東京リサーチ日記

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冤罪の誤判究明・・・

2010-04-14 00:05:00 | 情報・日記
 2010年4月14日、2010年3月26日、菅家さんさんに無罪が言い渡された。判決では、当時のDNA型鑑定の信用性を否定したうえ、虚偽の自白に追い込まれた原因にも触れた。再審の重要な目的である「早期の名誉回復」も果たした上で、ずさんな科学鑑定と、かつては「証拠の王様」と言われた自白に頼る捜査のもろさが改めて浮き彫りにされたかたちで、再審は終わった。科学捜査の走りとなった足利事件のDNA型鑑定について信用性が否定されたことは、同時期に発生し同様のDNA型鑑定によって有罪が確定、死刑が執行された福岡で女児2人が犠牲になった「飯塚事件」の再審にも影響を与える可能性がありそうだ。そうなれば、死刑が執行された人が本当に無実だとすれば、責任は重大であり、死刑を執行させた法務大臣の責任も出て来るであろう。現在は、裁判員制度が始まり、市民が冤罪の可能性がある裁判に関与する危険性がある時代であり、冤罪の誤判究明は、国民が関心を寄せて、議論するべき問題であろう・・・(佐々木和夫)