれば、それと協調しながら鳥取県内でも展開をするとかいうことができないだろうかと、そんな構想についても話し合いを始めているところでございます。
 京都精華大学とは、今回のマンガサミットの中にもまんが王国の推進メンバーとして入っていただいておりますし、今回も一緒にイベントをさせていただきました。高校生も非常に興味を持っておりまして、漫研の子供たちなども最初のサミットの立ち上げのころに会議の中にも参加してもらったりして一緒に行動しました。当然ながら今アニカルだとか幅の広いことにこれはなってきておりますので、そういう民間の皆さんだとか大学や高校生、そうしたところとタイアップをして盛り上げていくという方向性を目指していきたいというふうに考えております。
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11月議会一般質問④ (補足答弁)

2011年12月30日 | 日記
 本会議での議員の質問に対し、知事は細部にわたる部分は、を所管の部長に答弁させることができます。これを補足答弁と言いますが、今回は鹿田農林水産部長と、細場文化観光局長が補足答弁されました。また、本会議では知事の他、横浜教育長にも質問しましたので、答弁をいただきました。



○副議長(稲田寿久君)補足の答弁を求めます。
 鹿田農林水産部長
○農林水産部長(鹿田道夫君)河北省の農業分野における交流についての補足説明をさせていただきます。
 河北省の農業交流につきましては、昭和61年に友好憲章の締結をして以来、農林調査団、あとは農業研修生の受け入れ、研究者の相互派遣ということをしておりまして、調査団につきましては、交流のあり方をどうやって進めようかというのが最初のスタートでございました。農業研修生につきましては、当時、国の事業もありまして、大体1回当たり7名の方を受け入れるというような状況でございまして、それは農家の方に受け入れてもらうと。あわせて、農家で研修しながら農業大学校でも研修して、一部ナシが収穫されるようなときには選果場研修もあるというようなことで、大体7カ月ぐらいの日程で受け入れておりました。研究者の相互派遣につきましては約3カ月、相互に2名か1名ということで、それぞれの研究所のほうで研修をするような形で進めておりました。
 10周年には、受け入れ農家25名も河北省のほうを訪問しまして大歓迎を受けたわけでございますけれども、当初来られた研修生のレベルは相当高くございまして、結構語学も十分日本語も話せるような方がやはり来られて、農家との意思疎通もかなり図られたというようなことがありまして、帰る際には農家の方がお土産を用意して見送ったというような状況でございました。その後の研修生のほうは、なかなか語学が十分でないような方も結構来られるようになりまして、農家の中でもやはり難しいというような声も出てきまして、あわせて、当時ナシの関係についてもかなり海外のほうで鳥取のナシと競合するようなことも出てきたりとか、白ネギが中国のほうからたくさん入ってくるような状況もございまして、農家の方の、もうそろそろいいのではないかというような声があったのも事実でございます。
 あわせて、向こうの中国・河北省から有効な資源を入れてこようという話もあったのですけれども、そういう資源の交換もいたしまして行った際に、資源の交換で植物防疫所を国際関係で通るものですから、神戸のほうの検疫所などで一回苗木などを一応とめられまして、1年程度経過期間を置いて病害虫があれば廃棄されるというような状況がございました。そういうときには、ほとんどの苗木がそれにひっかかりまして、なかなかこちらのほうで実際栽培できるというような状況にならなかったというのも事実でございまして、そういうことがありまして、大体の交流のほうも、農家のほうの交流の受け入れについても、事業の成果はもう役割を終えたのではないかというようなことがありまして、平成15年度をもちまして農業技術交流については中止したという経過でございます。当時の状況から考えますと、妥当な判断ではなかったかなというふうに思う次第でございます。
○副議長(稲田寿久君)細羽文化観光局長
 細羽文化観光局長
○文化観光局長(細羽正君)それでは、私のほうからはマンガサミットに関連しまして補足の答弁を何点かさせていただきます。
