ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~いじめ~

2012-07-20 15:28:11 | いじめ
花になってしまった人



  話しません
  食べません
  歩きません



まだ40代なのに、車椅子なのです
ただ、とても美しい
(細い茎を、S字にしなだれさせて、そーっとおかれた月見草






娘さんをいじめで亡くした日からじょじょに
花になってしまったお母さん











日本で
また、
一人の男の子が
いじめで
亡くなりました


(かなしいことです


数人の男の子が
一人の男の子をいじめて
死なせてしまったのです
執拗に死ねと言って


死ねと言ったその数個の口は、
限りなく
限りなく
殺人者の口に近かった
、のではないでしょうか


(おそろしいことです


いじめられてる
男の子の
苦しみ
悲しみ
寂しさ
を、
まのあたりにして
いじめていた男の子たちは
どのように感じていたのでしょう



(わかりません



人間て
ほんとうに
わからない



(かなしいけれど










子供をいじめで殺されたお母さん
の一人は、花になってしまいました



  子供を殺されて
  心を殺されて
  躰を殺されて
  ゆく



  (月見草、細い茎がS字にしなだれてる



人間
は、
そんなふうにも
殺される
もの
なの
です























(月見草の写真は季節の花300からおかりしました。いつもありがとうございます。)

~虹のとむらい~

2012-07-20 12:22:13 | 2007・4~2009・3に、かきました

鋼質のゼンマイをくるくる巻きあげながら雨はいってしまってどろってとろけてしまった光は地場へとなだれながれておびただしい朝を芽吹かせた
すべての(きょうの発芽(鋭角にならぶ新芽たち


に噎せる涙
(花になってしまった母
私は旅にでる







旅は、妹の瞳の潤みみたいな空の潤みだからみあげる







突っつく
そして身を縮める
だってセリの涙はいつも滂沱で
えっ?でも?流れてこないよ
みあげたら
七色の大きなラジアンの弧になってうるうるうるうると大気にわたってた
(瞳のように







(大きな七色の瞳


の潤みは静かに堪えてるみたいに循環してるでもたぶんすごいスピードで光子は七色へと点滅してるんだそのエネルギーの余波で七色の内側錐形に穿たれてる


あの日の妹のおなかみたいに


小さな拳で
小さなおなかを
貫いてた
あの日の
妹の
おなか

蹴られて

メチャメチャに蹴られて

妹は死んだ

そして

(母は花になった







うるうるうるうる錐形が吠えた
かなしい
まただれか理不尽に殺されたんだ
七色の涙がもう一環
空に結晶した


  




私の旅は
(もういいよ
(もういいから
って
隠れてしまった妹に
(どうしていいの
(?
(どうして許せるの
って 
ききたい旅


(妹をみつけたい(そしてほんとは連れて帰りたい







二曲の七色の内側に妹はきっといる
錐形の潤いのなかへ、とびこむ







パッリンと痛みだけで方位が割れて浮かぶ心もとなさはとても寒くて足を抱えて丸くなりたいのに水煙へと注入されて膨大な湿りに開かれたまま通り過ぎられてただ薄凍った嵐の塊に浮かべられてる
それはとてもくるしくて肺胞を一粒捥ぐ音色はグラーブェ命の暈は予想以上に減ってた







自然を逆行するって産まれた時とおんなじなんだ記憶にはしるされないけど命はこんなにも費やされてしまうその過程しるされないまま私は地場へひとりで戻ってた







みあげてみる


空は泳ぎはじめてる
横たわったままゆーるりとちいさくした七色の潤み銜えて
まるで理不尽とむらうみたいに


静かに
母が
花びらになってしまった手
を合わせた
あす
朝が
芽吹いたら
妹の膝小僧みたいなあの山へ
私は
いく



















~縦ラインからみた横ライン~

2012-07-06 12:27:28 | 2007・4~2009・3に、かきました
横浜の
観覧車まで
みえる
品川の
39階


神様は
どの辺りに
住んでるの


電飾色々変えてる
観覧車
ワッワッワッ

くらついてる


(本人は違うって言ってるのに浮気したってことにしちゃうんだ


くらついてるよね
ついてるよね
ついてるよ
最新の耐震構造だもん


ほら
くらくら
ねっ
笑って
面白くもなんともなくとも
笑って
ほしい


一階じゃ
メモ持って
小走ってる
私は
精神作動させないまま
また
眠って
しまって
心になんら
風景なんて
象れない
思想なんてなんら
練れない



私は私の証人になれない


そんな風に生きてていいんですか神様


私の夫の神様はセックスなのかなー


(裏切ってなんてないよって言ってるんでしょ
(なのに裏切ったことにしちゃうんだ


みんな
どう考えればいいんだろう

全然
わかんない
けど
いつだって
私は
美穂の
親友
だから


ビルの林も
これくらいの
目線からみると
キラキラ綺麗な
飴細工


ねぇ
笑って
って   



両手に余る点滅
みーんな潤ませ捩じって
押し流していく重層のマーブル
に混ぜこまれて消えていく観覧車の尾
ポッと
跳ねた
断末魔


死んだら私達って何階あたりで暮らすんだろう