～アデランテといおう～

（おはよう

よびかけてみたら
白い雲のまんなかで
ぬれた瞳
半分だけ
みせた

それは
（ビエンベニーダ
と
きみと
初めて
会った
日の
きみの瞳の半分

（おはようございます

フクッと膨らんだ赤い唇は注がれたばかりのきみの朝のいのち、もう少女、だね

ソヨソヨ
パキパキ
手伝ってくれる

〈ごはんチンして
《何分?
〈一番右のスイッチおすだけでいいの
《右?
《ああ、
《あなたのスタート
《ね
〈あなたのスタート???
〈ふふふ
《あたためスタートだった
《だれにも間違えはあるって
《ママが
《いってた

初めて会った日のきみの瞳の半分カラリと乾かせて
時には世界をねじ伏せてしまう新しい逞しいあなたのスタート
もう、すっかり少女だね

（アデランテ

わたしは
可愛くてしかたがないとゆうタイプの
愛をこめて

（アデランテ、と、いう