私は授業料の安い州立大を出た。その州立大卒業の前に、さらに授業料の安い、入学条件はほぼなしと言えるコミカレに通い、大学に編入した。若いころろくに勉強もせず、特別裕福でない私が教育の機会を30代になって得られたのも、アメリカの独特な教育システムのおかげだ。
日本には授業料の安い国立大学があるが、入学できるのは優秀な者に限る(よね?)。そして私のように学力の低い者がかろうじて行ける大学は一部の私大となるだろうが、私大となると学費が出ない。もし、何年もかけて学費を貯め、30代で私大に入学しようとしたとしても、果たしてそれが日本で可能なのか私にはわからないが、自分の場合、そこまでして大学に行こうとは恐らく思わなかっただろう。(実際アメリカで教育を受けてその価値を認識したくらいですし)
コミカレやレベルの低い州立大学を軽視する人は多くいると思うが、その理由は充分納得できる。(皆様ご存知難関州立大もあります)しかし私個人の立場で言うと、私でも通えた州立大学の存在や、自分に再び学ぶ機会を与えてくれたアメリカの教育システムには感謝せずにいられない。その私にとってありがたい「州立大学」がアメリカに誕生したきっかけは、(何度も読み返している)テキストによると独立戦争あたりまで歴史はさかのぼる。
ヨーロピアンたちがアメリカ大陸に進出し社会を築き始めていた当時、そこに移り住んだ(エリート)ヨーロピアンの子供たちは、主にイギリスや他のヨーロッパ諸国に渡り大学教育を受けていたらしい。後にはアメリカの大学としてハーバード(1636)やイェール(1701)が創立されたものの、ほとんどの教育者はイギリスから呼び寄せられていたらしく、当時の大学教育はイギリスのそれが基盤だったと言える。
Revolutionary War(独立戦争)以前から、アメリカにはアメリカ人によるアメリカ教育の必要性が意識され始め、それと同時に州が直接運営できる大学、州立大学を創る案も出始めたらしい。というのも、当時のアメリカにはいわゆるプライベートスクールである「Religious School」しか存在せず、まず宗教と教育を別にするべきだと考えていた州政府派(Democrat-Republicans)は、宗教から離れた、一般人でも通える「Common School」を強く求めていた。そしてそのCommon Schoolの一つがアメリカの州立大学に当たる。
初代アメリカ大統領ワシントンを始め多くの連邦政府派(Federalist)側は、州のパワーが強くなりすぎるのを恐れ州立大学の設立には反対だったらしいが、幾つかの出来事を経て(それらについては今回省きます)、1785年、州立大学University of Georgiaが誕生した。その後次いでUniversity of North Carolina, University of Virginiaが創立され、このように初期の州立大学設立が南部から始まったのは、連邦政府派がアメリカ北部に集中していたのに対し、州立大を求めていた州政府派は南部に多くいたためらしい。(つまり政治的バックグラウンドが強く影響しています。これらはとても面白い事実だす。)
一部のエリートしか通えないプライベートスクールだけが大学教育の場であった時代と比べ、州立大学の誕生後から現代までより多くの国民が大学教育の機会を得られるようになった。(それを最大限に利用するかしないかはともかく)そしてこのアメリカならではの教育システムの恩恵を、外国人の私ですらしっかり受けることができた。もしアメリカが別の教育システムを掲げていたら、30を過ぎた私には教育のチャンスは2度と得られなかった可能性が高い。
(↑今だからこそ言えるとはいえ、想像しただけでも恐ろしい)
(念の為、これは若いころに勉強しなかったせいですので。つまり自業自得。)
以上、American Educational Historyから学んだ、ありがたき州立大学の(大雑把な)誕生秘話でありました。
続く。
日本には授業料の安い国立大学があるが、入学できるのは優秀な者に限る(よね?)。そして私のように学力の低い者がかろうじて行ける大学は一部の私大となるだろうが、私大となると学費が出ない。もし、何年もかけて学費を貯め、30代で私大に入学しようとしたとしても、果たしてそれが日本で可能なのか私にはわからないが、自分の場合、そこまでして大学に行こうとは恐らく思わなかっただろう。(実際アメリカで教育を受けてその価値を認識したくらいですし)
