ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~一筋縄でいくのといかないの~(かみさまの家族④末っ子マグレー)

2010-01-29 14:12:21 | ポエム(かみさまの家族)
   〇



かみさまが創られた存在だったなんて
創ったのはほんとうの神様なんだなんて
そもそもかみさまのうえに神様がいるなんて

しりたくなかったことがたくさんあります

そのうえ
かみさまなのに
その神様のこと
あんましよく知らないなんて

こともしりたくなかった

それに
三才までしか神様とつきあえないなんて
? 神様ってろりこん ?

だったとしてもしりたくなかった

ぼくはもうすぐ十才
マグレーはきりきり三才
一筋縄ではいかないかみさまの末っ子
ぼくは一筋縄のかみさまのサンチョ



 〇



神様のことおしえて
って
マグレーに
おねがいしたのですが
マグレー
やっぱし
返事しません
ちぇ
けど
やっぱし
なにか
かきだしました
たぶん
わけわかんないこと



 〇



きょうね
みてたよ
庭の
キャッツウィスカーの
一番長い髭のあいだから
ぼくを
みてた
時間も空間もパスしてずーーっと
たぶん
ぼく
さびしかったから



キャッツウィスカーの
一番長い髭のあいだから
さびしいぼくの顔と同じ顔で
神様じーっとみてた



きのうも
ぼくたちといっしょだった
入道雲のフレンチボード
いっしょにしたよ
けっこう高い
オーリーしてたよ
拍手おくったら
永遠ちょんぎって
嬉しそうに笑ったよ



チェチリーノの笑顔



ぼくの好きなおんなのこ
いつもただみてるだけ
なのに
なぜか
溶けはじめるの
このあたり
そして
発熱するの
このあたり
みるまに鳥類の速さで胸の太鼓鳴って
ぼく
わぁあああって
追っかけちゃうの
チェチリーノのかおり
それだけ
なのに



チェリーノの素振り



に、ぼくは傷つく



ぼくもリーノを傷つけてるのかしら
 


わからない
わからないんだ
って
くりかえしおもってたら
神様
神様の論理
しゃべりだした
けどね
ぼく
よくわからないの
でもね
神様のやさしさ
わかってるから
ありがとうのキス
するんだ
いつも



  〇



キスはしないけどぼくは神様よりかみさまがすき
ぼくはかみさまのサンチョなんだから













( キャッツウィスカーは、{ 季節の花 300 }から、写させていただきました。ブログなどの場合、明記すればいいと書いてありましたので。でも、ぜんぜん違う写真になってしまいましたので、けんさくして、ほんものを、すてきですから、みてください(汗)猫ちゃんの写真、猫のご主人に無断で出しては、いけないので、残念ですが、さくじょしました。)泣)

~ラマンチャのかみさまとサンチョ~(かみさまの家族③かみさま)

2010-01-25 12:49:11 | ポエム(かみさまの家族)

