モーツァルトは才能の人、ベートーヴェンは努力の人と呼ばれますが(ベートーベンは後半 耳が聞こえなかったのでそう言われるのだと思いますが 才能はすごい)、音楽の才能がないからと 諦めている人がいると残念に思うことがあります。
もちろんプロになるなら 生まれ持った才能はいります。しかし誰もが モーツァルトの才能は持っていません。
音楽を愛するのであれば努力する過程を楽しめるか、楽しめないかです。初めから上手に楽しく演奏できるものでもありません。練習をすると弾けるようになる、そうすると もっと上手に彈きたくなる、もっと色々な音楽を聴いたり 挑戦したくなる。それをできないから、分からないからは、 知性の不足でしょう。
私は高校時代モーツァルトがあまり好きじゃなかったです。それは知性の不足で分からなかったんですね。
ダイヤモンドの原石も磨かないと光りません。センスというのは磨けば ついてくるものです。なら最高の磨き方をしてみましょう。それが知性と教養になってついてくると思います。
今日20年以上指導してる生徒さんが、「モーツァルトは一見演奏するのがやさしそうに見えて 奥が深い 、そして練習するのが楽しい!」、と言っていましたが一見 誰でもひけそうな曲って
弾けるようになると飽きてくるんですね、弾けた! 終わり!でも モーツァルトは飽きない!もっと練習しなくちゃと反省させられます。
分かりやすい音楽は世の中にたくさんある、難しく理解するのに勉強しないと分かりにくい音楽もたくさんある。
間口が広くて奥が 深い、
「モーツァルト」、
やはり天才ですね。