ここ数日の新聞報道から拾う米軍関係、米兵がらみの事件事故の数々
伊江島補助飛行場,パラシュート訓練で耕作地に落下
2日午前8時55分ごろ、伊江島補助飛行場の上空で実施されたパラシュート降下訓練で、米兵1人が基地フェンス外の黙認耕作地に降下し、作物が被害に遭った。
けが人はいない。
沖縄防衛局職員が3日午後、現地を訪れ、耕作者の男性に謝罪した。
那覇市松山でひき逃げ Yナンバー目撃される
4日午前6時3分ごろ、那覇市の国道58号松山交差点で、黒っぽいYナンバー(米軍人軍属およびその家族が使用する車両)の乗用車が横断歩道を渡っていた男女3人をひいて逃走したとの通報が那覇署にあった。
3人は病院へ搬送されたが、命に別条はないという。
同署はひき逃げ事件として逃走した車の行方を追っている。
発見車両そばに外国人 那覇3人ひき逃げ
4日午前6時すぎ、那覇市の松山交差点で横断中に男女3人がひき逃げされ、重傷を負った事件で、ひき逃げした普通乗用車と 酷似している車両が金武町金武の飲食店街の空き地で見つかり、事故発生から1時間後の同日午前7時すぎ、車両のそばに立って話している外国人男性2人を住民が目撃していたことが分かった。
那覇署はこの車両がひき逃げした車両である可能性が高いとして同日押収し、車両所有者の身元について米軍に照会を依頼している。
所有者が判明次第、任意で事情を聴く方針。
目撃した住民によると、男性2人は空き地に駐車していた車の隣で立ち話をしていた。車の前部窓ガラスの助手席側が割れ、ボンネットとサイドミラーも破損していた。
1人が隣の男性の肩をたたきながら慰めるような仕草を見せていたという。
住民が「何をしている」と声を掛けると、1人の男性が英語で言葉を返し、もう1人は顔を隠していた。
酒のにおいはしなかったという。
周囲の住民によると、車が止められていた空き地は普段、付近の飲食店を利用するYナンバー車両が無断駐車を繰り返していた。
押収した車両は那覇署や県警が鑑識活動をしている。
捜査関係者によると、割れたフロントガラスには毛髪などが付着していた。
沖縄市で白人の男2人組、偽20ドル札使う
白人の男2人組が3日午後10時ごろから午後11時20分ごろにかけて、沖縄市中央のバーで、偽20ドル札を使って飲み物を注文した。
偽札に気付いた従業員が警察に通報したが、2人は逃走。沖縄署が偽造通貨行使事件とみて捜査している。
沖縄署によると、従業員は本物の紙幣との色の違いなどから偽札に気付いたという。
使用した2人組は、1人が身長約165センチで短髪、茶色か灰色の長袖パーカーと青色のジーンズを着用していたという。
もう1人は白人男性だったことのみが分かっている。
米陸軍伍長、飲食店客のかばん盗む 沖縄署、容疑で逮捕
沖縄署は4日、沖縄市内の飲食店で、客のかばんを盗んだとして、米国ハワイ州スコフィールド基地の米陸軍伍長、ドミニク・アンソニー・ラモス容疑者(25)を現行犯で逮捕した。
同署によると、逮捕容疑は4日午前5時半ごろ、沖縄市内の飲食店で、客(20)が席を離れたすきに、現金1万9000円ほか6点が入ったかばんを盗んだ疑い。
被害者が容疑者を追いかけ、近くの路上で通行人が取り押さえた。
同署によると、容疑者は私用で沖縄に来ていたという。
入港反対横幕外される 米兵か、監視カメラに2人
米海軍掃海艦2隻の石垣港寄港で、市民らが港湾区域境界の金網に掲示していた入港反対を訴える横断幕が4日朝、なくなっているのが見つかった。
同日、八重山署が盗難事件として捜査を始めた。
地元や捜査関係者によると、港湾内の監視カメラに米兵らしき2人が横断幕を持ち去る姿が映っていた。
八重山署は映像の提供を受け、米軍側に捜査協力を依頼した。
在日米海軍報道部によると、艦内で調査しているという。
反対横断幕の盗難に「言論の封じ込めだ」などの批判の声が上がっている。
ケビン・メア在沖米総領事は4日、琉球新報の取材に対し、「情報はないが、置いていた物が取られても捨てられたごみを片付けただけではないか。
盗難という定義に入るのか」と述べ、事件そのものに疑義を投げ掛けた。
アメリカの総領事の頭を疑う 取り付けられた横断幕をわざわざ外して持ち去るのは、窃盗ではないのか。
総領事がそんな考えの頭しかないので、米軍や米兵の事件事故は減らないのだ。
盗難に遭ったのは、「いしがき女性9条の会」の縦1メートル、横3メートルの布製横断幕で、「NO WAR SHIP(軍艦はいらない)」の文字と会の名称が記されていた。
3日午前の抗議集会後、掃海艦を望むフェンスの外側に張り付けていた。4日朝、会員がなくなっているのを発見。同日午後、八重山署に被害届を出した。同署は現場で指紋や足跡の採取、聞き込みなど捜査をした。
港湾内カメラの映像には、容姿から米兵らしい2人が3日夜に港湾区域側から現れ、事前に複数回下見をした後、金網によじ登り、外側の横断幕をはがして持ち去る様子が記録されていた。
港湾内への出入りは、規制されている。
入港反対の横断幕をめぐっては、入港前の3月31日に市街地中心交差点で高教組八重山支部の「入港反対」の横断幕が盗まれた。
米海軍掃海艦2隻が石垣港に寄港し2日目の4日も市民の阻止行動が続いた。
初日に外出ができなかった幹部以外の兵士らも買い物や飲酒などで市街地に繰り出した。
石垣市は4日、兵士の外出に伴い職員の島内巡回を行った。
両艦は5日正午、出港する予定。
“人の壁”破り米兵街へ 市民、警察と押し問答
4日、70人でつくった“人の壁”は破られ、米兵は次々に街へと繰り出ていった。
2日目に入った市民と米軍関係者の対峙(たいじ)。
「通さない」「米兵には街を歩かせない」と体を張って阻止活動する市民に対し、危険状態を収めるため約30人の警察官が市民らを取り囲んだ結果、幹部以外の米兵らが初めて街へ出て、買い物や観光を楽しんだ。
反対活動を続ける市民らは、米側にぶつけられず行き場のない怒りを警察にも向けた。
午後7時前。約12メートルの石垣港のゲートを人間の壁で封鎖する市民らの前に、1台約10人乗りのジャンボタクシー4台が停車した。
「街には絶対出さない」。
決意の声とともに、“壁”の結束力はさらに強まったが、警察の力の前に、あえなく崩壊。
涙を浮かべる市民もいた。
石垣市議の大浜哲夫さん(64)は「今晩何か起きたら誰が責任を取るのか。警察にはわたしたちに加えた力を米兵にも向けてほしい」と強く要望した。
混乱はこの日、米軍関係者の乗った車の出入りのたびに幾度となく繰り返された。
正午すぎにはメア総領事の車が出るのをゲートに座り込んで約50分間阻止。
午後4時すぎには、一般の米兵らが、通常は一般車両が使用しないゲートから初めて外出し、抗議する市民らも街へと散らばった。
石垣市議の桃原克己さん(48)は「警察を使って土足でわたしたちの平和な島に入り込むのを決して許してはいけない」と憤った。
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