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Secular Jews

2005年11月04日 | ユダヤ
私が履修している「ユダヤのクラス」は「バリバリ宗教のクラス」ではなく、
実を言うと、「Secular(非宗教的な)Jew」について学ぶもので
最初に読まされた小説の主人公は信仰深いJewではなく、
親やJewish Communityに反する行動をし、
結局Communityから追い出されてしまった男の子だった。
(何をしたかって?絵描きになり自分の展覧会でキリストの絵を発表したのです)

でもこの彼はJewを捨てたわけでもJewに反発していたわけでもなく、
自分のことをちゃんとJewとして誇りに思っていて、
現代ではこういう「Secular Jew」と呼ばれるユダヤ人がたくさんいるそうだ。
特にモダン社会の中では、Jewの規律にバッチリ沿って生活するのは難しいらしいし
伝統に反する誘惑もたくさんあるそうで(これだけの情報社会なら尚更でしょう)
その結果、色々なかたちのJewが存在するとか。


現代のJewのありかたを理解するには
伝統的なJewish Worldをまず基本として知らなければならないということで、
学期前半はJewの起源や法や歴史をほんの少しずつ習ってきた。
教授はJewの世界を全部教えているつもりはないと言っていて
(さすがに1学期だけでは無理でしょう)
州立大のようなパブリックスクールでは特に
宗教的考えを思想以上のものとしては教えられないとか。(そりゃそうだ)
たとえば、この世は神が創ったとか・・・。
ユダヤ人である教授は↑腹の底ではこれを信じてるのかしら?
Jewに限らず、アメリカは神の存在を信じている人が多いし、
それが普通なのかもですが。(日本じゃありえんな)

州立大にいるJewishの生徒たちは、Secular Jewが多いと思う。
信仰深いOrthodox Jewであれば、Private Schoolのユダヤ大学に行くだろうし?!

義務教育をユダヤの学校で受けたという生徒はクラスに3人ほどいて(少なっ)
「Secular Worldはどお?」
という教授の質問に対し
「楽しい。好きな洋服が着れるし♪」
と一人の女の子が答えていた。
彼女は家ではユダヤ風の服装をしているらしいのだけど(どんなんや)
学校で見る彼女は肌やボディラインを露出する「超アメリカン・ガール」である。
が、さすが義務教育をユダヤの学校で受けただけあり、
ユダヤ教の知識をかなり持っている。
でもって、今はパブリック・スクールでSecular Jewを学んでいるというわけか。

ほんと興味深いわ~ん。(何)



ユダヤ史は哲学だった

2005年10月26日 | ユダヤ
ユダヤのクラスで最初の課題だった「小説」は、読むのがとってもラクだったのだけど
この小説が終わってから使っている、ユダヤの歴史テキスト(本や論文コピーかき集め)は
読むのが非常~~~に大変だす。

Literatureなんかのクラスと同じく、1冊目テキストは超簡単で、
その後突然!難しくなる、というパターンでありました・・・・(でも面白いんだよ)

実はユダヤの歴史と言っても、やっていることはユダヤ教の歴史になるので
内容はどうも哲学系に走っている。
なので一度や二度読んだだけでは当然理解できず、
読んだことをまず自分でノートに書き取らなければ、とても頭に入らない。

それにしても、ユダヤの歴史って、ほんと古いんですなぁ・・・・・
その分いろんな出来事があり、いろんな人々が登場し、
しかもそれらの名詞はとても覚えづらい。(汗)
ユダヤの「法」だけですら、しばらく何がなんだかわからなかったし。(バカ)

Jewish Lawは大きく3つに分かれます。↓
①The Torah (トーラ) 旧約聖書 (←キリスト教でも使われている)
②The Mishnah (ミシュナ) 口伝立法のテキスト版
③The Talmud (タルムード) ユダヤ立法の要約でMishnahが含まれる

口伝立法はMoses(モーゼ)が最初に伝えた法で “Oral Law” と呼ばれており、
Torahの別名(?)は “Pentateuch” だったり “Five Books Moses” だったりで、
日本語辞書には「モーゼの5書」と訳がついていた。
そして “Gemara” というのが、Talmudの中でMishinahに対する解説部分で、
さらには “Halakha” もJewish Lawらしく、日本語辞書によると「ユダヤの慣例集」・・・

てな感じで、次々とJewish Lawとして出てくるこれらについて、
「なんで法に何個も名前がついてるわけ?」と初めはさっぱりわけわからん状態。(汗)
とにかくどれもこれもが「法」扱いされるので、
「一体どれがほんとの法なんやーーーーーーーーー!!!!」
なんて思っていたのだけど、ある別の(読みやすい)テキストを読んだおかげで、
上記に書いた程度に、ようやく違いがわかりました。
うーん、でもほんとにわかってるんか、わたし?!