 まず、先般の北京でのマンガサミットにおける鳥取県のPRブースについてでございますが、議員御指摘のように、私も現場のほうを見てまいりましたが、正直ちょっとブースは十分でなかったという感想を持っております。その要因といいますか、背景としましては、先ほど知事の答弁にもありましたが、会場が鉄工所の跡地ということで、本来展示とかに向いていないという場所ということもありましたし、また、展示ができる時間が当日の朝からということで、非常に限られた時間で突貫工事でやったということもございます。
 もう一つ、契約のほうも随契ということで、やや割高ではなかったかということなのですが、こういった展示につきましては、従来、例えば台湾とか韓国でも同じような展示をやっておりますが、その際は企画コンペ等でやっております。今回随契しました理由なのですが、1つは、このブースの場所とか仕様とか広さがわかったのが3週間前ということで、そこから一気に企画を立てて実施に持っていくということで、随契ということで県内の広告代理店にお願いをしたという経過がございます。いろいろ理由はございますが、やはり議員御指摘のように、より効果的、それから費用対効果の高い実施ということは基本であると思っておりますので、今後の広報宣伝におきましては今回の反省点も踏まえてよりよいものにしていきたいなと思っております。
 2点目としまして、せっかく今回も非常に鳥取に興味を持っていただいたコナンの人気はすごかったということがあって、そういう状況の中で、やはり次は鳥取に行こう、そういった旅の提案とか、その足ということでチャーター便の運航ということもセットにすべきではないかというお話がありました。これにつきましても、全くそのとおりだと思っておりまして、これまで台湾とか韓国でも同様なことをやってきております。今回は、ちょっと少しそういった旅行商品の造成とかという仕込みの時間がなくて残念ながらできなかったのですが、PRだけになったのですが、今後は、台湾とか韓国の例でもありますが、旅行会社とのタイアップ等によりまして旅の提案もセットでPRできるような、そういった形の展開をしてまいりたいなと思っております。
 最後に、来年のサミットあるいはマンガ博の準備の部分でございます。これにつきましては、現在、県庁内に設置しております緊急プロジェクトチームのほうで、今、鋭意企画立案、それから関係者との調整をしております。その中で、幾つか議員のほうからも御提案いただきました。そういったことについても、知事からも話がありましたけれども、既に話を進めている案件も多々ございます。そういったことをまとめまして、来年の1月、2月ぐらいには具体的な実施計画を立てまして、遅くとも3月以降にはきちっとした形で旅行会社であるとか一般の方に御案内、広報できるような、そういった形に持っていきたいなと思っております。
○副議長(稲田寿久君)横教育長
○教育長(横純一君)砂場議員の御質問にお答えいたします。
 議員から3点の御提言をいただきました。最初に、河北省博物館の展覧会を県立博物館で開催してはどうかということでございます。県立博物館と河北省の博物館は平成10年度に友好交流館の協定を結びまして、それ以来、学芸員が相互に訪問して研究したり、あるいは交流を重ねております。そしてまた、その中で県博では「河北省の文物と人々の暮らし」というような展示も行ってきております。河北省博物館には、中国を代表するすばらしい歴史資料、文化財がたくさんあります。これは議員御指摘のとおりであります。そうした歴史資料につきましては、持ってくることにつきましては多額の費用がかかるということで、これまでは交流を深めながら実現可能な写真展などを開催してきたところであります。
 議員から、交流30年というような節目に河北省のすぐれた文物を紹介してはどうかというような御提案がありました。先ほど申し上げましたように多額な経費がかかりますけれども、議員から巡回展のような形でお互い負担を分け合うような形でという御提案だと思います。その際には、当然新聞社とか、あるいはテレビ局等がかかわる場合もあるかもしれませんけれども、これまで他県の県立博物館、鳥取県のような規模の博物館でそうしたことをやった事例あるいはコスト、採算性等を踏まえながら検討して、今後、河北省博物館と話をする際の参考にしていきたいと思います。