マナーモードにしてくれ~~~

えぇ???
地球に
マナーモードって
あるんすか

ともかく
あの国でも
あの家庭でも
あの会社でも
あらそい音
ばかりで
うるさい

えぇ???
そもそも
地球に
マナーモード
つけたんすか

うぅぅぅぅん

つけ忘れた????
んすか

ちがう
ちがう
つけ忘れたの
俺じゃないんだよ

詳しいことは
いずれはなすけど



アー
また
かみさまかみさま
って
あのおばあさん
呼んでますよ



 *



(かみさま
(わたしの
(あいする
(カピーが
(死んでしまいました

(わたしは
(これで
(正真正銘の
(一人ぼっち

(わたしには
(友達も
(いない

(さびしくて

(かみさま

(わたし
(さびしんです



うんうん、あの犬死んじゃったのか
そりゃーさびしいわ



 *



/地球型に
/芝生が
/はえそろった
/去年の
/五月
/の
/公園


/カピーを連れた
/おばあさんが
/ぼーっと
/ながめていた
/二人の
/老婦人


/芝生広場を
/ぐるっと縁どる遊歩道
/を
/ときどき
/笑いながら
/ゆく
/しゃれた
/ふたつの
/帽子


ぼーっとながめながら
(わたしもお友達がほしい
って呟いてたね



 *



/おばあさんが
/カピーの小屋の屋根に
/赤いペンキを
/塗っています
/大切にしたいのでしょう
/カピーのおもいで


/かみさまは
/早く乾くようにと
/そのうえで
/乾気を
/ランニング
/させてます


/そして
/おばあさんに
/すこし
/いたずらして
/赤いペンキを
/はげてしまった
/ポストにも
/塗らせてしまいました


/カピーの小屋と
/ポストが
/輪郭を
/薄く
/残して
/夕焼け空に
/溶けています



 *



/実は
/散歩をしていた
/婦人の
/一人の
/孫の
/嫁が
/ぼーっとちょこちょいで


/友達が
/いっぱいの
/婦人は
/ほぼ
/毎日のように
/手紙を書いて


/ぼーっとちょこちょいの
/嫁に
/投函を
/おねがいするのですが


/なにしろ
/嫁は
/ぼーっとちょこちょいですから
/赤いポストを
/みれば
/いれてしまいますから


ほおーら
入れた
想定どおり



 *



/夕立を
/明日に繰り上げた
/夏の
/笑い雲
/の
/した
/おばあさんが


(どうしてでしょう
(赤く塗ってしまったから
(わたしのポストに
(このお手紙が


/と


おばあさん
届けてあげたんすねぇ


(まぁーーー
(ご親切に


/そして
/ありがとうを
/つぎからつぎに
/まいあげて
/空がめまいをおこして
/その泣き笑い雲の下
/楽しそうに
/ローズ風味の
/カスタードクリーム
/たっぷりの
/シュークリーム
/たべてます


まるで
古くからの
親友みたい
すね



 *



そうだね、まのあたりにしたね、人と人が繋がるキメラの結合
このエメラルドグリーンに似たボーっとした発光体、人間がつくることのできる唯一の神秘、だとぼくはおもうんだよ

サンチョ、地球のあかり消してごらん

ほら、
たくさんのあらそいの
ちいさな隙間に
キメラが現象してる

地球のあかり、もっと消してごらん

エメラルドグリーンに繋がれて人間たちは、一人の人間を形成してる
いびつだけど、なんとか一体になってる

    右足と左足は
    たしかにけんかしてる
    左耳、右耳へでしゃばってる

けど、キメラをつたわって、いのちはなんとかめぐってる



 *



地球の電気をぜーんぶ消してごらん
かわいそうなほどあやういエメラルド、
のなかに
ほら
チカッとちいさな新しい光

うつくしいすね

ながめながら さぁ サンチョ
カスタードたっぷりのシュークリーム食べよう

えぇっ、マナーモードつけ忘れた話っ、

いずれするから
さー、ともかく、濃いめのローズティー、いれてよ










~そんなことをいってしまって~

2010-01-25 12:37:26 | ポエム

・・そんなことをいってしまって・・


けれども
貴方のなかの
優しいきもちに
私は向き合う



    私達がまだひとつだった頃
    私達には大切なものはひとつしかなかった
    優しいきもち
    を、分化して
    ひとつだった私達はたくさんの私になって
    この世界へやってきたんだ
    分け合った優しいきもちだけを抱えて
    私達はこの世界へやってきたんだ





・・そんなことをいってしまったんだ・・


けれども
私達の優しい欠片が繋がりたがるから
私はふたりの私達になって
優しい話をしようと思う












[写真は、沖縄旅行に行ったときに、あまりにかわいくて、わん君に断らず(笑)写させてもらいました。わんちゃん、ありがとう]

~解体の不思議~

2010-01-14 13:23:17 | ポエム

わからない その前のこと
自由だったような そんな気はするのだけれど


自由だったとして、その先に母の胎内があって、その胎内で、その前の、おそらくその前の仕草で、わたしたちは人の形になる。四角いうねり、細丸いなだらかさ、花弁、水晶。呼吸は前のそのまま、
自由でまだ泣くことを知らない。
(たぶん、このわたしでさえ、その時は、まだ泣いていなかったと思う


