くまきち

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でも激しい物欲が理性と財布のタガを飛ばす
最近は自転車も乗ってる

CodeIgniter の不穏な動き

2011-11-19 15:17:18 | SEまわり
PHP での開発(社内向けの小規模なものばかりだけど)には何年も CakePHP を使ってきて、不満もなかったけど、フレームワークにもいろいろあって、消えてしまったものもあれば、新しく台頭してきたものもある。

その中で、CodeIgniter が目にとまり、多少調べてみると なかなかおもしろい見地から作られたものだと興味を持った。 ちょうど勉強会も開催されたから、そっちにも行ってみた。 なかなか時間がとれなかったけど、マニュアルの翻訳作業にも参加しようと思ってた。

ところが、どうもここのところ本家の動きが怪しくなった。

CodeIngiter 3.0(次期系統)からは、これまでの Apache/BSD-style オープンソースライセンス から、Open Source License 3.0 (GPL 非互換)へ変更するというアナウンスが本家から出された。

これに対して、反対意見や質問も投げられたが、現在は「拒否」されている状態。

このまま進んだ場合の影響は、CodeIgniter を使ってアプリケーションを制作した場合、ソースコード開示義務が生じてしまう。 個人レベルでならともかく、そんな義務を平然と受け入れられる会社は少ないんじゃないかと思う。 少なくとも、リスクになるのは間違いないので、開示義務のない CakePHP を選んでしまえば良い。あえて、CodeIgniter を選ぶ必要はなくなる。

CodeIgniter を開発提供している Ellis Lab. は反対意見に対して「これまでの CodeIgniter ライセンスも GPL 非互換だし」とか言ってるし、コミュニティ側とは決裂状態に進んでいるように見える。他にもいろいろ言ってる。

正直僕は困らないんだが、CodeIgniter を良いと思って、翻訳作業を進めたり、その他いろいろと協力してきたコミュニティに対しての対応が間違ってると思う。 ファンクラブ程度の扱いだ。

残念。



経緯は下記にまとめられている。感謝。

[Kenji 氏の blog]
[CodeIgniter のライセンス変更問題のタイムライン]
http://d.hatena.ne.jp/Kenji_s/20111118/1321603906


オープンソースソフトウェアに採用されている様々なライセンスについては、下記のような良書があるらしいので、系統立てて読んでみたいが、原書そのままを読むには半年くらいかかって理解できないんじゃないかと不安。 そもそも伽藍とバザールも読んでないんだが。

[Open Source Licensing: Software Freedom and Intellectual Property Law]
http://goo.gl/GCbyV