tontonjyoのブログ

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政治思想・・・TPP

2011-01-26 05:17:34 | 日記

 

TPPですか・・・。あのね。 内閣府は日本がTPPに参加するのは有益でGDPが2.4~3.2兆円増えるとの見方を出しているよね。経産省は日本が参加しないとGDPが2020年までに10.5兆円減少すると予想している。でも農水省は参加は不利益で340万人の雇用が失われ、食糧自給率も現在の40%から14%にまで下がると予想しているね。

更に言えば他にも負の影響があると言う見解は方々から出ている訳だけど、多分、菅政権は参加する方向で考えているんでしょう。

まぁ、参加するとしてだよ。つまり問題は疲弊する部分が必ずあって、それをどう支えるかに尽きる訳だけど、例えば農業なら100ヘクタール以下の農地しか持たない農家は潰れるなんて言われているから、大規模化と輸出産業に育てる作業が必要だろうね。

輸出産業に育てるってなら、自由競争を前提とした淘汰を促進させ、より優良で強い農家が生き残っていくと言う方向性が必要になるでしょう。経営者が農業に従事していなくても経営を担える仕組みを作り、現農地の整理統合と大規模生産に耐え得る機械化と株式会社化が必要なんじゃない。それによって労働者としての雇用は担保できるでしょう。

高齢化が叫ばれる農業だけど、現農家で跡を継ぐものがいなければ所有する農地を、例えば農業を目指す企業に対して積極的に売却、また貸し出すことが現農家にとって有利になる制度設計と新規に農業を始めるものに対しては、その方向性により、つまり大規模化と産品をどう売って行くかの方向性で妥当性が認められるなら、補助金を出すと言う方向性だろうなぁ。


でもさ。資本主義って儲けがないと生産しないじゃん。ここにも制度上保証される部分を設けないと、マジで食料自給率が極端に下がる訳じゃない。例えば農業を輸出産業に育てるとしてだよ。農地が大幅に増えないなら生産量は大幅に増えない訳で、その中で国内向けと国外向けを作ることになる。つまり国内向けが減る訳じゃん。

まぁ、でも、機械化で人件費を抑えれば安売り競争になるかも知れないけどね。それでも輸入品に対抗できなければ意味がない。超大規模経営による薄利多売で勝負することができないとするならだよ。輸出面は、より魅力的で高く売れる商品を選択して生産すると言うことになるでしょう。だとするとブランド化して農産物の値段が高くなって行く訳じゃない。結局、国内向けが安くなる要素はない。

背に腹は変えられない。国内で生産される農産物の値段がそれほど変わらないならさ。この不況のご時世、庶民にとってやっぱり安い輸入商品が魅力的になる訳じゃん。つまり農業を大規模化・企業化するだけでは食料自給率は下がる。食料自給率を維持するためには、その大規模農業化と同時に純粋に食糧自給を支える農業を輸入品に対抗できる規模での税金投入で支えるって言う方向性も必要になるんじゃない。


より多くの国とFTAを結ぶ程の能力は現政権にも官僚にもないんだろうから、TPP参加は仕方ないとしてだよ。高齢化して跡取りもいないと言うのが今の日本の農業なら、雇用に対するダメージについては、そこを起業が担うと言う方向性を見出せば補完可能だろうけど、ただ、問題は食料自給率をどうやって維持するかだなぁ。安全保証上、食糧自給は重要な問題だからね。


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