ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~ガラス戸の向こう~

2014-08-31 14:58:56 | ポエム
今年も新しくした芝生
が、ぎっしりと生れでました
眩しい黄緑
(沢山お水を飲みます
囲む
急斜に盛られた土手
に、
ほぼ等間隔に
百合が芽吹き
(水あげてないのに
花咲かせ始めました




ジリジリとした真夏日和
ガラス戸の向こうの光景




心許無い程細長い一直線の茎
の先の
大輪の
一白花
独りっきりでいるように見えます
熱空の真っただ中で熱空に
抗っているようには見えないけれど
侵されてはいない

首を傾げて
何かを注意深く考えている
ように
見えます
独りっきりでいることの
真っ白い価値
考えて
分って
大切にしてる
ように
見えます




ジリジリとした真夏日和の真っただ中
で、静かに咲く一白花
(人間には分からないことが沢山あります
ガラス戸の向こうの形而上の、と見えるような光景















(画像は季節の花300さんよりお借りしました。いつも有難うございます。)

~クwァー~

2014-08-22 13:19:54 | ポエム
「可愛いね」
生まれたばかりのハムスター掌に載せて小さい命に感動している少年
「お前だって同じだったんだよママのお腹の中で」
「こんなに小さかった僕がこんなに大きくなったの」





不思議
な四十億年の
命の進化を
(羊水を泳ぐように
遡駆ける
少年、



嘗て友達だった子孫が
突然
クwァーー

啼いた
「(僕たち同じだったんだから今も友達だよ)
って僕も子孫に伝えていくから
君も子孫に伝えて」
とでもゆうみたいにクwァークwァーとまだ濁りのない見透しのいい時間を浮遊してるみたいな角膜の向こうの眼、目、め
一瞬揃えて
少年に向けて
啼いた





「かわいいね」
「クwァー」
「分かったよ」
「クwァー」
















~泥沼~

2014-08-06 16:12:43 | ポエム
細い道の細い溝に頭突っこんでいる小さな女の子
を掠めてゆく観光バス
の中

「僕もみたい」
と叫ぶ
小さな男の子
「どこを」
「あの女の子みてるとこ」
「?????}
行きましょう
明日一番に
行きましょう



君は
泥中を
泥だらけになって
探索して
隠れているこの世界のよきもの
みつけるのでしょう
そして
掌を
そっと開いて
紅潮した顔
微笑ませて
ほら
って
私に
みせるのでしょう

時、
何時も私は、
この泥沼のような世界にもまだよきものがあるのだと
思ってしまうのです
そして
何時もなのですが
この世界で最高のよきものは
(私にとって(なのですが
君なのだと
少し涙ぐんで
思ってしまうのです



明日
一番に
行きましょう