コミカレやレベルの低い州立大学を軽視する人は多くいると思うが、その理由は充分納得できる。(皆様ご存知難関州立大もあります)しかし私個人の立場で言うと、私でも通えた州立大学の存在や、自分に再び学ぶ機会を与えてくれたアメリカの教育システムには感謝せずにいられない。その私にとってありがたい「州立大学」がアメリカに誕生したきっかけは、(何度も読み返している)テキストによると独立戦争あたりまで歴史はさかのぼる。
ヨーロピアンたちがアメリカ大陸に進出し社会を築き始めていた当時、そこに移り住んだ(エリート)ヨーロピアンの子供たちは、主にイギリスや他のヨーロッパ諸国に渡り大学教育を受けていたらしい。後にはアメリカの大学としてハーバード(1636)やイェール(1701)が創立されたものの、ほとんどの教育者はイギリスから呼び寄せられていたらしく、当時の大学教育はイギリスのそれが基盤だったと言える。
Revolutionary War(独立戦争)以前から、アメリカにはアメリカ人によるアメリカ教育の必要性が意識され始め、それと同時に州が直接運営できる大学、州立大学を創る案も出始めたらしい。というのも、当時のアメリカにはいわゆるプライベートスクールである「Religious School」しか存在せず、まず宗教と教育を別にするべきだと考えていた州政府派(Democrat-Republicans)は、宗教から離れた、一般人でも通える「Common School」を強く求めていた。そしてそのCommon Schoolの一つがアメリカの州立大学に当たる。
初代アメリカ大統領ワシントンを始め多くの連邦政府派(Federalist)側は、州のパワーが強くなりすぎるのを恐れ州立大学の設立には反対だったらしいが、幾つかの出来事を経て(それらについては今回省きます)、1785年、州立大学University of Georgiaが誕生した。その後次いでUniversity of North Carolina, University of Virginiaが創立され、このように初期の州立大学設立が南部から始まったのは、連邦政府派がアメリカ北部に集中していたのに対し、州立大を求めていた州政府派は南部に多くいたためらしい。(つまり政治的バックグラウンドが強く影響しています。これらはとても面白い事実だす。)
一部のエリートしか通えないプライベートスクールだけが大学教育の場であった時代と比べ、州立大学の誕生後から現代までより多くの国民が大学教育の機会を得られるようになった。(それを最大限に利用するかしないかはともかく)そしてこのアメリカならではの教育システムの恩恵を、外国人の私ですらしっかり受けることができた。もしアメリカが別の教育システムを掲げていたら、30を過ぎた私には教育のチャンスは2度と得られなかった可能性が高い。
(↑今だからこそ言えるとはいえ、想像しただけでも恐ろしい)
(念の為、これは若いころに勉強しなかったせいですので。つまり自業自得。)
以上、American Educational Historyから学んだ、ありがたき州立大学の(大雑把な)誕生秘話でありました。
続く。
パケットはイミグレのオフィスに行って無料でもらってきました。パケットと言っても、申請に必要な書類をまとめて手渡されただけで、セットになって袋入りだったとかではないです。申請に必要な書類は買う必要ないと思います!私も以前手続きについて調べていたとき、どこかのWebではダウンロードに値がついていたのを見て驚いたんですが(高いですよね?)、USCISのWebの「Immigration Forms」には用紙がダウンロードできるようになっています。多分それは無料だと思うので、どの書類がいるのかがわかっていればイミグレに行かなくてもダウンロードで充分ですね。(家にプリンターがないので印刷したことないんです)
手続きがんばってくださいね☆
どういたしまして。30日以降手数料が値上がりするんですね。その値上がりが7月のいつかわからなかったので、6月下旬までに何とかしなくてはと焦っていたんですよ。一見大変そうではありますが、2週間くらいで一気に書類を調えられると思います。準備がんばってくださいねー。