<地域学>運動

2024年06月29日 07時22分41秒 | 社会・文化・政治・経済

全国各地で人口減少や過疎化が指摘されて久しい。

「宗教というものは、人々の心に何かをおしつけていくものではない。各地域の生活様式や、文化的伝統を踏まえ、生命を内より薫発していくものだ。

地域の人々と連携をとりながら、地域の歴史や文化を学ぶことだ。

若者たちが、地域に如何に貢献できるかである。

青年世代として、イベントの開催などでの町づくりが期待されている。

「自然」と「人」で地域おこしをするケースもある。

 
「自分の育った地域なんてたいしたことないですよ」と言い捨ててしまう若者は多い。
本当にそうなのだろうか? 
どの地域にも固有の歴史や文化があり、人々の営みがある。
それらを知っていくことで、自分や社会、そして未来が見えてくる。
調査実習の手法や体験をふまえ、時間と空間を往来しながら、地域学の魅力を伝える。
 
●地域学の目的
自分たちであるものを調べ、考え、あるものを新しく組み合わせる力を身につけ、元気をつくる!
(逆境にあっても、それを前向きにとらえて行動する人は、元気です。)

●「つくる・考える力」の基本=「つなぐ」「重ねる」「はぐ」
①「つなぐ」
  たとえば、地域の海と山と川をつないでみたら・・、個性が見えてきました。
②「重ねる」
  時代の移り変わり、特に明治以降に発展してきた地域の歴史に、テレビや冷蔵庫、自動車の登場とか、
  人口の移り変わり、埋め立て・・一見すると何の関係もないことを年表に重ね合わせると、
  見えてくるものがありました。・・・
③「はぐ」
  時代を順番にはいでいくと、最後に”原風土”が浮かびあがってきます。・・・

●個性の把握が大事
大事な事は、住んでいるところを住んでいる人たちが説明できることです。
個性と言ってもいいでしょう。
”アイデンティティ閉塞症”という症状があります。
ヨーロッパの美しい農村風景や人の話にかぶれたり、拒否したりするという過剰な反応がおきるのは、
両方とも”アイデンティティ閉塞症”という病気です。自分の地域を知らないことからおきる過剰な反応、
自分や地域に自信がないことからおきる極端な反応です。
変化をゆっくりなじませながら受け入れていくためには、
地域と自分を知り地域の個性や特徴を把握していること、自分や地域に自信を持っていることが必要です。
そうでなければ、変化に対応できずにのたうちまわることになります。
変われずにあえいだり、変わりすぎて伝統文化や個性などを壊してしまいかねないことになります。
交流もそうです。
人が出会い、話し合い、互いに触発しあうためには、自分と地域を知ることが根底にないと始まりません。
私たちはここに住んでいます。ここで生きています。
では、私たちは住んでいるここをよく知っているのでしょうか?

近代化の中で、お互い顔の見えない関係の中でものやサービスや情報とお金がやりとりされるようになり、
暮らしは豊かで便利になった反面、人々が失ってきたものがある。
それは一言で言えば「生きる力」だと思う。
「生きる力」は、人間が生きていくうえでけっして欠かすことのできない水と食べ物を確保し、
道具や家など必要なものをつくり、支え合って生きていく人間関係を築いていくことだと思う。
(※SDGs目標が地球規模で広がっている現在、この目標に基づいて支え合っていけたらいいですね!)

●地元再生の原則
 ①人それぞれの違いを認め合い、
 ②人と人の距離を近づけ、
 ③話し合い、
 ④対立のエネルギーを創造するエネルギーに転換する。

と、シンプルで根本的なお話のオンパレード、ちなみに類書の『地域学をはじめよう』の方は、
「地域を知れば、世界が見える!地域を歩けば、過去、そして未来が見える!」という帯で始まります。

 

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