～しかたない～

「しかたない」
諦めの言葉だと思ってた
けれども
「けれども」
と
決意がつづいたら
「しかたない」
は
なんて
強い言葉に
なるんだろう
きょう
きづいた





いじめられても
しかたがない
けれども
わたしは
いじめたりしない
ぜったいに
いじめたりしない

～この秋の重力～

薄目をあけた大自然の睫毛の密集に迷いこんだみたい
と感じながら朝霞を歩いていた
と
ゆっくり
と
大量の落ち葉に囲まれた大木が
大自然のあけた瞳に立った
空を突いてる裸木
葉はみんな落ちてしまってる
(満ちている
(重力
みんな落ちる
落ちないものなんてない
精神も墜ちる
(悲しみは重くないけど
(苦しみは重いから
墜ちるのです




(墜ちる精神
(オートマの雨たちの激しい多動
(手を繋ぎ墜ちてゆく平和を知らない集団
きのう、
の
水溜り
落ち葉たち
落ちてくる陽を鋭角に砕いて
掻きまわしてます
煌めく乱反射
ローのカットソーをそーっと入れる指先に美が
絡まり
響き
(私は
(一人の自覚へ
(戻ってゆく




(光
(満ちて
(ゆく
落ち葉たちの色が
変わって
ゆく
無限の自然の色を廻るのだろぅ各々そして大自然よりももっと大きなもののなかへ返ってゆくのだろぅ多分
(在りはじめたまま枯れおちてゆくとゆう偉大を思索する、チョコレート、甘く溶けてゆく、嗚呼、
かわいい子犬が長いロープを引きずって大自然の掌めがけて駆けてゆく

～私はよく泣きます～

わたしはよく泣きます



もう長く苛められてる心でなんとか生きてる。そんな少女がきのうこんな電話をしてきました。「きょう学校で思いもしなかった人がおはようっていってくれたの」初めて聞いた明るい声。わたし泣きました。泣きながらよかったねよかったねっていってました。



やさしさ
やさしい
やさしさに



いつまでも泣いていました



ほんとに私よく泣きます



母親が息子に
「それがなんだというんだなんどでもやりなおそう」と、とても勇ましくいってます。いいながら息子の好きなミネストローネをつくってます。トマト色がつやつやしはじめ息子の好いところがいくつもいくつも想いだされ、少し泣いて、あとは繰り返し我が子の明日を祈りつづけます。(現フォのLucyさんの詩を読んで)



やさしさって
ほんと
つよい



ほんとの
やさしさって
愛なんですね



美しいだけじゃなく
希望を蘇らせる
愛なんですね



やっぱり、泣いてしまいます