しかもね、それらの教えの解説となる哲学部分が、ほんと難しいんですわ・・・・・
(いつか哲学方面の雑学話もいたします)
でも苦労してノート取ったり、ネットで別の説明を調べてみたり、日本語辞書を覗いてみたり、
しつこいくらいテキストを読んだりして、なんとか絵が見えたときは、もんのすごく嬉しい☆

↑これらは授業を受ける前までにするのだけど、なぜ予習にここまで必死になるかというと、
テキストに関するクイズがあるからなのですぅーーーーー!
いやはや、結構厳しいクラスだわ。
(自分で理解できる程度のことだからクイズにされるのだろうけど・・・)ふっ
(そしてクイズですらどうしても満点が取れないダメなわたし・・・)

来月ユダヤの歴史と哲学についてエッセーを書かなきゃならんくて(いやだー!)、
多分まともなことは書けないだろうけど、つまり成績悪いと思うのだけど、
このクラスはやっぱり充実感が味わえる。
リーディングが多い(難しい)クラスからは、知らんうちにリーディング力や単語力なんか、
かなりつけさせてもらってると思うし。
それ以上のことが得られないってとこが、とっても私らしいのだが・・・(それでいいのか?!)


ちなみにJewishのひとたちは、これらの↑Jewish Lawを学ぶにあたり、
まず幼少時代から①Torahに取り掛かり、年齢を追うごとに徐々に
②Misinah、③Talmudの勉強に移り、
そしてTalmudを修了した40歳過ぎあたりでやっと、Jewとしてオトナ扱いされるとか。
法を学ぶだけに、ほんと長い年月をかけるんですね。(感心?!)



ロシア系ユダヤ人

2005年10月06日 | ユダヤ
ユダヤと聞くと、ホロコーストのイメージがあるせいか、
まずドイツが頭に浮かび、ついでに東ヨーロッパを思い浮かべるのだけど、
ロシアは全く考えたことがなかった。
が、実はロシアにもユダヤ人がたくさん生息していたことを(今も?)
ユダヤのクラスで初めて認識した。
(知っててよさそうなことを知らんかったというパターンがやたら多い気が・・・・)
(だからこそ私にとって留学は「留学様様」なんだと思いますが・・・・)

このことがきっかけで、過去に習った歴史のテキストを読み返してみたら
ロシアやスターリンのユダヤ人迫害に関することはほとんど掲載されていなかった。
なんでだ?結構ひどい迫害が起きていたようなのだけど?

ユダヤのクラスで最初の課題だった小説はフィクションとはいえ
時代背景など現実をもとに描かれていて(WWII後の時代)、
舞台はNYのブルックリン。
ユダヤ人主人公の父親は、ロシアに住むロシア系ユダヤ人を救う仕事に携わっていて
その父親の仕事の手助けのために、母親はRussian Affairを大学で学び、
あれやこれやと言う間に博士号を取得し、
息子である主人公は、カレッジでロシア語を学ばされていた。
ユダヤ人にとってロシアを学ぶのは、
仲間を救うためにとても重要なことだったようである。
(ちなみに息子は絵描きを目指していたので専攻は政治と無関係でした)

小説の中でのロシア系ユダヤ人を救う方法としては
その人々をアメリカに連れ出し受け入ることだったのだけど、
実際NYCのブルックリンにはユダヤ人街があり、
そこにはスターリン政権から逃れるためにアメリカにやってきたロシア人がたくさんいるらしい。

前の大学で履修していたロシア語の教授はロシア系アメリカ人で、
以前はブルックリンに住んでいたと言っていたし
前の学期に話をしたことがあるユダヤ人の男の子もブルックリン出身だった。
その子の父親の写真を見せてもらったことがあるのだけど、
父親は全身真っ黒な装いで、もみあげがクリクリ長く、とってもOrthodox Jewでした。
(クリクリ長~いもみあげのことを英語でpayosといいます)


ちなみに、ユダヤ人学校として世界中にYeshivaがあるそうで、
実は昔この学校名を何かで見たとき、日本風に「ヤシバ」と読んでしまい、
あら、日本の大学がアメリカに?
なんて思ってしまったアホな私である。
NYCにYeshiva Universityがありますが、全米でランクが高めの大学だす。




