『黒い雨』の種になっているのは,重松という被爆者の方が書いた日記なのだそうである。そういえば,主人公の名前は閑間重松だ。なるほど。
横川駅で被爆した重松氏は,広島駅→比治山→皆実町を経て実家の千田町に辿り着き,宇品に一時避難し,千田町に帰って,国泰寺→基町→広島城西→三篠橋→相生橋→空鞘町→寺町→広瀬北町→横川を経て可部線の山本駅から勤務先の工場のある古市の古市橋駅に至る避難経路をたどる。8月6日の長い長い1日だ。
いずれも馴染み深い地名故に,避難経路で出会う犠牲者の描写も,とてもリアルに感じる。と同時に,自らも経路をトレースしたい衝動にかられ,とりあえずグーグルしてみたら,ありがたいサイトに出会った。重松日記を歩くである。丹念に整理していただいているので,経路がよくわかった。
とりあえず,「重松日記を歩く」のお世話になって重松氏の足跡を確認させもらったが,ぼくも,いつの日にか,避難経路をたどってみたいと思っている。
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