田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

歴史と民族の博物館 企画展「お金を出して!」を見に行きました 2

2024-08-16 08:10:02 | その他

 埼玉県歴史と民族の博物館の企画展「お金を出して!」の後編です。

 基本的に展示物の撮影は禁止されていませんでしたが、撮影が出来ないものについては個々に撮影禁止の表示がされていました。現在でも通用する紙幣・貨幣類と何かの著作権があるものは撮影できないようでした。

 

 金のなる木と紹介されていた展示物です。鋳型から出したばかりの貨幣で、切り離して縁をけづってから流通させたようです。現在の貨幣は地金から打ち出しで作られているので、このような形状にはなりません。

 

 明治の金貨です。金で出来たコイン凄いですねぇ。

 

 アメリカのドル札。日本では記念と言えば「硬貨」ばかりですが、アメリカでは小額の紙幣を発行しているようです。上段のオオタニサンは2ドル札、それ以外は1ドル札です。

 

 中でも気になったのはこのハリソンフォード札。スターウォーズのハン・ソロですね。

※撮影禁止だったので写真がありませんが、僕が一番驚いた展示物は、赤瀬川源平さんの千円札裁判の関係資料でした。芸術作品として作成(印刷)した千円札の模造品が、芸術作品ではなく紙幣偽造・・つまりは偽札・・にあたるとして立件された事件が昔あって、憤慨した赤瀬川さんが偽札にならない「零円札」を作ったりしました。僕はこの件については超芸術方面の書籍から知ったのですが、こんなところで出会えるとは思っていませんでした。これ見る価値大ですよ。

 

 展示を見てホールに戻る。写真奥の方のガイドロープの内側が常設展と企画展のエリアで、常設展だけ見るには、大人300円。企画展+常設展を見るには大人400円です。常設展の方はボランティアによる解説が定時で行われていたりします。

 手前側はミュージアムショップと軽食が取れるレストラン、他にワークショップや昭和の生活の展示、屋外のゆめ体験ひろばなどがある無料エリアです。

 

 建物設計者の前川國さんの紹介パネルがありました。建築物に興味がある方は、博物館の建物を見るだけでも価値があるでしょう。

 

 ワークショップにあった衣装。時代ごとに何種類かあるようですが、この日に出ていたのは飛鳥時代。まあ飛鳥時代にサテンの生地は無かったでしょうけど、これを着て記念写真を撮ることが出来るようです。

 

 昭和初期の生活展示にあった丸型ちゃぶ台です。この展示状態だと一家4人が食卓を囲んでのでしょう。星一徹がよくひっくり返していた印象が強いですけど、実際にひっくり返したのは1回だけでした。

 

 屋外のゆめ体験ひろばにあったスバル360。この広場ではコマ・ベーゴマ回し、けん玉、縄跳びなど昭和の子供たちの遊びが体験できます。ただこの日は暑かったので誰も炎天下で遊んでいなかった。

 

 ドラえもんでよく見る空き地の土管。ちょっと違和感ありませんか?そう、小口が揃っていない。見ての通り土管はつなげる為に差し込み側と受け口側があって、受け口側はリムが出ている。そうなると同じ側の小口を揃えて積み上げることが出来ません。現実はこんな感じで積むことになります。危険だから登っちゃだめだそうです。

 

 広場はこんな感じです。子供たちがコマやベーゴマを回せない・・やったことないんだから当たり前ですが・・のに対して、いい所を見せようと頑張っちゃってるお父さんをよく見ます。

 さて、公立の博物館だから施設や展示物の充実ぶりに対して入館料が安いです。ちょっと残念に思うのは併設のレストランのメニューがありきたりと言うかインスタントと言うか・・まあ、埼玉らしさが感じられなくて、すきっ腹が何とかなればいいや程度の営業になっている事です。もちろん僕個人の感想ですから、そう思わない人もいるでしょう。でも折角、歴史と民族を名に冠する博物館ですから、埼玉県の郷土食とか出して欲しいなぁ。

 見学は大宮氷川神社の参拝とセットでいかがでしょう。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