わか杉国体を陰で支える高齢者

2006年10月24日 | 活動報告
2007年、秋田わか杉国体が開催されます。冬季大会は2007年2月10日(土)~2月13日(火)、本大会は9月29日(土)~10月9日(火)に行われます。10月16日に大会旗が兵庫県知事から寺田典城知事に引き渡され、「秋田わか杉国体」に向けて一段と弾みがつきました。

大会マスコットキャラクターは、言わずと知れた「スギッチ」です。県内各地のイベントや式典での露出度も高く、ちびっ子から大人まで幅広く人気を集めています。その着ぐるみの中で汗を流す“黒子”をしているのは、秋田市の主婦、鈴木和子さん。鈴木さんは66歳。「スギッチ歴」は2年にもなるそうです。県が募るボランティアから、国体PR活動に積極的に参加しているのも、鈴木さんを含めて65歳以上の高齢者が多いとのことです。原因は、ただ一つ、活動する若者が少ないことです。

大仙市で15日に開かれたイベント会場の脇で、スギッチから“人間”に戻り、頭にタオルを巻いて汗だくになった鈴木さんがいました。秋にしては強い日差しが照りつける会場で、スギッチとして1時間近く、子どもたちと握手、抱き合ったりと大忙しです。スギッチの着ぐるみをかぶるボランティアは、主に鈴木さんともう1人。今年度に入り、新たに2人が名乗りを上げて仲間は増えたものの、「1日に3回やるなど、結構な頻度で入る」状況が続いているそうです。「子どもたちが駆け寄ってくるのが一番うれしい。大人からも『頑張って』と励まされる」と魅力を語る鈴木さんですが、決していいことばかりではないそうです。屋外での活動も多く、夏場は大変な暑さです。冬場は雪で滑りやすいうえにさらに視界が遮られるため、段差には恐怖を感じることもあるとのことです。高齢者にはきつい仕事です。

国体のPR活動は、実は鈴木さんら高齢者で支えられています。県大会総務課が昨年末に運営ボランティアの年齢層をまとめたところ、60歳以上が3割強にも達し、逆に30歳未満は2割にも満たなかったとのことです。中年層以下では、仕事や用事で活動に参加できなくなる人が多く、どうしても高齢者の負担が大きくなってしまうのが現状とのことです。(読売新聞)

実際に国体の主役として競技を競うのは、若者中心。大会を支える側にも多くの若者が参加し、皆でわか杉国体を成功に導くことが出来ればと思います。そして、県勢の選手達の活躍を今からとても楽しみにしております。

ボランティア問い合わせ先:
      秋田県総務企画部国体・障害者スポーツ大会局大会総務課
      TEL:018-860-5254

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