ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~小さな鳥~

2012-11-30 22:47:59 | ポエム(童話)
ある日
森が
火事になりました
火は
フォークのような舌を
つきあげたり
すくいあげたりして
木々たちを
めらめらぼー
ぱちぱちしゅー
って
たいらげてゆきます


低木や下草たち
そして花たち
ただ、
ただ
みつめられただけで
もう
真っ青になって
そして
白っ灰になって
まいきえてしまいます
一瞬




(Haaaaa
お隣の
七歳の
女の子
あこちゃんの
溜め息です


きょうは
おおきな
風船を
かかえて
やってきました


風船には、
かなしい
くるしい
水が、
ゆうら
ゆら
ゆれてます


わたし
そー

みつめて
さわりかけたら
あこちゃん
なんでもないのフィルターで
かくしてしまいました


庭では
はつ冬の
陽が
葉っぱたちを
やいてます
その香
(こうばしくって
みちみちて
濡縁は
もう
森の
サウナです



(きもち いいー (ねっ !

(うん (森は ?



森は ?
森はね、
森は
もう
ひとつの
食べすぎの
太っちょの
炎に
なって
しまっていて
それでも
にげおくれた動物たちや
高い木たち


まもろうと
してる
ひっしの
姿
みえてました


にげきれた
動物たちと鳥たち
遠く
その姿
みて
(どうしようもない
(ことなんだ

なきました



あこちゃんの瞼
にも
ゆうた
ゆた

ゆらぎました


今年の
七夕様の日にうえた
笹が
ブーン

はねました



蜂ではありません



蜂ににている
小さな
鳥です
小さな嘴で
沼の水を
森へ
はこんで
ます


ブーン


嘴から
どうしても
こぼれてしまう
水が、
虹になって
森へと
かかって
ゆきます


(もし
(もし !
(この虹を
(わたれたら
(そう
(おもってしまうような
(そんな
(虹


でも
火は
またたく
虹を
その
長い


からめ
たべて
しまい
ます


森と沼の動物と鳥たち


(もう
(どうしようもない
(ことなんだ
と、
あきらめて
しまいました


けれども
小さな

だけは
あきらめません


つぎ
つぎ
おそってくる
火の


かわし
くぐり
せいいっぱい
嘴でとがらせた水を
火に
ふきつけ
(ほんとはほんのわずかな水でしかないのですが


そして、
もえつきる
寸前の
火の玉
みたいに
なって
沼へ

もどると
また
すぐ
森へと
とぶのです
いくども
いくども



こらえていたのに、
あこちやんの

こぼれてしまいました
ツー
ツー

マシュマロピンクの
頬をながれる
涙の筋、
まるで
あの
虹の
よう
です



(もし
(もし !
(この虹を
(わたれたら

おもっていた
動物たちと鳥たち
(幾度かけても
(虹は
(たべられてしまうんだ


小さな鳥に
せっきようしたり
ばかにしたり
わらったり
して
最後には
みんな
ぐっすり
ねむってしまいました


小さな鳥も
つかれはてていました
が、
(こんなに小さなことしかできなくても
(わたし
(する
(の

いって
また
森へ
とびたちました



小さな冬の陽が、
あこちゃんの
頬の

くわえて
ブーン

風船の
なかへ
とんで
ゆき
ます


かなしく
くるしく
(その理由、おしえてくれなかったけど
ゆらいでいた水が
ゆうら
ゆら
虹色に
さいてゆきます


(小さな鳥のとびかう虹
(の風船
(それはあこちゃんの心


かかえて
あこちゃん、
すっかり
こんがり
やきあがった
落ち葉たち


さあく
さく
って
なぜるように
およいでるみたいかな ?
(かわいいかっこう

かえってゆきました


さよならって
にこって
門のところで
ふりかえって


決意のような

して


あこちゃん、
七才の世界で
なにかを
しようと
してるのでしょうか


たとえば、
それは、
もえつきる寸前の火の玉
みたいにならなければ
できない
やさしいこと

ような
きが
します


はつ冬の陽が
雲を
ひとはけ
ひからせて
真っ青な空へはなちました
ほんの
一瞬
その

ブーン

小さな

みたいに
はばたきました

羽毛みたいに
どこまでも
どこまでも
ちって
ゆきました















(小さな鳥の話は、子供のころ、メキシコ人のお姉さんからききました。完全に覚えていないのですが。(笑))


