9.11の時,居酒屋で一杯やっていた。居酒屋のテレビに貿易センタービルに突撃する飛行機が映ったとき,トム・クランシーの『合衆国崩壊』とサミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』を思い出した。
『合衆国崩壊』では,日本人パイロットがジャンボジェット機でホワイトハウスに激突・炎上。第2のパール・ハーバーを思わせる話。一方,『文明の衝突』は,若年人口比率が10%を超えると社会が不安定化するがイスラムが今まさにその状態にあるとの分析。60年代の日本。70年代の日本。ともに若い世代の活動が活発化し社会がアノミー状態になった。学生運動はその象徴だとの主張だ。
前者も上巻の途中で読みさしたままだし,後者は分厚いずぎたので敬遠したまたま読了していた友人からあらましを聞いて読んだ気になった本だったが,その後,文庫の『文明の衝突と21世紀の日本』には目を通したので,サミュエル・ハンチントンの主張は,概ねトレースできた。
『文明の衝突と21世紀の日本』を読んだときは,情けなくも,すごい分析だと感心してしまったが,その後,田中宇・大門小百合『ハーバードで語られる世界戦略 』の中で,サミュエル・ハンチントンは,米国のイスラム攻撃を正当化するイデオローグ゛であるとの示唆もあり,構図はさほど単純でないなと考えさせられた。
『文明の衝突』は,その後継版『分断されるアメリカ』(2004年ブックレビュー7月)に引き継がれる。メキシコの台頭に警鐘を鳴らすのが主張の骨子で,やはり,御用学者なのかと疑りたくなる。多読・乱読は時に混乱を招くものの,多様なものの見方を与えてくれる。だから読書はやめられない。
『合衆国崩壊』では,日本人パイロットがジャンボジェット機でホワイトハウスに激突・炎上。第2のパール・ハーバーを思わせる話。一方,『文明の衝突』は,若年人口比率が10%を超えると社会が不安定化するがイスラムが今まさにその状態にあるとの分析。60年代の日本。70年代の日本。ともに若い世代の活動が活発化し社会がアノミー状態になった。学生運動はその象徴だとの主張だ。
前者も上巻の途中で読みさしたままだし,後者は分厚いずぎたので敬遠したまたま読了していた友人からあらましを聞いて読んだ気になった本だったが,その後,文庫の『文明の衝突と21世紀の日本』には目を通したので,サミュエル・ハンチントンの主張は,概ねトレースできた。
『文明の衝突と21世紀の日本』を読んだときは,情けなくも,すごい分析だと感心してしまったが,その後,田中宇・大門小百合『ハーバードで語られる世界戦略 』の中で,サミュエル・ハンチントンは,米国のイスラム攻撃を正当化するイデオローグ゛であるとの示唆もあり,構図はさほど単純でないなと考えさせられた。
『文明の衝突』は,その後継版『分断されるアメリカ』(2004年ブックレビュー7月)に引き継がれる。メキシコの台頭に警鐘を鳴らすのが主張の骨子で,やはり,御用学者なのかと疑りたくなる。多読・乱読は時に混乱を招くものの,多様なものの見方を与えてくれる。だから読書はやめられない。
ニシゴンさんのエアボードは調子どうですか?こっちは絶好調。ソニーのサイトの値段を見てほくそえんでいます。