こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

それがぼくには楽しかったから

2006年02月01日 | Weblog
それがぼくには楽しかったから

小学館プロダクション

このアイテムの詳細を見る


 blog Ranking へ 

 「フィンランドのヘルシンキ大学の院生でしたか,リナックスという基本ソフトを開発して無料でネット上でダウンロードできるようにしましたね。自分の知的財産を独占して金儲けをしようとしないのは,無償で教育を受けてきたからこそ,それを社会に還元しよう,共有しようとするんですね。アメリカのマイクロソフトと全く対照的です。『なぜフィンランドの子どもたちは「学力」が高いか』(P21)」

 以前,情報関係の仕事をしているとき,手にした本が一つに,『それがぼくには楽しかったから』がある。リナックスを開発したリーナス・トーバラスの少し早い自伝である。リナックスは,ご存知のとおり,ヘルシンキ大学のリーナス・トーバラスが開発したオープンソースのOSだが,当時も今も,パソコンを買うたびにあるいは組み立てるたびに,マイクロソフトのウィンドウズを購入しなければならないことに辟易していただけに,フリーのOSはとても魅力的だった。

 とりわけ,それを開発したのがフィンランドの学生と知り,驚くとともに,世界がコミュニケーションするための基盤を世界の知で構築するプロジェクトの志の高さに感動した。世界のグローバルブレインによる知的資産がリナックスなのである。リナックスには何度か挑戦したが,個人的には使いこなせずに,いまだにウィンドウズのお世話になっている。マイクロソフトに囲いこまれているようで癪だけど,何かのきっかけがあれば,自宅のPCもリナックスに変えたいと今でも思っている。

 リーナス・トーバラスは,「それが楽しかったから」というのりでリナックスを開発したけど,あくまでも,無料であること,オープンソースであることにこだわり続けた。これがフィンランドの教育の成果の一端だとするならば,こらはやっぱりすごいことだと思う。だって,志が違うもの。卒業後,リナックスをされに発展させることを雇用条件の一つとして米国のトランスメタ社に就職したリーナス・トーバラス。その後どうしているのだろうか? 

blog Ranking へ
 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ホローコースト (ニシゴン)
2006-02-01 12:53:24
昨日、福山のホロコースト博物館の館長の講演を聴く機会がありました。

同じような事を話しておられました。うまく話せませんが、金儲けのことばかり考えていると今のような世の中にある。一人の人を助けることをしなさい。それが世界を助ける事になる。もっと自分のやりたい事できる事をしていきなさい。って

今の自分を見て考えさせられました。
返信する
ええねえ (toru_moon)
2006-02-02 00:00:49
 ニシゴンすごい!
返信する