 2点目になります。修学旅行を使って高校生の交流をもっとしてはどうかということでございます。先ほども御紹介がございましたように、河北省友好提携25周年記念行事に八頭高の書道部が参加をさせていただきまして、河北省博物館で開催されましたオープニング式典、そして石家荘外国語学校での交流の中で書道パフォーマンスを実施いたしました。特に博物館での実演では、とてもたくさんの拍手をいただいて感動したということであります。八頭高校の子供たちの感想としまして、やはり数カ月前から準備をしてきた練習が本番の場でよくできたと、そしてたくさんの拍手をいただいたということがとても感動になっているようでありますし、また、石家荘外国語学校で同年代の日本語を学んでいる子供たちと話ができたと、そして通じ合えたということがやはり大きな感動となって残ったというふうに聞いております。
 県立高校と河北省との交流としましては、鳥取東高校が河北師範大学附属中学と平成9年度以降ずっとやっておりまして、もう15年になります。そして隔年で教員、生徒10人程度が行ったり来たりをしているわけでありますし、昨年は鳥取東高校の生徒6人と教員4名が訪問いたしまして、石家荘市で書道パフォーマンスをやったということであります。
 議員からは、修学旅行で中国へ訪問し、河北省と文化芸術などの交流を実施してはどうかということでありますが、私も子供たちが外国を訪れて、そこの中でいろんな文物に出会ったり、人々と触れ合って国際感覚を見つける、これはとても大切なことだと思います。しかし、現実には今、修学旅行という形で海外に行く学校は減ってきております。1つには、景気状況が思わしくない中で海外の研修は多額の費用がかかるということで、保護者の理解がだんだん得にくくなってきているということがありますし、もう一つは、新型インフルエンザ等が発生しましたので、そのことについての危機管理が心配だというような声があって減ってきているように思います。ただ、私としては、学校全体として実施する研修旅行はそういういろんな要素があって難しくなるかもしれませんけれども、生徒の代表が訪問し合うような学校間交流だったら、これはしやすいのではないかなというふうに思います。そのようなことで少人数であっても交流を続けていくことが大事でありますし、そういうことであれば、もっと多くの学校にも広げることができますので、そうした学校間交流を働きかけていきたいと思います。今回の八頭高の訪問は、学校間交流という形ではなくて、県の交流団として参加をさせていただきました。今回、八頭高でありましたけれども、また県の交流団としていろんな形でありましたら、高校生のほうにも声をかけていただきますと、喜んで参加をさせていただきたいと思います。
 3点目に、マンガサミットに子供たちが参加してはどうかということであります。まず、教育委員会としましては、来年度マンガサミットあるいは国際マンガ博の成功に向けまして、例えば博物館と図書館がコラボで何か応援企画をするとか、そういうことを現在検討しております。それから、この秋に行われました全国豊かな海づくり大会でも高校生が開会式でのアシスタントとか補助員ですね、そういう形で協力させていただきましたので、マンガサミットでも協力させていただける場面があるのではないかなというふうに思います。
 また、今後、具体的には実行委員会などと話をしていくことになると思いますけれども、高校生が例えばアニメソングを歌ったり、演奏したり、それは1つの高校ではなくて、いろんな高校で合同でやったり、そういうことも可能ではないかなというふうに思います。それからまた、現在、県内では八頭高校とか智頭農林高校、そして米子西高校、米子高校、境港総合技術高校で漫画研究部あるいは漫画同好会がございます。それから青谷高校は独自に図書委員会が漫画、アニメの活動を行っておりまして、例えば●トットリマンガイラストサミットイン青谷高校というような取り組みをやっております。そうした漫画をやっているクラブあるいは同好会が単独でやるのではなくて、例えば鳥取まんが王国応援団というようなものを結成しまして横の連絡、連携を強めて一緒にサミットで企画展示をする、あるいは何かプレゼンをするというようなことがあれば、またそれはそれでおもしろいものになるのではないかというふうに思っております。こうしたことをやっていくことによりまして、高校生の機運を高めて、サミットあるいはまんが王国建国を盛り上げていきたいと思います。
