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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

実話の持つ強さと弱さ「スポットライト」

2016-05-24 07:20:10 | 日記
アカデミー作品賞 脚本賞に輝いた「スポットライト」観てきました。「ボストン•グローブ」紙といえば、日本でもよく聞く名前です。この新聞の「スポットライト」欄という特集記事を担当しているチームが新しく着任した編集局長のもと、カトリック協会の神父様の幼児性的虐待事件に取り組んでいくという話。
事件が事件なだけに派手な展開があるわけではありません。一般の市井の人々を、新聞記者たちが地道に取材していくという話。私 カトリック信者ではありませんし、生活の周りにキリスト教が根付いているわけでもありませんので、「うちの定期購読者の半分以上がカトリック信者だ」「教会は強硬に反撃するぞ」というあたりは、そんなに伝わってきません。なにかアメリカというと、ものすごく都会的なイメージがあるので、「このスキャンダル暴くと、この街には住めなくなる」という記者たちに対する脅しもピンとはこない。
実話ですから、実はこの男が裏切り者だったとか意外な展開があるわけでもない。ただ、逆に言えば、それだけに、巨悪を暴こうと奮闘する新聞記者たちのプレッシャーが伝わってくる映画でした。