tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

報復力と拒否力・懲罰力ZERO 『離島奪還訓練』

2010-09-01 05:47:23 | 日記

 

 

 

12月ですか自衛隊の離島奪還訓練がありますけど、このことについて防衛省の幹部は「中国に対し、日本は南西諸島を守りきる意思と能力があることを示す。それが抑止力となる。」(読売)と言ってますね。沖縄・南西諸島の防衛警備計画の延長上にあって一応自衛隊が主体の訓練ってことらしいので、現状の自衛隊、つまり専守防衛の範囲でもって話かなぁ。

第7艦隊が支援するそうですが、それでもアメリカは基本的に同盟国の領土問題に介入しないって姿勢でしょ。主権は同盟各国にある訳だから其々の事情により自分から領土紛争を仕掛けることだってあるしね。

例えば中国やロシアとかを相手に一同盟国が先制的にやる紛争に巻き込まれるなんてのはアメリカ様としてもマッピラ御免でしょう。

更に言えば介入は大国同士の全面戦争の危険も孕むんじゃないかなぁ。現状でのそれは地球の存亡の危機にも等しいでしょうからね。

もし、全面戦争の危険があるなら例え対象国の施政下にある領有地域に対して相手側から仕掛けて来たとしても色々理由をつけて介入を見送ることだってあるかもね。

俺が敵性国なら領有権争いのある離島への侵攻前に手を打ちますよ。「手を出したら全面戦争だぞ。核も使うぞ。最後の一兵まで戦うぞ。」ってね。それでアメリカが怯むなら悠々と占領できる。怯まなければやらないだけの話。こんなところです。妄想ってことですけどね。

 
巻き込まれ回避と仮想敵云々に対する政治的配慮もあるでしょう。「尖閣諸島の領有権についての米国の立場は示さない」とか言ってアメリカとしても当然、慎重な表現になるんでしょうけど、それでも尖閣諸島は日米安保の範囲内(毎日)だって米国務次官補が言ったそうで、まぁ、踏襲ですね。そして日本の外務省も同様のことを言っています。(産経)

日本に対するアメリカであれ国益重視の他国である以上、多少の恫喝と日本側の信用により同盟関係は成り立っているんでしょうから信ずるか否かの問題でしょうけど、それでも限界はある訳でね。

幾ら同盟国だからってアメリカとして自国の国益を大きく損ねるほど完全に依存されても困るでしょう。侵攻側の戦力しだいでは「邦人保護くらいしてやっから離島くらいくれてやれ。全面戦争より増しだ。」ってことになる日も来るかもね・・・。そうならないための良好な同盟関係と抑止力な訳だけどね。

 

 

 

12月の離島奪還訓練って基本的には中国へのアピールとして共同防衛って体だと思うけど、つまりはアメリカの言うロール・アンド・ミッションの延長上で「支援はするよ。でもさ。自分の領土くらい自分らで何とかできる意志と能力を持ってよ。」って言い分に対して、日本の防衛省側は「現状の自衛隊でも抑止力なるってことを示そう。」って話なんじゃないのかなぁ・・・。

例えさ。アメリカが負担軽減を目論んでいるとしても脅威の実態がない話なら日本側として周辺国への配慮を続ければ良い訳でね。

またアメリカが「日本の離島であれ、何があってもあらゆる手段を講じて絶対に守る。」って言うのでも自衛隊は今まで通り周辺国に配慮して大人しくしてれば良いってことになるんじゃない。そうは行かない事実がある訳でしょう。中国の軍事訓練とか挑発行動とか・・・。

中国の動向は普天間問題での日米の溝が原因なんて分析もあるようだけど、もし、そうであるなら普天間問題は、ある程度アメリカが納得する形でのみ解決できるものだろうね。

最初から【米海兵隊は抑止力にならない】ではどうしようもないんだと思うよ。今の日本で国民総意のゲバルトを前提とはできない訳でしょ。

中国にしたって、そりゃ領有権を主張する地域に海洋利益があるなら隙見て何とか手に入れようって言うのが国益重視であるべき国家として健全なあり方な訳でさ。

だから相対する側は抑止力を持つべきだって話になる訳なのだけど、それをやらない方が間抜けな訳でね。

ちょっと挑発して様子を見る、何もしてこなければ更に強く動く、何か対策を講じて来たら「うそよ~ん。」って引く、これって常套手段じゃない。

絡んで陸自の歩兵連隊を海兵隊化(朝日〉するなんて話もあるようで、中国の動向って日本にとって案外、切迫した状況なのかもしれませんね。


攻撃は最大の防御なんて言うけど、奪還後、日本単独で相手国へ侵攻して拠点を叩き沈黙させることはできないし、やれたとしてもやらないでしょう。アメリカだってそれは全面戦争を意味するのだから躊躇すると言うか、やらないと思うなぁ。

