東京都の職員給与削減

2011-05-16 08:33:28 | 報道
石原知事の定例会見です。節電対策と公務員の給与について質問が出ました。石原知事は不要不急な電力消費の典型例に挙げている飲み物の自動販売機について業界団体が一部販売機の休止などで自主的な電力削減策を取ることを決めたことを評価するとともに、政府にも注文をつけました。石原知事は「結構だと思いますね。この間も仙谷君に会って話したが、「具体的に出来ることをとにかくやってくれ」と言ったら「はいはい」と言ったが、何も意思表示がない。その前に業界がほかの国の現況と比べて自粛するということは結構だと思いますね。ただほかにも政府が政令でやることたくさんあるのに抽象的に15パーセントなどパーセンテージを云々するだけで、あとは皆さんにお任せしますというのも変な話だ」と話しました。また、政府が国家公務員の給与を10パーセント削減する方針であることに対し、都では先行して給与削減してきたものの今回は国の方向性に合わせざるをえないという認識を示しました。石原知事は「国が今まで何もしなかったんだから。やっと都並みのことをするようになってきた。財政状況から見れば東京は富裕団体になっているがそれは議会も努力し、職員も努力してここまでこぎつけた。それにまで同率なことをやれと言うのは酷かもしれないが、時代が時代だから私たちも甘んじて我慢する。そのぶん、都民のためにつかったらいい」と話しました。
 環境省が提唱する「スーパークールビス」については「結構だねアロハシャツ大好きだよ」と笑顔を見せました。

ヤバイ 温度が急上昇の3号機にホウ酸注入、再臨界防止に

2011-05-16 07:45:32 | 報道
3号機にホウ酸注入、再臨界防止に1・2号機も
読売新聞 5月15日(日)22時2分配信

 東京電力は15日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉で再臨界が起きないよう、原子炉の冷却水に、中性子線を吸収するホウ酸を溶かした上で、同日から原子炉への注水を始めたと発表した。

 1、2号機も今後、同じ措置を取る。

 再臨界は連続的な核分裂が再び起こる現象。1~3号機の原子炉圧力容器には当初、冷却のために海水を注入した経緯があり、東電はその塩分が中性子線を吸収すると見ていた。ホウ酸を冷却水に溶かすのは、冷却水を海水から淡水に替えて以降、塩分濃度が下がっていると見られるためだ。

 一方、3号機の圧力容器は、上端部の温度が急上昇している。東電は「注水用配管から水が漏れている可能性がある」として、12日からは別の配管を追加し、二つの配管で毎時計12トンを注水した。14日からは注水量を毎時計15トンに増やしたが、上端部の温度は15日午前5時までの24時間で46・5度上昇し、297度になった。東電は、「注水がまだうまくいっていない」と見ている。

福島第1原発事故 1号機空だき10時間以上 廃炉困難

2011-05-16 06:32:45 | 報道
むき出しの燃料の回収は自民党決死隊でやれ

東日本大震災:福島第1原発事故 1号機空だき10時間以上 専門家「公表遅すぎる」
 東京電力福島第1原発1号機で、地震からわずか16時間後の3月12日早朝には、燃料の大部分が溶け落ちていた可能性が強まった。東電の解析によると、燃料の溶融は従来考えられていた以上の速度で進行。外部から冷却水を入れるため、弁を開いて炉内の圧力を下げる「ベント」作業を始めた時には、炉内は既に水位が燃料の下端を下回る「空だき」状態で、燃料の大部分が溶融していたことになる。今後、ベントの作業や外からの注水のタイミングが適切だったかが問われることになりそうだ。【酒造唯、八田浩輔】

 東電のこれまでの発表では、福島第1原発で原子炉が空だき状態になったのは2号機(14日)が最初。1号機は、空だきになっていたことすら公表されていなかった。今回の解析結果が正しければ、1号機の空だき状態は11日午後7時半ごろから、淡水の注入開始(12日午前5時50分ごろ)まで10時間以上続き、ベント開始はさらに5時間近く後になってからだったことになる。

 小出裕章・京都大原子炉実験所助教は「電源喪失で原子炉が冷やせなくなれば、早い時期に炉心溶融に至ることは想定できていたはずだ。燃料の損傷が限定的だとしてきた東電の説明は完全に誤っていたことになる。データの公表も遅すぎる」と指摘する。

 東電は今回の解析で「圧力容器の損傷は大規模ではない」と説明するが、小出助教は「圧力容器は完全に破損し、溶けた燃料が格納容器の底に穴を開け、原子炉建屋の地下に大量の汚染水が漏れ出す原因になっている」と推定する。

 吉川栄和・京都大名誉教授(原子炉安全工学)も「溶融した燃料の一部は格納容器に落ちているだろう」と指摘、東電の解析に否定的な見解を示した。さらに「燃料は格納容器のクラック(損傷部)から水と一緒に漏れている可能性もある」と述べ、地震の揺れや炉心溶融、水素爆発などさまざまな原因で格納容器が損傷している可能性を指摘した。

 工程表への影響について吉川名誉教授は「初めに描いた絵と状況が異なり、収束までの時期は確実に延びるだろう。むき出しの燃料の回収は相当困難な作業になる。廃炉の工程にたどり着くのも難航するだろう」と厳しい見通しを示した。