巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
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月の風

2018-01-27 16:47:03 | 
月の風

心に射し込むのは永遠の光
たゆたう時の中で何を思わん
瞬くうちに飛びたとう
冬空がとても綺麗だから

悠然と時が流れる
夜空の星が明滅する
あゝ、そんな勢いで
姿を隠さないでくれ

定点にあると信じていた星雲が
そのバランスを崩すとき
うっすらと朝陽が顔を出し
闇の支配が終焉を迎える
すべての不安定が消え失せるから
誰もが心底ほっとするんだ

この雪景色に救われた
微かな未来に陽が射した
陽の現れるタイミングは
僕たちの祈りでもある

こんな風に朝が来て、
こんな風に夜が明けて、

この世に生きとし生けるもの
誰もがその生を
憎み
恨み
妬み
嫉み
いわゆる悪感情
それでも、この世界は美しい
そう信じていたいんだ
いがみ合い、
ぶつかり合って、
それでも、お互いのつながりは運命的なもの

君は今の君のままでいいから
赦しを得るんだ
護るだけ、庇って、救って
それこそが我が生の地

すべては秩序だってよ



微風が吹く月の大地に
一輪の花を咲かせたいんだ

あゝ、吸い込まれていく
あゝ、引き込まれていく

空があまりにも高すぎるから

僕は息を止め、
僕は目を覆い、
万物の運命を握る存在に
挑む覚悟を決める

永遠が潰えたとき
すべてを委ねる相手は誰だ
世界中の点を線でつなごう

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