tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

尊厳死は人工的延命を拒否した【緩慢な死】なのだから心変わりは当然ある。 安楽死は謂わば【合法嘱託殺人】なのだから石橋を叩き壊す慎重さが求められる。

2019-03-12 09:09:52 | 日記



透析中止で死亡 長男、母の再開意思を知らず「初孫抱かせたかった」 - 毎日新聞



著名人にも尊厳死だ何だ宣ってる人が多いが、今回の件は「死の直前の心変わり。」の方が注目すべき点です。

安楽死は言わば「合法嘱託殺人」で『急激な死』だが、人工的延命を拒否し、自然死に近い形を選択する尊厳死は『緩慢な死』。この場合、死を直前にした心変わりは当然として起き得る話で、どの時点までが可逆的なのかの倫理委員会や、携わる医師も含めた根強い説明が必要なんです。

逆に安楽死と称する自由主義を前提にした「合法嘱託殺人」の方は『急激な死』なのだから、当人の心残りが少なく健やかに逝けるだろうが、では、第三者から見た場合、オランダ安楽死委員会が決定した「トラウマを理由にした安楽死。」などに"どう向き合うか"も考えなければ成らない。

主体的に見れば、手前の命だから自由にして良いとは思うが、しかし、客体的に見れば『他人の命』。自由主義と言う美名に酔って短絡的に考えて良い代物では絶対に無い。

尊厳死や安楽死と言う短絡的な概念よりも、そこに至るまでの幾重にも連なるべき制度的構築の方が重要な点です。



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