こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

届かぬの真心,肩透かしの支援

2005年09月29日 | Weblog

 ホワイトバンドの支援のカラクリのこと。300円の1円も貧しい人たちに渡らないことを,ソフィアさんからいただいたコメントで知った。(ソフィアさんありがとうございました。感謝です。)事実だとするととても悲しいことだ。

 関連サイトにアクセスしてみると,確かに,ソフィアさんの言われるとおり,300円のほとんどは,流通費や広告費に消え,支援・寄付に一銭もまわらないとある。収支報告もない団体により運営されていることも問題だ。真偽のほどは定かではないが,こうしたことが流布されること自体に何か問題があるのであろう。

 数年前のこと,小学校を退職された知人の奥さんが,退職金の一部でカンボジアに学校をつくろうと篤志の意欲に燃え,行動を開始され,私も,国際貢献の事情に明るい方を紹介もしたりしたことがある。
 その後も,講演会へ参加されたり,実際に貢献事業に従事されている方と会われたり,精力的に活動されたが,やがて,支援金のほとんどが,活動家の旅費などの経費に消え,教科書購入代にすらまわらない現実を目の当たりにし,志半ばのうちに,退職後の夢をあきらめられたことがある。

 ある国への食料支援が核開発支援に化けたり,政府開発援助が,その国の支配者層のふところに流れたりと,この手ものには,どうしても不透明感がつきまとう。宿命ということなのだろうか。悲しいことだ。

 ホワイトバンドプロジェクトには,集めたお金を,貧しい人を救おうというメッセージを送ることだけに活用するのではなく,1円でもいいので,困っている人の手助けになる,効用のある使い方をしてほしいものだと,切に望みたい。


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