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先日,数多くのシンポジウム&パネルディスカッションをこなす知人と昼食をともにした。その知人から成功のコツを聞いた。
○ シンポジウムは,わずかでも報酬があることで自らを叱咤する。すると,そのテーマについては本気で勉強するので,それだけでも自分の力になる。おカネをもらってやっているんだと自分を追い込んで実力をつける。
○ 次いでパネルディスカッションをコーディネートするノウハウ
- 一番肝心なのは,シナリオで考えた物語をオーディエンスにきっちり伝えきること。この物語性がもっとも重要。
- 次に事前用意するシナリオにそって,大まかにパネラーに演出ポイントを決めておくこと。
- パネラーの紹介は5分以内を厳守。ただし,議論の途中に,パネラーが最も得意とするポイントで,きっちりふりを入れ,紹介時間をケチったつけを払い,パネラーに満足感を与えておくこと。
- 最後に,物語性からの逸脱をある程度許容しながらも,はみ出す人を上手にいなし,聴衆への物語の伝達という,当初の目的を遂行しきること。
シンポジウムのノウハウは置いておくとして,パネルディスカッションのノウハウは合点がいった。先日も,知り合いが,「パネラーがそれぞれ勝って気ままな発言をして,コーディネーターがまとめるのに困っている」講演会に行った話をしてくれた。貴重な時間を割いて聞きに行っているのだから,どうにかしてほしい,とこぼしていた。
その意味では,知人が話してくれたパネルディスカッションをコーディネートするノウハウは,とても参考になる。自分がコーディネーターをするときのみならず,誰かに頼むときの人選のときの判断基準,あるいは,この手の話を手掛けるときの良いヒントになった。500円の昼飯代で随分得をした。 blog Ranking へ