戦を終えて傷を負った車たちの流れる大河を横切り新宿歌舞伎町へ下る
早朝
ビルのトンネルの窓あまねく窓から吐きだされてる大量の息、うえへしたへななめへ冬の息替えの日春いちばん、懸命に足踏ん張ってゴミ出ししてる外国人労働者たち
(話されることのない
新宿歌舞伎町
の
早朝
昨夜銀河鉄道でこの空通過した宮沢賢治、戻って、ひゅうーーって、ビルの風言葉、聴いてる
(注意力のあるものだけ
微(ヒソ)かに馨りはじめてる薄紅のダフニ、鋭角の春いちばんを駆けのぼってってる尻尾のながい冬銀のフォイナー
(膨大な季節の変わり玉、春へ
早朝
ビルのトンネルの窓あまねく窓から吐きだされてる大量の息、うえへしたへななめへ冬の息替えの日春いちばん、懸命に足踏ん張ってゴミ出ししてる外国人労働者たち
(話されることのない
新宿歌舞伎町
の
早朝
昨夜銀河鉄道でこの空通過した宮沢賢治、戻って、ひゅうーーって、ビルの風言葉、聴いてる
(注意力のあるものだけ
微(ヒソ)かに馨りはじめてる薄紅のダフニ、鋭角の春いちばんを駆けのぼってってる尻尾のながい冬銀のフォイナー
(膨大な季節の変わり玉、春へ