ペーパーのかたち

2005年09月27日 | ユダヤ
月曜日はユダヤのクラスのペーパー提出日。

3~4ページは書かなきゃならんだろう・・・と思っていたら
指定単語数は650-750ということで、
実際書いてみたら、たったの2ページちょいで最大単語数ににたどり着いた。
恐らくこの留学で初めて、自分の文章を削った。
たいてい必要ページ数や単語数にたどり着くのに必死なんで・・
書いた文章を削るだなんて、私にはそうそうないんだす。がはは

このクラスの教授はペーパーのフォーマットに非常にうるさい。
フォント、文字サイズは当然、
マージンは4ホウ1インチと指定があった。(←これは今までで初めて)

さらには、ペーパーのトップには名前と日付以外、ほかの情報は一切いらんとのことで
(私は普段、クラス番号と教授の名前も入れる)
ペーパーの表紙もいらんと言われた。(←邪魔くさいので私も好きじゃない)

そして、これらの指示にそってのペーパーでなかった場合評価の10%下げるとのこと。
ほんと、厳しいっすわ。
でも同じ条件下で評価するには、フォーマットの(絶対的)統一は大事なのかもね。

コミカレで何度か、プラスティック製のペーパーファイルにくっつけて
ペーパーを提出していた生徒を見たことがある。
「そこまで大事大事なペーパーなのか?」
「そこまでご立派なペーパーなのか?」
なんて失礼なことを思ったりもしたのだけど
私としては必要とされてないものは一切買いたくないので
そういう形でペーパーを提出したことは一度もない。
だっていらんでしょ?!
読むほうとしても、保管するほうとしても、邪魔くさいだろうと思うし。


この教授はペーパー内容の指示も細かい。

「ストーリーのサマリーは一切不要」
「登場人物の説明も一切不要」

↑なぜならば、教授は本の内容をちゃんと把握しているから
そういうものは必要ないんだと。なるほどね・・・

それからもうひとつ。
「引用は一切禁止」

小説がなんと言おうが関係なく、
「すべて自分の考えのみを自分の言葉のみで書け」
ということらしい。

サマリーや登場人物の説明がいらんのはわかる。
引用禁止も許せる。
が、小説で言われていることを多少使わなければ
「なぜ私はこう思うのか」
ということを説明するのが難しくなる。
勝手に考えを作り上げても、それはそれで問題ありなはずだから。

でもま~、ここまで指示があると,意外と書きやすかったりして...
ペーパーの方向性が多少はっきりするしね。

それでも私のことだから、まったく頓珍漢なことを書いていたりしそうだが。おい

トピックについてはまた今度。
多分評価をもらったときにでも。
(また恥さらすことになるのか・・・)




ユダヤ博物館

2005年09月22日 | ユダヤ


本日の記事はユダヤ博物館について。
(でも内容空っぽです。念の為)

■The Jewish Museum
1109 Fifth Avenue at 92nd Street
New York, NY 10128
Phone: 212.423.3200


5年ほど前初めてNYCに旅行で行ったとき
興味本位でユダヤ博物館(Jewish Museum)に足を運んだことがある。

が、(←得意)

その日はアメリカの祝日だったため、
博物館はしっかり休館していた。ガーン

おまけにその日は自分の旅程最終日。ガーン

なので、後日もっかいチャレンジというわけにもいかず
私は肩をがっくり落として翌日日本に帰国した。



留学先はNY州なので
「留学中に1度くらいはNYCに行って、絶対ユダヤ博物館に行ってみせる!」
とずっと思っていて、
コミカレ在学中、リベンジとばかりに
はるばるシティに行ってみた。

そしてユダヤ博物館に到着~!
いやはや一度入り損ねた博物館ですから、
ほんっと入場した「だけ」で嬉しかったっすよ。(バカ?)

この日開催されていた催しは
映画がらみでこれまた嬉しかった。
(アメリカ映画なら親しみあるし)
その催し物を見て驚いたのが
アメリカの有名どころ映画会社はすべて移民ユダヤ人が創立したということ。
ハリウッドはユダヤ人が作ったようなものなのか?!

今セメ終わったらまたユダヤ博物館に行きたい。


*******オマケ*******


ユダヤ人は絵を描かないらしい。
特にOrthodox Jewとなると尚更らしい。
が、世界で名の知れたユダヤ人画家はちゃんといる。
私は今学期取っているユダヤのクラスで初めて、
画家のシャガールがユダヤ人と知った。(遅)

シャガールの「名前」を初めて知ったのは
私が小学生低学年くらいの頃で
きっかけはNHKで放送されていた「子供の歌」。

「シャガールの~♪展覧会に~♪行きました~♪」

なんて歌だったのだけど(↑まんますぎ?)
他にも何人か有名画家の名前が出てきて
ルノアールとか・・・・え~っと・・・・コソコソ