サブトーン奏法2
どうしたら息漏れしたセクシーな音が
クロマチックハーモニカで出せるか、、、、
色々考えている時、
とんでもない酷いハーモニカの修理依頼を
受けました。
機種はホーナーの270-Cです。
どう吹いても息漏れが酷
く修理するのにこれは困ったな~
と思ったのですが、、
ふと、
「そうだ、このハーモニカのような息漏れを
意図的に作り出せば
サブトーンになるんじゃないか?」
と考えました。
凄いヒントを得たのです。
その息漏れをわざと出すのは
レバーの中途半端な押し方にある!
それから毎日研究を重ねましたが、、
実際の演奏では
なかなか自由に使うことは出来ませんでした。
息漏れを起こすだけでは駄目で、、
その息漏れ音を増幅させるのが
複合ビブラートであることも解ってきました。
実際のライブで自由に使えるようになったのは
この壊れかけの270-Cに出会ってから
半年から1年くらい掛かったと思います。
今までハーモニカの世界では
誰もやったことが無いサブトーン奏法を
やっと確立出来たのです。
この続きはまた明日、、、
今日の曲は
サブトーン奏法を使ったキューバ音楽
「タブー」です。
ペレスプラード楽団のオリジナルでは
トランペットがサブトーンではなく
グロー奏法をほぼ100%使って
演奏しています。
今日の「タブー」はサブトーンがメインですが、、
時折フラッター奏法も出てきます。
これらのグローやフラッターについては
またの機会に紹介します。
「タブー~~~タブー~~」」、、、
昔昔、TVのバラエティー番組で
ドリフターズの加藤茶さんが
このタブーのメロディーに乗って踊って
「ちょっとだけよ、、」と言う
流行語まで生んだ曲です。
懐かしいところでは雪村いずみさんが
1954年に歌っています。
「あ~~悩ましい夜、、、月影見れば~~^」
それでは聴いてください。
今日の曲は「タブー」です。
Taboo..Harmonica Tokunaga