 また、議員からは先ほど法のことがございましたけれども、やはり我々も漫画やアニメは一つの文化だという認識を持ちまして、まんが王国建国を機に子供たちにもそういう意識というものを広めていきたいというふうに思っております。
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11月議会一般質問⑤完 (追求質問と知事回答)

2011年12月30日 | 日記
一般質問は壇上での質問を終えた後、25分の制限時間内であれば自席から追求質問を4回することができます。今回は壇上で22分間話しましたので、残りはわずか3分。時間配分の失敗でした。ついつい壇上で話過ぎるんです。反省しかりです。



○副議長(稲田寿久君)3番砂場隆浩議員
○3番(砂場隆浩君)
 追及質問に移ります。
 もう一回、配布資料の1ページを見ていただきたいのですけれども、まず中国の張慶偉氏なのですけれども、彼は中国の宇宙開発、民間航空機開発の中心人物でありまして、中央経験を一回もすることなく今回、代省長に就任し、省長に就任しており、中国の政治家の中でも非常に注目を集めている人物であります。そして1961年生まれ、ちょうど平井知事と同じ歳であります。中国はどうしても組織というよりも人が大事のつき合いがありますから、今回も、私が行けるかどうかわからないけれども、必ず大使節団を行かせますというのがマンガサミットへの答弁でしたけれども、できる限り相互に知事と省長が交流を進めていただきたいと思います。知事は古井喜実さんの故事を挨拶で引かれましたけれども、今度は平井さんが古井さんになっていただきたいと思いますので、トップ間交流をしっかりやっていただきたいと思っております。
 今、農林水産部長が言われましたけれども、その発想では、何か鳥取にメリットがなければ、もう交流しないよとしか聞こえないわけですよ。向こうに学ぶものがないと言うけれども、中国の農業科学院は26階建てで鳥取の農業試験場は2階建てですよ。もう全然規模が違う。学ぶものが何もないとは思いません。ですから、交流がないからわからないし、それは今から8年前だったからわからないので、もう一回交流の糸口がないかどうかを確かめるのが大事ではないかと思うのですけれども、いかがですか。
 そして、思うのは、実はきょうは実際70年前に太平洋戦争が始まった日なのですね。本当は12月8日の午前1時30分にマレーの上陸の真珠湾攻撃が始まったと言われていますが、実はその前日に哨戒機を日本がマレー沖に落としていて、12月7日に始まっている。その前に何があったかというと、日本と中国との不幸な歴史がたくさん続いているわけであります。そういう意味でも、国益が中心になります中央政府間ではなくて、地方の段階からしっかり交流していくことが本当の平和を考える上では意味がありますし、それが真珠湾攻撃が始まりました70年目の日としてやはり考えるべきことであると思います。中国の人たちは、やはり鳥取から梨の袋かけの技術とか、いろんなことを学んだというふうに言われていて、非常に感謝をしておられましたので、もう一度そういう意味で考えられないか、お聞きをしたいと思います。
 もう1点は、春秋航空の問題ですけれども、春秋航空ですけれども、上海-石家荘便というのは何かドル箱なのだそうです。もしもできましたら、これが上海-鳥取、鳥取-石家荘便みたいな可能性がないのかどうか、その点についてお聞きをしたいと思います。
○副議長(稲田寿久君)答弁を求めます。
 平井知事
○知事(平井伸治君)(登壇)砂場議員から重ねてのお尋ねをいただきました。まず、張代省長とトップ同士の交流をしっかりやるということでございますが、ぜひ向こうと意を通じてやっていきたいと思います。これから正式な選任手続があると思いますが、いずれ確定するだろうと思います。張省長が正式に御就任されるということであれば、同じ年代ということもございますし、議員が御指摘のように、航空産業の御出身で上海のほうからやってきたという方で、ちょっと省長としては恐らく変わり種のほうだと思いますが、非常にビジネスマインドもございますし、ざっくばらんな方でございますので、交流をしっかりとつくっていきたいと思います。
