トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2020.4.9 越美県境の山 滝波山

2020-04-10 06:17:01 | ブログ

滝波山頂上はこんなところ。 樹々の間に霊峰白山が垣間見えた。


久しぶりに奥美濃の山へ行くことにした。以前から気になっていたがドライブ時間が長いので敬遠していた福井県と岐阜県の県境にある滝波山へいってみることにした。登山道がなく残雪期以外は登ることが面倒な山なので、雪の少ない今年はどうだろうか。4:30に自宅を出発。

板取から滝波谷林道に入る。林道は凸凹だらけだがパンクを心配sしなくてはならないほど悪くも狭くもない(先月の小牧谷林道でパンクしてから慎重になりました)。森林伐採で切り出した大木が林道脇に山済みされているところを通過すると登山スタート地点と思われる一般車通行禁止のゲートに到着した。この辺りに車を停めると林道作業者に迷惑をかけると思い、少し戻ったところの小さな林道脇空き地に車を停めた。丁度7時に登山を開始。最初は長い林道歩きだ。林道歩きなので神経を使うことは無いが傾斜があり、体力的には登山と変わらない。今日は快晴に近く気分は上々。気温は低いのだが直接の日差しに数十分も歩くと汗が早くも噴き出してきた。下着一枚になって林道を進む。1時間以上の林道歩きに嫌になり始めたころ目指す登高に利用する尾根末端付近に到着。とりつくのによさそうな地点を探しながら進むと、伐採された広い斜面の下に出たので(8:30)、そこを利用して尾根に上がった。雪など全くないが踏み跡程度はあるだろうと期待していたが尾根に上がってガックリ、背丈以上もある激笹藪の海だ。まだ始まったばかりなのであきらめるわけにはいかない。強引に笹をかき分けてすすむ。笹藪に混ざっているシャクナゲは体の動きが制限されるので始末が悪い。時々、罵声を浴びせながら進む。鼻の孔に枝は入ったり、眼鏡が奪われたりして大変だ。笹の粉も舞うが吸わざるを得ず、齢と共に呼吸系が弱くなってきた自分には気持ちの良いものではない。1360mのピーク辺りでに日陰に残雪があり、たあいもなく大喜びした。残雪があれば笹は全て雪に被われて、想像しただけでもゾクゾクするような快適な雪稜登高ができるのだが。樹の合間から堂々とした真っ白な白山が見え始めてきた。5,6年前にゲレンデ用スキーを担いで登り頂上から一気に滑った時の快感が思い出される。あのころはまだ気力、体力ともに自信に満ちていたのが、この数年でえらい違いだ。2年前にKMCのメンバーと登った平家岳も手にとる近さに見えてきて懐かしい。100名山の荒島岳も見えてきた。まだ福井県の山は雪に被われていて岐阜県側とは全く様相が異なった。そろそろシャリバテを意識し始めたころ、やっと頂上に到着した。頂上一帯は嬉しくも豊富な残雪に被われていた。なにか頂上をしめす目印がないか探すと滝波山と標高が書かれた目立たない色の小さな木のプレートが細長い樹の枝にかけられているのを見つけてまた嬉しくなった。三角点の柱もその周り雪が溶けて出ていたのですぐにわかった。それにしても何かもの寂しい雰囲気の頂上だ。普通は頂上で自分自身をカメラに納めることはないのだが、こんな雰囲気の滝波山頂上には特別なものを感じたのでは自分の写真を撮った。福井県側の展望は樹々の間からしか見えないが岐阜県側の展望は遮るものがなく、どこまでも山また山の眺めだ。名前をあげればきりがない。飽きることのない山座同定についつい40分も長居をしてしまった。10:56、もう二度とくることはない頂上に別れを告げる。下りもブッシュとの格闘が待っているが体をブッシュに体を預ければいいので登りよりはるかに楽でだ。歩きやすいところを選びながらのまあまあ順調な歩きが続きます。ところが2番目の1386mピークを巻くあたりで明瞭な踏み跡があり、そちらに進むと急な斜面になり更に踏み跡が続いているところにでました。数100m離れた左手方向に明瞭な尾根も見上げるような形で表れると完全に獣道にだまされたことに気づきました。ここで来た道を戻らず、楽をしようと強引にトラバース気味に戻ったため、大変な苦労をさせられてしまいました。やはり、迷ったときはもとに戻るという原則を守ることが大切です。12時30分頃に登りに利用した伐採斜面に到着して安堵の大休止。居心地の良い場所でしたので春の陽射しを浴び、正面のでっかい雪の御岳を眺めながらしばらくのんびりとしました。最後は林道をよたよたと下り14時丁度に林道ゲートに到着。今日も体力の衰えを痛感させられた7時間の山旅でしたが、まだなんとか楽しさの方が勝っているようです。

コメント:
・藪山が趣味の人以外は笹が雪の下にある時を選んで登るべき。・私にとっては高価な下着がボロボロになりました。何を着るか要検討・折り畳みの短いポールが欲しくなりました(ブッシュ帯を歩くとわかります)。・山スキーは快適と思います。・滝波谷を下降する予定でしたがブッシュで見通しが悪くあきらめました(あきらめてよかった)。・恥ずかしいことですが靴紐の締め直しを10回以上しました。・登山口や途中の標識、赤テープなどの目印は一切、ありません。
追記:
ネットで記録を調べたら尾根に上がらず林道を終点まで詰め、そこから皆伐された斜面を登ると道もあり、大した藪漕ぎもなくて比較的短時間で頂上に立てるようです。

ロガーの軌跡










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