新型インフルエンザは軍事実験室で作られた新型生物兵器だと本気で思ってるんですかね・・・。何て、いつものカダフィ節ってやつでしょ。
単に、強かなのかもしれないけど、核放棄を宣言以降、砂漠の狂犬もやや牙が抜けたとか表現される。でも、やっぱり毒舌は健在だね。
まぁ、挑発的で長いのは確かでしょう。これが説得力を奪っている面は否めないだろうけどね。それでも演説での拒否権やら常任理事国やらの話は的を射ている感じじゃね。
国連加盟国間の不平等は事実だね。二流国かどうかはさておき、できることが常任理事国よりも限られていて、それが決定的な差を作り出している。
だいたい、常任理事国の大国様が国益を前提に拒否権だ7条だ言ってるのは見え見えじゃ!!。カダフィ大佐に限らず、そもそも拒否権の廃止を主張する人は多いよね。
世界を地域に分けて、地域選出型の理事国制とかさ。常任理事国を廃止して総会決議に決定権を付与するとかさ。事務総長権限の拡充とかさ。色々意見はある訳。
でも、それを決定するにも安保理の承認が必要な訳でさ。常任理事国様の国益に合致しないと、これ賛成せんですよ。だいたい、拒否権を廃止することが、常任理事国様の国益に合致することなんてないだろね・・・。
カダフィ大佐。リビア国民からは厚い信頼があるようです。鋭いかどうかは、さておき。毒舌云々は痛快に写る時がある。国民にとって、それも良いんだろうねぇ。
また、経済制裁解除以来、経済状況が急激に回復しているとか言われている。生活保証なども確り取り組もうとしているようです。その辺が国民の支持に繋がっているんだろうなぁ。
更に言えば、最近は汎イスラム主義から汎アフリカ主義に移行しようとしてるんじゃないかとか言われるほど、アフリカにおいて貢献している感じだよね。
リビア革命40周年記念式典に出席した各国要人なんかの顔ぶれを見れば、好い感じに貢献してるんだろうなってことが解る。そうそう、アフリカ統一機構からアフリカ連合へ組織が改編される時には主導的な役割を果たしたりしていたね。
だいたい、国連が抱える問題点などもある訳だし、カダフィ節やら毒舌だ何だ、時間が長いとかさ。単に、それだけでは、この人を評価できないね。
酷いことをしたのも確かでしょう。しかしながら、パンナム機爆破事件の遺族補償、等々、現在の軟化姿勢も注目点。また、アフリカでの貢献なんかも含めて、その他諸々確り折り込んで評価しないと、この人は解らない。
当然と言えば当然でしょうが、オバマ氏やクリントン国務長官は退席。欧州の主要諸国の代表らも席を外したようですね。
そう言えば、昨日、中距離弾道ミサイル試射を行ったイランのアフマディネジャド大統領も途中で席を立ったみたい。
【「アフマディネジャド氏は、国連常任理事国5カ国が持ってる拒否権に反発してっから、カダフィ大佐の演説と相容れるところもあるはずなのにねぇ。」】
何て見方ができるんだろうけどさ。
【「イスラム原理主義寄りの思想心情のアフマディネジャド氏とアラブ社会主義・汎アラブ主義のカダフィ大佐では基本的な思想心情が、そもそも合わないのかもよ。」】
何て切り返しができそうだね。
【「いや、いや。待て、待て、単に長くて退屈で苦痛だったんだろ。」】
とかって声も聞こえきそうな気もするけど・・・。
ん・・・。でも、まぁ。そうね。タリバンにバチカンみたいな宗教国家を作らせれば良いとか言う旨のカダフィ大佐の主張は、イスラム原理主義者の目にどう写ったんだろうなぁ・・・。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090924AT2M2400J24092009.html
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090924/mds0909240118000-n1.htm
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