相手側にしても日米と全面戦争なんてやりたくないでしょうからね。まぁ互いに深追いはしないでしょう。離島に侵攻されたとしても奪還して様子を見る、相手がまた攻めて来るなら押し戻すって言う類の抑止力を構成することになるんじゃないですか。

現状で今すぐ憲法改正ができるなんて言う人は稀な訳でね。それと同時にアジア共同体のようなものも目処すら立たないでしょう。そんないつできるかも解らないものに頼ることなんてできないし、頼るべきだなんて人がいるなら大きな一線を感じるね。

実際は、今あるもので何ができるか探るしかない訳だ。新安保懇が首相に提言している訳だけど(朝日)、例えば引用すると【近い将来、国家存立を脅かすような本格的な武力侵攻は想定されない】

【旧ソ連の侵攻に備えた陸上部隊を北海道に手厚く張り付けるといったやり方ではなく、日常の警戒監視活動や訓練で高い能力を見せて侵略を思いとどまらせるやり方を重視する】この辺って現在に合致しているように思えるなぁ。つまり離島奪還訓練に際して防衛省幹部が示したのと同様の抑止力。

親安保懇にしても日本の自前の防衛に関して言ってるんだから、つまり専守防衛の範囲でって話じゃない。もし、それが当のものなら基本的に自衛隊を主体にて《守りきる意志と能力があることを示す》ことで抑止力は構成されるって話に繋がるんじゃないかなぁ。

「国家存立を脅かすような本格的な武力侵攻は想定されない。」なら想定されるのは日本側の主張する国境付近での小規模な戦闘ってことじゃないでしょうかね。その中で(相手の攻撃以上のダメージを与える〉ってことなら、それは相対的に見て相手国に侵攻し占領するほどの能力は要らないんじゃないですか。つまり抑止力も相対的概念ってことだろうね。

んで、その程度なら、やり方しだいで自衛隊単独でも戦力投射を伴なって抑止力を発揮できる訳でしょう。更に言えば、自国の領土防衛なんだから自前で賄う方向性でやらなければならない訳だ。

当然、アメリカの支援はある程度必要でしょうけどね。それでも自前の防衛力が充実すれば、その支援は小規模にできるでしょう。大規模紛争に際して大国様の支援が必要なのはどこの国でも同じな訳なんだろうけどさ。それでもさ。自国に米軍の基地をおくかどうかは相対的に判断するべきな訳でね。

(相手の攻撃以上のダメージを与えることができなければ抑止力にはならない。〉と言っても世界最強の軍隊は揃えられない、そりゃ当然、程度の問題になる。だから現状の日本は国内に米軍を飼っているってなんてことを言うんだろうけど、でも情勢しだいではアメリカ国内からの駆け付け警護で賄われる程度になる日も来るかもね。まぁ、見極めが大切ってことかい。





アメリカはあらゆる手段を講じてくる。日本側でアメリカは抑止力にならないなんて言う話が出れば、抑止力が必要だってことを示してくるでしょうよ。日本の周辺国を刺激すれば簡単に乗って来るんだろうからそれって案外簡単なんじゃない。

単なる妄想だけどね。例えば水面下で中国に「尖閣に手を出しても米軍は動かないらしいよ。」なんて出所の曖昧な自己責任で処理しなければならないような情報を流せば中国はどう動くだろう。

確認のため日本に対する挑発を行い様子見をするんじゃない。そこでアメリカの出番な訳でね。「ほら見たことか、だからアメリカがいないと駄目なのよ。」なんてやれば日本はアメリカの言いなりさ。

妄想だけど、もし、そんなことまで想定の範囲内に入るのなら、そうならないためにもね。日本は、できることをハッキリさせる必要がある訳だよね。本来、国境付近の小競り合いのような小規模な戦闘なんて自前で十分として片付けなければならないものでしょう。9条は自衛を否定していないって解釈なんだからさ。


 

 


参考にさせてもらいました。

基盤的防衛力の見直しを提言 新安保懇が首相に報告書
http://www.asahi.com/politics/update/0827/TKY201008270476.html


米国:国務次官補「尖閣諸島は日米安保対象」
http://mainichi.jp/select/world/news/20100817k0000e030036000c.html


外務省「尖閣は日米安保の適用対象」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100818/plc1008181732006-n1.htm


自衛隊が離島奪還訓練、南西諸島想定し12月
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100819-OYT1T00023.htm


陸自、歩兵連隊の「海兵隊化」検討 離島防衛の強化狙う
http://www.asahi.com/politics/update/0830/TKY201008300422.html



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