なまぐさい草木がかおってる


やがて、虚構へと進化し続けてる そのことで実際ひどくくたびれてる砂へと産み落とされる。なまぐさい出産。の契約は交わされない。から、泣く。激しい。流砂は不確かで、握れるものは、およそ互いにしるしあってる傷。
だけ
なん
だ。
二足歩行は、
かな
しん
だ。


かえりたいの?だろうか
わからないとゆう自由の
そこはかとない前へ
かえりたいのだろうか


足掻く
そう、
いつも、
不自由に
足掻いてる


流砂はよみきれない波
泳ぎ方、むつかしいよ
むつかしすぎるでしょ
テレ朝通りの街路樹の、去ろうとしてる葉っぱたち
をみあげる、すくむ
わたしの上の人の形の堆積が重い
溺れる


慣れない肺呼吸 差しこまれた息の形はいつもわたしを爪先立たせて


も溺れる


溺れて ぬるって なつかしいような負荷
に握り潰されてわたしは、思わぬ浮力のなかにいた


呼吸を終えてしまった葉っぱたちが築きあげてる
有栖川公園の黒い水槽


わたしはもう足掻いてはいない


ぬるって なまぐさい草木の汗ばんでる抱擁
とろけていく 気は まもなく帰化する そして わたしは わたしの人の形を脱がされる
裏返されたりもする花弁の仕草


絶え間なく剥き続けられている果肉みたいなわたしの滴る水は、鳴りながら澄んで響いてそして輪になって あの、自由だと思ってしまうような遠い波動へと浸み広がっていく 静かな 不思議な


解体


息は 抜かれて外されて
前の息を吹き返して


そうしてわたしたちは初めて顕になる
確かな実存になる


のだろうか


果汁のかおり


泣いていたことも泣くことも次第に忘れてゆく
自由のなかで(このわたしでさえ、忘れてゆく


のだろうか













~冬アラカルト~

2010-01-12 12:33:11 | ポエム
  
  ( 月


この冷気に
されるがままに
浸透されて
黄色い花粉は
散らされてしまって
花脈まで
透けてしまって
消えていきそう
静かな白に
僕は
たべてしまうのでしょうか










  ((( 29分遅れの君


嬉しそうに
済まなさそうになのかなー
駆けて来る君は
着ぶくれの中で
捩じれる
白い弾力


ごめんなさいの息は雪とふざけるノースボール
香り高くて思わずモンシロチョウになってしまった僕の息

君の頬

艶やかなオランダ苺

両手いっぱいに甘く膨らんできて

思わずたべてしまったらどうしよう







  ((太陽


刷りガラス越し
薄く伸びた優しい冬雲越し
暫くはよく見える君のシルエット
眩し過ぎる君だから
ピシャ~ン







  (神宮外苑


精一杯力一杯炎を揚げた
黄色い燃焼の縦列銀杏の並木

毎年大きく伸びていくビル群の隙間

ひび割れた薄空の上をこわごわ飛んでゆく一本の鳥達の白く細い矢じり
  あまりに遠い冬の冬へと、パァリーン







  ((((((冬


冬が
キーンキーンて
快速で落ちてきて
電車の窓から
やたらと星を撒き散らして
その星たちの棘だらけの湊区の歩道
人々は痛い痛いと悲鳴をあげながら
跳ねて歩きます
時々滑って星がまた増えます
区蝶が、星を集めてなんとかエコに使えないかと、
例えばミシュランの星にとかと、春に相談してはいるのですが
冬は
冬は
また
キーン
キーンと







  ( 親切な雪


品川駅の
エスカレーターを
丁度降りた所で、
片思い中のお姉さんに会ってしまって
透けてしまった
何時もの事
が収まるまで
とウイングのシェルガーデンへ入った
のだけれど、座ってるのに手をあげているのに誰も気付いてくれない
途方に暮れていたら雪が触角を伸ばして透郭を払ってくれた(ありがとう
僕が少し現れた
、でオーダーできたサービスランチパスタA

食べ終わる迄

そうしててね