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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

井上芳雄は奮闘したが・・・「ナイスガイinニューヨーク」

2016-12-23 11:19:44 | 日記
シアタークリエで上演中の「ナイスガイinニューヨーク」です。このブログでも書きましたが、今月は上旬に新宿でふぉ~ゆ~が「23階の笑い」を上演し、そして、この「ナイスガイ・・・」珍しくもN・サイモン作品が、2本観られる運びとなっています。ファンとしては嬉しい限りですが、では、その成果の方は・・・
例によって、N・サイモンの自伝的作品。プログラムを読むと35本というサイモン作品の処女作。「カム・ブロー・ユア・ホーン」というタイトルで1961年に上演されており、その映画版が1963年にF・シナトラ主演で製作。この時のタイトルが「ナイスガイ・ニューヨーク」です。
アラン(井上)というハンサムでプレーボーイな兄を持ったバディ(間宮祥太朗)厳格な父親(高橋克実)の下を抜け出るべく決意して、独立している兄のアパートへと家出するシーンから、物語は、始まります。アパートの階上に住む、ちょっと頭は弱いけど美人な女優志願の女の子・ペギー(愛原実花)とよろしくやっていたアラン。バディの決意を喜び、早速堅物の弟に、男の喜びを覚えさせるための訓練を始めます。そこへ、心配性の母親(石野真子)そして父親が現れ さらには、アランの恋人・コニー(吉岡里帆)も騒動を起こし、さて、2人の兄弟の行く末は・・・というお話。
福田雄一上演脚本ということで、ちょっと危惧していたところもありましたが、大体、良くも悪くも想像通り。ただ、50年以上前の戯曲に現代風の笑いを加味しようとする意図は理解できますが、それが「ピコ太郎」であり、「トランプ風のかつらをかぶった高橋克実」ですからね。お世辞にもレベルが高いとは言えない。井上芳雄を筆頭に、役者陣は奮闘していましたが、ウエルメイドなN・サイモン作品の良さを十分に生かしたかといえば、疑問の残るお芝居でした。


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