5日目・午後続き
嗚呼、なんということでしょう…。
楽しかったり、美味しかったり、とてもとても深い体験をさせてもらったりした、今回の旅…。
明日は帰るという最後の夜に(正しくは夕方に)トンでもない出来事が待っていたのでございます…。
知覧からラストナイトを飾る、ティモ旅には珍しくオサレなホテルにいそいそと向かっていたティモコたち。
岬ヲタクのボウの目的は、そのホテルの近くにある『野間岬』…。
いや、『野間岬』が先にあって、たまたま近くのオサレなホテル、なワケで、真の目的は岬であって、どうにも岬が大事なことは最初からわかっていたのです…。
ボウの岬ヲタク度…略してミサヲタ加減を舐め食っていたワタスは、先に行った都井岬への道が綺麗に整備された走りやすい道路だったことと、もうひとつの佐多岬へは寝ててどんな道を通っていったかも知らずにすんでいたため、あることをすっかり忘れて、無防備について行ってしまったのです。
そして地図でいえば九州の下の方の左端の先端の野間岬へと続く、細く狭く、対向車が来たらどうすんの!
的な、くねくねした横道に入って、やっと思い出したとです…!
自分がスロープ(この場合は山道)恐怖症だったということを…!!!
岬はワタスも好き、しかし山道は怖い、でも行ってみたい、しかし山道が怖い…(『岬』が『温泉』に変わる場合もございます)
毎回そんな葛藤をして、今回、ついに、『コワイ』が勝ってしまいました…。
(※あ、車のハナシね、歩いて行ける距離なら迷わず歩きます!自分が運転しなくても車に乗ってるのがダメ
)
ギャーギャー言いながらようやく辿り着いた『野間岬ウインドパーク』↓↓↓
狭い山道もへっちゃらな人なら「このくらいで…」かもしれません。ボウがそうです。
しかし苦手な者には1秒1秒が、まさに拷問なんです…!
クジラちゃんを見て…いえ、
やっとUターンできる広い場所に出て、どれだけホッとしたか…。
とにかく地獄は終わった。
帰りは目を瞑っていこう。はあ、やれやれ…。
と、やっとこ綺麗な景色を見る余裕ができたワタスの目の端に映ったのは、ボウがひとりでブツブツ呟きながら車から降りもせずにスマホをいじってる姿…
イヤ~な予感。
そしてボウは言ったのです。
「やっぱココじゃない。岬はもっと先だわ」↓
絶対行きたかねぇええええ…!
そりゃあね、瞬間移動でも出来るんならワタスだって行きたいですよ。
でももうここまでで既に
ストレスマックス。
あんな先っぽまでまた車に乗ってくなんて無理無理無理無理無理!!!!!
ボウは優しいからワタスがイヤだと言えば諦めるだろう…ああ、でもせっかくここまで来て…申し訳ない…だがしかし、
無理なもんは無理。
それでも一言でボウの望みを絶ってしまうことに気が引けたワタスは、いくらなんでも誰も居ないこんな山奥に、か弱き母親を(おい!)ひとりぼっちで置いてはいけないだろう、とわかっていながらも、いやらしく言ってしまいました。
「ワタスはこれ以上は耐えられないけど、ここで待ってるから、ボウ、ひとりで行ってくる?
」
もちろん本心じゃないです。ワタスは怖がりなんです。山道も怖いけど、そろそろ闇が迫ってくる時間に、何もない、人っ子一人居ない場所で、車も無く(行くにも戻るにも歩いていける距離じゃない)生身でポツンと置いて行かれる…想像してみてください!有り得ねぇ!
ところが、ところが、ボウのヤツは、そっ…そそそっ…即答で…!
「そう?じゃ、行ってくるワ!」
…ボウはワタスをその場に捨てて、あっという間に向きを変えて、ブーーーーーーーーッと行ってしまわれました…。
唖然…とはこのことでしょうか。
ワタスはたったひとり、ポツンと取り残され、誰も居ないのも怖いけど、逆にへんなヒトが来たら…クマが来たら…ヘビが来たら…サルが来たら…と、怖くて居ても立ってもいられず、少しずつ暗くなってくるくじらの周辺で、立ったり座ったりウロウロしたり、また座ったり立ったりウロウロしたりしてましたが、近づいてきたのは大量の蚊だけでした…
ボウは後で「ティモコは来なくて良かったヨ
」と言うような道を走り、道が無くなっても車を停めて草をかき分けかき分け、野間岬灯台まで行っちゃってました。
ミサヲタ…恐るべし。
一応ワタスに気を遣って急いで戻ってきてくれたようだし、ホテルに着いてすぐ薬局の場所を聞いてくれたり(ワタスが蚊に喰われまくったから
)何よりも無事に戻ってきてくれたので、「良かったね」と言っておきましたが…
帰ったら
『豚捨て山』というタイトルのブログを更新してやる…と固く誓った豚なのでありました…。
タイトルはちょっと変えたけど~~~(笑)
ちなみにこのような場所の近くのホテルなので薬局はかなり遠いらしく、ホテルの人がムヒを貸してくれました…