ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

実習こぼれ話

2006-06-16 00:00:00 | にっき
今週、中学の教育実習を終えたという友人と3時間ほど電話で盛り上がった。

この友人はクラ仲間で同い年。
何かあったときは深く話し合うことの出来る貴重な存在。
専門学校卒業後、吹奏楽部の嘱託講師を何校か受け持ちつつおうちの仕事(自営業)を手伝い
過ごしていたのだが、ついに「先生になりたい」という思いに達し、昨年教員免許取るため
学校(短大)に入学したのでした。

そんな彼の3週間の実習話をたっぷり聞いたわけですが、本人、相当楽しかったらしく、
聞いてるわたしもとても楽しかった(笑)し、今後自分にもいかせるエピソードがたくさん聞けた。
先生になるというハッキリとした目標を持って、またこの28という年齢で実習に行けたことは
本当に多くのことを体験できたと思うんだよね。
わたしなんか20の時に実習行ったクチだけど、もうこなすことに精一杯でまわりを見る(観察)
するゆとりがなかった。

「教え方上手な先生って・・・やっぱ声が違うと思った」

ふむふむ。

「まず、声に勢いとハリがある。あと上手な先生って重要ポイントを話す時、まず一回グッと
 みんなを惹きつけてから話し始める。そうじゃない先生は、見出しのない新聞記事みたいな
 感じで、その内容をだらだらと抑揚のない声で読み上げるような感じ。でも板書はウマイ!
 みたいな(笑)。それがまた困る。」

そうだよね~。声の勢いってあるよね。
魅力のある先生って声に力があるもんね。

また音楽って、クラス全員が興味惹くような授業を作るのが結構難しくて・・・。
まず「食いつかせる」のが重要になってくるわけです。
で、クラスの中でも「コイツが食いついてきたらみんなも引っかかってくるだろう」みたいな
子が必ずひとりいる。
そのターゲットが見事引っかかると後は割とスムーズに流れたりするのよね。
 
「3年生でさ、シャツの下に黒いTシャツきて思いっきり開襟してる子がいたのね。かなり
 目立ちまくりで。だって列にも並んでないし(笑)。だけどそいつ音楽好きらしくて、
 選択音楽なんかとっちゃってたわけよ。あ、コイツにエサかけてみようと思って(笑)。」

で?で?

「なんか授業で校歌歌わせてたからさ。じゃあ今日は和音の勉強しましょうって。
 んで、長調の和音弾いたの。これは長調です、明るい響きだよねって。
 それで校歌ってたいてい行進曲風で長調だから、じゃあこれを短調にしたらどうなるか
 って言って短調にしてみたの。そうするとさ、だいたい演歌っぽくなるんだよね~
 校歌って(笑)。そしたらかかってきたよ、ヤツが!!」

わたしも実習中、おもしろがって試せるような余裕が欲しかった。

授業だけじゃなく、クラスでも部活でも生徒泣かせてきたらしいから・・・(笑)。
(生徒の心の琴線に触れたようだ)
ちょっと遠回りしたけどね。
君、早く先生になっておくれよ。回り道してよかったね。
その分、いい先生になれると思うぞ。

わたしも明日中学校行くから、今日いろいろ聞いた話実践してみよーっと♪