もうすぐ図書館に返してくるので、この一節のみ備忘録的に。
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二十歳の時のことを思い出してほしい。いまや典型的な会社人間であるあなたにも一冊の本、一枚のレコード、そして一人の人間に心を震わせた夜があったのではないだろうか。
会社人間などという、なりたくもなかったものになって、せいぜい忙しがって、何かの商品を同僚たちよりも多く売ったとしても、人生の最後にあなたはそれをよい人生だったと言えるだろうか。男は心で年を取り、女は顔で年を取る、と言われている。年齢を重ねれば、誰でも肉体は衰える。それでも、心は灰になるまで瑞々しさを保てるはずだ。
「そらいろのクレヨン」(蓮見圭一)
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二十歳の時のことを思い出してほしい。いまや典型的な会社人間であるあなたにも一冊の本、一枚のレコード、そして一人の人間に心を震わせた夜があったのではないだろうか。
会社人間などという、なりたくもなかったものになって、せいぜい忙しがって、何かの商品を同僚たちよりも多く売ったとしても、人生の最後にあなたはそれをよい人生だったと言えるだろうか。男は心で年を取り、女は顔で年を取る、と言われている。年齢を重ねれば、誰でも肉体は衰える。それでも、心は灰になるまで瑞々しさを保てるはずだ。
「そらいろのクレヨン」(蓮見圭一)