ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~蒼いあなたはパラドックス~

2012-12-28 15:44:38 | 2007・4~2009・3に、かきました
耳だけになって
抱かれてた星の蒼に
そっと沿う



長さも
高さも
ばらばらまちまちの
音がする



星に積もった私たちの足音
何処までもちりぢりに鳴ってる



それを
そのまま
それぞれの
そのままを
膝に乗せて
とても可塑かに
蒼いあなたは
口遊んでる
(皆んな
(一緒なんだよ
って



?



舟歌の息遣いに
耳が船酔いして
(心地よい分の船酔いして

頷いて
そして
目だけになって
あなたの蒼に
てぃーらら
らー

吸いこまれた















~ノエル早朝~

2012-12-24 14:29:07 | 2007・4~2009・3に、かきました
ノエル
早朝
オーガンジーのような白い息
頬に纏(マト)い
私は
祖母の家へと
急ぎます
今年も
紅絞りちらほらさせた
純白のシクラメン
胸に抱えて



ノエル
早朝
酸漿(ホオズキ)のように赤くなった指先
力 込めて
私は
祖母のサンルームへと
急ぎます
今年は
幾つ贈られたでしょう
毎年贈られ捨てないシクラメン
祖母のアルバム



ノエル
早朝
湖のように濡れた瞳
見開き
私は
祖母の側へと
急ぎます
朝の静けさに
手繰り寄せてる
亡き友との語らい
漏れ聴けるかもしれないから












~おおらかな闇~

2012-12-14 15:55:31 | 2007・4~2009・3に、かきました
モデラートに
指の膨らみで弾かれてる
ムーンリバー


装飾音は
小鳥の囀り


ピアノと嘴の
CDを音楽堂にした
コラボレーション


片羽をそよがせ滑ってくる音符
小鳥 羽先でレガートに流して
ちょっと小休止してトリルする


まるで海底をゆく川
で湧きあがってる間欠泉
で羽を燃やす砂みたい


ムーンリバー


砂が
じゅ~んと
わたしを
点した


そして
窓の外へと
部屋ごと連れだす


おおらかな闇の中


闇、
わたしの光
ひと指
捥いで
唐松の枝へ
点して


そして
線香花火みたいに
パチパチって
輝かせた













~the crescent moon~

2012-12-07 13:38:49 | 2007・4~2009・3に、かきました
 ♪



柊の突端に
うすももの
ラビット色した
三日月が
乗っていました


降りてきそうだったから
掴もうとしたら


ソファーのうえで
クスクスって


もう
笑ってました


  (ヨウとリョウは結婚しました


男の子とも
女の子とも
見極められない
子供です


掌を
笑いながら見てて


見てもいいよ
って



拡大してくれました


  (リョウ


3人の小学生が
喧嘩をしています


私と友達のミドリ
ミドリの従兄のリョウ


(ヨウの側通るとき
(鼻ぴくぴくさせるでしょ
(だって
(ヨウから
(いい匂いの花粉出てて
(鼻むずむずするんだもん
(じゃあ
(私は
(植物なの


何時も
こんな風でした


リョウの
少し掠れた
少年の声が
懐かしい


  (ヨウ


何時の間にでしょう
子供は
少年になってて

握って
開いたら
私達
高校生になってました


  (ミドリとヨウとリョウ


私とミドリ
は、
何時も
せっせと、
水のリボンみたいに
なって
その辺
みーんな
深海に
してました


すると
リョウ
必ず
乱しにきました
(ものすごいスピードで
そして

(ものすごいスピードで
ミドリの兄のタカの手元へ
戻るのです
(タカのブーメランて言われてました


タカ


やっぱり
タカだけは
もう大人でした


音曲に
閉じこもり
ホロリと
零してた



忘れる事がで出来ません


タカはもう居ないのです



  ♪



私は又
異次元に横たわって
いたのですね


もう
青年になってた
その人は
優しく
戸惑い


君と
君にとって
一番大切な人の
これからの事
見せられないけど
教えてあげる


そう言ってくれました



  ♪



近い未来じゃ想定できるから(一番遠い未来(ね
って、言って、掌
(早送りでもしてるのでしょうか
ひらひら回して
(行動範囲(機能(かなり(失われてる
(もう(瞬きだけ
って、掌
自分の周り270度位に
拡大しました


  (ヨウとリョウ


色とりどりの水粒が
瞬きの許容の遥かで
浮いてる


2人が瞬いた
ら薄い引力懸ったみたいに
どんどん大きな水玉になって


アッ


一斉に


尾鰭


付けて


落ちた


と思ったら
大気圏潜って
色とりどりの
鳥になった


漣む沼見つけて
降りた


(虹色


に散らばって


それぞれの速さで


水浴びしてる


2人が瞬いたら
鳥たち
みんな
静かに
溶けて
地下へ
沁みこんで

揺らして

張った


みるみる
芽吹き
色とりどりの

開いた


みんな


みんな


君達が
育ててきた
君達の
世界


でも
萎れるんだね


けれど
萎れたから
歩きだしたんだ
とりどりの人


2人に
駆け寄って
抱いて
泣いて
笑って


みんな
みんな
愛の幻


2人は
手繋ぐみたいに
瞬き繋いで
幻になった世界
邂逅してる
幸せそう



  ♪



(この未来
(置いてけないけど
(君のその感動
(大事にして


夫のリョウと
ほぼ等しい年齢になってた
その人は
そう言うと
ラビット色の
光になって
拡散とも
集束とも
ちょっと見極めきれない速さで
消えてしまいました


(ありがとうありがとう
って
何時までも言っていたら


(おはよう
って
リョウが
髪の中から
私を
見つけて
キスして
くれました