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ボールペン遍歴。重ねること十数年。やっと,かなりイメージにあったものが登場した。Zebra clip-on multiだ。4色ボールペンにシャープペンがついている。もう少し軽くてスリムになれば申し分ないだが,これでも十分合格水準である。
3色ボールペンから4色ボールペンに進化する過程で,齋藤孝の『3色ボールペンで読む日本語』に出会い,以来,ノートにメモを取るとき,或いは,ごくまれに本に線を引くとき,客観基準で最重要なものには赤,次に重要なものは青,主観で気に入ったところには緑という具合に使い分けをしている。
黒以外に3色あれば,少し込み入った説明のときも割合うまく説明できる。満足がいくレベルで重宝するのである。しかし,残念ながらシャープペンがついていない。仮に,ついているのが見つかる場合でも,ボールペン部分は,せいぜい黒と赤の2色。
中途半端だ。
かといって2本持つのもカッタルイ。だから,文具のコーナーを掠めるときは必ずと言っていいほど,シャープペンつきのボールペンをチェックしていた。そんな折も折,とうとう,こいつに出会ったのである。少しばかり重いのが難点だけど許容範囲だ。
『3色ボールペンで読む日本語』の線引き読みは重宝している。だが,本を読むときは,あまりやっていない。まず,読書のスピードが落ちる。また,カチカチと音が鳴るので,電車とかオフィスとかではやりにくい。最適な時間と環境が見当たらないのだ。
だが,たまに試してみると悪くない。3時間かけて読んだ本がものの15分で読み返せる。ちなみに,私は,この線引き手法で20年近く放置していた丸山真男の『文明論の概略を読む(上)』を攻略できた。小難しい本を攻略するには,便利な手法である。