~on our way home~

2012-11-30 12:38:33 | 2007・4~2009・3に、かきました
灰色の
冬の海を
引き摺って
女は
向かえくる

消してゆく


潮騒の残り香


その波打ち際をなぞるように
女の生え際を愛撫する男は
少年


立ちどまる


電車


発光する





光の雑踏
に、削られながら溢れる
少年と少女
は、
もう、



でも
追いかけたり
し(ないで


揺らめく街路樹の
遠浅の街
マリングリーン



抱き合ってる

点す

なぞるように
抱く

じっと生えてる
ビルの心たち
二人の
戯れ
吸って
開花させた
エントランス


(遊ぶ
懐かしの
短い
キッス















~いじめられてるきみへ、わたしのばあい~(ps3)

2012-11-22 15:29:51 | いじめ
ぼくには
どうしようもできない
この世界。

いきて
なんて
いけない


わたしも
そう
おもう


きみの
そばに
いないけど
そう
おもう


そばに
いないけど
そう
おもうひと
まだ
いる

おもう


すくないとおもうけど
まだ
いる

おもう


きみが
わかってよ。
って
ちいさく
叫んでる
そのまま

わかってくれるひと
かならず
いる

おもう


だから
どうしようもできない
この世界
なんだけど
もうすこし
いきようよ





未来、今、過去
と、
休みなく
進んでる
時間

ともに
確かに
変化
しつづけてる
状況

(希望
賭けて
いきよう



my friend











~ひとさらい~

2012-11-16 14:47:57 | 笹井宏之さん
    笹井宏之さん作
風。そしてあなたがねむる数万の夜へ
   わたしはシーツをかける





スケールが大きいのです。
一本の向日葵を
もとめて
もとめて
サンテクジュペリと
薔薇のよう
初恋のよう
もとめて





|
数万の向日葵が
花の方から
咲き揃って


|
(風。
(かけた
(白いシーッ





やがて
再び
一本の
向日葵
微睡む


近くの
優しさ





ひとさらい











~いねむったみたい、めだつせきなのに~

2012-11-16 14:46:51 | 2007・4~2009・3に、かきました
さらさら
水の流れる
音がする
水は
内からのよう
水は
わたしの
水のよう


     (水
     (脳からくるよ
     ・シュワ
     群青色のアデニンたち
     ショートして
     水光になって
     ・シュワ
     ・シュワ
     ・シュワ
     って
     隙
     走る



さらさらさら
音は
外からのよう
川の流れのよう
わたしは
何処へか
流れる
水のよう



     (水
     (瞼とじたよ
     ・シュワ
     群青色のアデニンたち
     (瞼
     (アップ
     (アップしてよ
     って
     ・シュワ
     ・シュワ
     ・シュワ 




さらさらさら
オフィオポゴンの
実は群青
川の群青に
ぽろぽろ
燃えて
ぽっぽっ
炎で
わたしを
なめる
なめられて
なめられて
わたしは
流れる
水線

よう



     (川、
     (水線
     (流して
     (つれてったよ
     ・シュワ
     AGTC
     みんな集まり
     (めざめて
     (ねぇ
     (めざめてよ
     って
     呼びかけるけど
     水線に遊ばれて
     くるくるくるんて
     木の葉の
     よう





ふかくへと
水線に
捩られ
ふかくへと
ふかく
沈んで
ふかい
船の
音をきく
音は はがすもののよう
はがされて
はがされて
すっかり
すべて
はがされて
川岸で
まるで
眠っていた
人のよう
みつけられ



     (みつけられて
     (そんなにねむいんだ(って(いわれてるよ
     (ワンピ
     (群青色のにしちゃった
     (でしょ
     (だから
     (ね
     (って
     (ほんと
     (よくわかんないいいわけ
     (してるよ
     (あー
     (でも
     (よかった
     (人間ゲノムに
     (つなげられた



ぺらぺらぺら
音は
レクチャーのよう
異語のよう
みんなの口から
流れてくるよう
ぺらっぺら らー
流せない
わたし
レクチャー
流せない
異語 ぜんぜん わからない
nich??t
オフィオポゴンの実がいっぱい
???ternam だから
だから
なんか
わたし
人なのに
ここに
居づらい

















注)))A=アデニンG=グアニンT=チミンC=シトシンは、ヒトゲノムワンセットの染色体に含まれるDNAの塩基分子