 農業交流につきまして、交流の糸口をもう一度探してもいいのではないかという強い御意見をいただきました。真珠湾攻撃というお話もございましたけれども、国際交流の始まりは、アメリカのフレンドシッププログラムから始まります。そのフレンドシッププログラムの一つとしてありましたのが、ピープル・ツー・ピープルといいますか、実際に人民同士が、国民同士が交流をすると。その一つとして、姉妹都市の推奨ということを太平洋戦争後に行ったわけです。その太平洋戦争後の最初に日本とアメリカとで交流の姉妹提携を結びました。そのころ、やはりドイツとアメリカは非常に多くの姉妹提携をしているわけです。日本の場合は、姉妹提携の最初のパートナーが長崎市でありまして、長崎市とアメリカはセントポール市でございました。このセントポール市と長崎市の姉妹提携の調印の日を、わざわざリメンバーパールハーバーのこの日にしたわけです。それぐらい思いを持って国際交流というものを姉妹提携の中から世界でつくっていこうというのがこの運動の始まりであります。
 河北省と鳥取県との交流も、これは古井喜実先生の御指導によるものであります。古井喜実先生御自身、その生涯をささげて日本と中国との交流に力を尽くされたわけでありますが、当然ながら時代が時代でございますので、非国民的な見方で批判を受けることもあったわけであります。しかし、信念を持って中国と日本との交流を打ち立ててきた、その重みを我々は感じなければならないと思います。そういう意味で、農業交流につきましては、いま一度点検をさせていただきまして、先ほど申しました3分野での交流を図っていこうという、その相互の合意に基づいて協議をさせていただき、農業交流の可能性についても俎上に、テーブルの上に乗せさせていただきたいというふうに考えております。
 次に、春秋航空についてお尋ねをいただきました。石家荘と上海との間がドル箱路線になっていることから、チャーター便で石家荘を絡められないかということでございます。これはかねて我々も運動をしております。石家荘から鳥取にも便としては考えられるのではないですかということは、先月、うちの訪問団の職員が参りましたときに向こうのほうにも構想を伝えております。もちろん春秋航空は幅広い検討をしています。石家荘も日本向けのチャーター便の起点になり得るところであります。
 ただ、どうも先般、向こうに話をぶつけに行ったときは、どちらかというと成田だとか、主要空港を念頭に置いているような発言があったようでございまして、ハードルは高いかもしれませんが、上海経由でお客さんが来るということは十分考えられましょうし、定期チャーターでなくても個別のチャーター便ということも今後考えられるかもしれません。石家荘市自体が 900万人規模の都市でございまして、大変に大きな人口圏でございます。そういう意味で、お互いの交流ということもあり得なくはないと思いますので、春秋航空との交渉の中でこういう石家荘の構想についても当然ながら含めて議論をしていくべきだろうと思います。当面、上海便が今順番に日本の地方路線をねらっていますので、それを重点的に今申し上げているところでございますけれども、今後の展開の中に頭に入れて交渉に臨んでいきたいと思います。
 12月8日だったと思いますが、日中友好親善協会の藤井会長も上海のほうで向こうの春秋航空の王会長と面談をしていただくということになっております。中日友好協会、中国側の友好組織のほうからもお口添えをいただいておりまして、なかなかハードルは高いですけれども、ぜひそうした中国との交流推進の足の確保を今後とも働きかけてまいりたいと思います。
○副議長(稲田寿久君)3番砂場隆浩議員
○3番(砂場隆浩君)るる提案をいたしましたので、マンガサミットの成功に向けて検討していただきたいと思います。
 今議会は、9月議会に入院されていた稲田議員が元気な顔を見せていただいて本当に安心しておりますが、これから寒くなってまいります。平井知事も最初の議会のときは松葉づえでしたのでした。議員諸兄にもお体にお気をつけをいただきたいと思っております。県民の皆さんにも御自愛を願いたいと思います。どうもありがとうございました。
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