東京リサーチ日記

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限度額を1000万円から2000万円に引き上げる・・・

2010-04-21 00:05:00 | 情報・日記
 2010年4月21日、郵貯や簡保が家計の資金を集め、それが政府支出に充てられるなら、財政投融資の形で公的投資に使われていた時代に先祖返りすることになるのではないのか・・・郵便貯金の預け入れ限度額を1000万円から2000万円に引き上げることが決まり、増加が見込まれる郵貯マネーの「使い道」が早くも閣内で議論の的になってきたようだ。そうなると郵貯マネーの増加は家計の資産を政府が吸い上げる結果となり、「官の肥大化」につながるとの懸念も指摘されているようだ。この民営化はなんだったのか?と首をかしげるものであろう。亀井静香郵政改革相は、ある民放の番組で「太陽光発電とか(道路の)立体交差とか電線の地中化などに郵貯の金を出していけばいい」と述べ、公共事業などへの活用を求めたのである。これは郵政省時代の財政投融資のようなものだ。また、郵便貯金と簡易保険をあわせた資金は計300兆円。簡保の保険金上限額も1300万円から2500万円に引き上げるため、「暗黙の政府保証」がついた郵貯・簡保に民間から資金が流入するのは避けられそうにないようだ。政府保証があるといっても、国家の借金は膨大にあるため、信用ができるのかが疑問である・・・国が破綻したら政府保証が消滅する事は言うまでもない・・・(佐々木和夫)