ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~友達~

2009-12-29 14:38:29 | ポエム

八ヶ岳連峰は昨日の薄化粧をその裾になよよと流しててまるでプトレマイオス朝の女ファラオのあの朝みたいで(何故か目を逸らしてしまう



少し男の匂いのする朝



小海線のローカル駅
この駅の小さなベンチで
本を読むのが好きだ



なんだか凡そローカルの似合わない君の滑らかな弓形の背骨
に見える昨日君を登ったパジェロの足跡



目を逸らすべきなの
美しいのだけれど



上げた両手を不規則な螺旋に回す私達の歓迎
駆け寄って互いのバックでぶちあっちゃうみたいなアブラソ
時々そのままくるくる回ったりむやみに笑ったり



笑い飛ばしたり
そして車飛ばしたり
とっくに飛ばした逸らした目
お気に入りのレストラン



のエントランス
の三色菫達
美しい部分で集ってて
私達は三才からの友達で
ファラオはもう遠くてもう
此処からじゃ見えない


















~ずーっと居たい所~

2009-12-14 14:11:16 | ポエム

時々やってくる
奇跡のトルネードの中に居るとね



まず苦しいことに
微笑みを向けられるの
そして人には
ふあっとした感情だけを
向けられるの



つまりね
まず
苦しんでることが
すぅーって透けていって
よぉーく見えるようになって
(そうなんだ
(分かった
って
その苦しみに
微笑みを向けられるようになるの
すると
ふあっとした感情だけで
人に向かえるようになって
不確かなこと言ったり褒めたり貶したり
誰ともしなくなって
そして
何だか
とても楽しくなって
思わずにたって笑っちゃったりするの
それが私とても好きなの



だから
奇跡のトルネードの中に
ずーっと居たい





~秋・2009~

2009-12-14 13:52:18 | ポエム

ガラス戸越しに 静かな秋の陽 あたたかい
真っ青な空を、肩で吐く
命の暮れをささやく落ち葉 潜りこんでる
産まれたばかりのちいさな命
黄色く咲くのかなー


(土は黒い 枯れてはいない


ガラス戸を開けた


(仰ぐと 青が燃えてる その透度がうつくしい


青にいぶされ、こおばしくただよう木の葉の気泡
かこんでくるからソーダーみたいにわたしに飲まれ
て、わたしは弾かれて
わたしの奥にいるちいさな命
に会いたくなる


(燃えてる青からぽろぽろと消し炭みたいに剥がれ産まれる鰯雲


会いたい
会いたくて
抱いた
まるでわたしが
わたしを抱くように


(抱くように青い火の粉 身をうねらせて鰯雲を飲みこむ


ガラス戸を閉める

そして
わたしは
わたしの奥にいるちいさな命に
はやく会いたいのと
遠慮気に伝える
まるでわたしがわたしに伝えるように



(青は孕んで、赤色を吐きながらウォーターフロントへとほどけてゆく



ひたひたと
ホモサピエンスの生活の汽笛が
彩色をはじめる
現り現りと
港が発色し
ざわめき
わたしは
また
吐いてしまう



黄色く




ちいさな命(あした咲け(((










~クリスマス~

2009-12-09 14:23:51 | ポエム
 ★



電飾の果樹園をゆく
笛の媚てきに誘われた
ハーメルンの子供達みたいに
ぞろぞろぞろぞろ
あまりの輝きの
豆電銀河のしっぽまで



 ★



空は ちいさくされた
夜は なしにされた
星は エキストラにされた
キリストのバースディ



 ★



ちいさくてもあるのですか ? すくい
この電飾銀河のしっぽの先



 ★



電飾の果樹園をゆく
笛の媚てきに誘われて
ハーメルンの子供達みたいに
ぞろぞろぞろぞろと






~つわり~

2009-12-09 14:13:41 | ポエム

点滴で
命を繋いでます



私の海底から
貴方は私の命を咥えたまま
つなむ
つなみ
つわり

押し寄せて
あぁ
(こーさん
まだ見えない程に小さな貴方

存在の
愛しい
確実さ
強さ



(有難う



つなみが
つなむ
つわる
つわりが
巨大

もう
とっくに
(こーさん
なの
です



点滴で
やっと
2人分の命
繋いで
ます





~死体の理由~(かみさまの家族②ひとり娘)

2009-12-01 13:27:53 | ポエム(かみさまの家族)

買い物の後のコーヒー

買い忘れはないかしらとゆう作業、微睡むように

硝子の向こうの車と人の動く風景
にウェイターの君が滲み映ってオーダーを訊く、まだ少年のような君

私はこの時がとても好きで
それで充分
だった
のに、
君は
あまりに小躍りして
あまりに恥ずかしそうに
私に花を贈った

私は
・・・・・
だって
私は
8日間の休暇で
ここに居るだけの
かみさまの娘なのだから
もしも君と愛で触れ合ってしまったら
多分、あまりに苦しい人生としん生

貴方の老化速度はとても速くて私の100倍
私の時はとてもゆっくりと進むの
私の8日は貴方の800日
私は今2300才なのよ
貴方は私を23才と思ってる

もしも貴方と愛で触れ合ったら私は永遠程の時をこの人間世界で過ごさなくてはならなくなる
その先どうなるのでしょう
分りません
だから

帰ります
予定早めて
帰ります

降り始めた雨はもう直ぐ引き上げてゆくでしょう
空をまあるく映してる君の瞳のような水溜り残して

その水溜りで
死にます
人の姿の私
死にます
もうお店へはゆけないけど
傷つかないでね
って
伝えるため

死にます











~互いに部分とゆう命~

2009-12-01 13:09:41 | ポエム

羊水の中に居る君と空気の中に居る私
臍の緒みたいな一本の線で繋がってます



君は毎日少しづつ大きくなってゆきます
私は羊水の中に光を当ててそれを観てます



私達は身を分け合った互いの部分なのです
(不思議な命
です



そうしてもう少しで私達は二人の人間になります
(命の不思議
です



大きな手でパパが受け止めてくれるでしょう
(命の繋がりです
(不思議
です