すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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菜の花プロジェクト

2010年07月21日 | 日記
今、注目しているのが国府町上地で展開している「菜の花プロジェクト」です。
菜の花の種をまき、育て、収穫して、菜種油を作っています。

私は美しく咲いた菜の花の花見と、収穫したサヤから種を取る作業と、まだ2回参加させていただいただけですが、これがとっても楽しんです。
まずは上地というところの景観が、鳥取の原風景ともいうべきもので、心が洗われる気がします。
農作業も、私にとっては新しい発見ばかり。風を起こし、比重を利用して、ガラと種を分ける機械を動かすのも、面白いし、何より、いろんな人と農作業しながらのおしゃべりも勉強になることばかりです。
そして、食いしん坊の私が何より楽しみにしているのが、御昼ご飯です。

花見のときは、周囲の林間で採った山菜を菜の花油でてんぷらにして食べたのですが、御世辞抜きに私は銀座の天一や、つな八よりもおいしいと思いました。
それほど菜の花油は、てんぷらにすると美味なのです。
鳥取県は「食のみやこ」というプロジェクトを進めていますが、この菜の花油は様々なところで活用すべき大きな地域資源であると私は思っています。
また、菜の花油でマヨネーズも作ったのですが、これも、ほんとうに美味しいものでした。
種落としのときは、上地のみなさんが料理を作ってくださったのですが、タケノコや山菜などが、とても美味で、本当に血液がきれいになるような思いがするのです。

ですが、ここまでプロジェクトを進めてこられた、みなさんの長い歳月と努力を思うとき、私は頭が下がる思いで一杯になります。すべてのことは1日ではならず、コツコツとした積み重ねの上にしか成就しません。今、美しく花が咲き、そして、山と積まれた黒く輝く菜種こそが、努力の証として存在しているのだと思います。
高く理想は掲げるが、行動は確かな一歩、一歩を固めながら着実に歩く。そんな姿勢を菜の花プロジェクトのみなさんから感じています。

そんな感動体験をしたもんですから、自宅へ戻る車のハンドルを握っていると、斉の桓公を春秋の覇者とした管仲は重農主義を為政の中心に置きましたが、その思いは2500年の歳月を経て、今こそ、見直されるべきときではないのか。そんなことまで、考えてしまいます。それほど、上地での体験は、私にっては大きな意味がある時間なのです。
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