6月16日木曜日、夜9時40分
3本の線香を持ち、手順がわからず順路をあれこれ思案していると、おじさんが身振り手振りで、・・・あそこと向こう・・・3か所の香炉にということらしい
実は最初に入ってきたのが南側の右端から、左に回り込んで南側に沿って進むと、数人が独特の動作をしていました。
長椅子に膝を着き、2個の朱色の木片(カラスミかオレンジの中身のような)を下に落として、どの面が出るか占っていました。
これはこの地のおみくじ、面白そう・・・しかし、まずは焼香と売店を探す・・・
先程の入り口近くで10元と有料の売店があるようでしたが、無料で1人3本長い線香を頂きました。ボランティアの方達のようです。
そこで先程の長椅子が並ぶおみくじ占いの所で思案していると・・・順路を教えて頂いたのでした。
・・・教えて頂いた中庭の金色の香炉に進んで・・・エッ!今までいた南側(画像は手前が南側)に向かって参拝することになりました。
こちらが三川殿(前殿)になるとのこと。
次が反対側(北側)に一目瞭然の本殿があります。一旦、三川殿まで下がって本殿の全景を見てみましょう
時間が遅いので、参拝客も少なくゆっくり参拝できます。
香炉の蓋を持ち上げているキャラクターは猿? シルクハットでユニークな姿・・・・これは、台湾が日本の領土になる前にオランダに占領されていた、その時代を忘れぬようにとオランダ人のようです。
複雑ですね、中庭に降りて前に進むと
本殿の前に銀色?これもライトの関係か、金色かな?・・・の香炉がありました。・・・、ここで2本目の線香を、両手に持って三度頭を下げましょう。
頂いたパンフレットから境内の配置図を見てみましょう。
本殿の中央の神様が有名です。熱心な人々が夜遅くまでお願いことです、左側から中庭と本殿の風景です。
向かって左が普賢菩薩(フゲンボサツ)、中央に観世音菩薩、右側が文殊菩薩(モンジュボサツ)、ライトアップされて眩しい仏像です。
本尊、良く見えない、別のカメラで
光背に炎でしょうか、唐草でしょうか、この本尊、聖観世音菩薩は戦火の中を・・・伝説があります。
この龍山寺(ロンサンスー、リュウサンジ)は1740年落成、1919年に大改修、1924年に色鮮やかな東洋一の寺院に修復されたようですが、1945年第二次大戦で米軍の空襲により本殿は焼夷弾の直撃を受け、石柱まで全壊する惨状になってしまいました。
その様な中で、ここの木造の本尊「観音菩薩像」は無傷でご安泰、・・・すると空襲の度に観音さまの膝下は絶対安全だと多数の人々が避難してきます。
激しい空襲の中、不思議なことに避難者には全く死傷者が無く、そのあらたかな霊感は今日でも人々の間で語り伝えられご加護を讃えております。(龍山寺パンフレットより)
向かって左が普賢菩薩
「普賢」とは、全てにわたって賢い者」あらゆるところに現れ、命あるものを救う行動力のある菩薩、優しい表情です。
次に、右隣には、文殊菩薩が
「三人寄れば文殊の知恵」知恵の神様、
日本の仏像もこのような金色に輝いていたのでしょう・・・仏像の前で長年護摩を焚いた結果真っ黒なススだらけの仏像が大半です。
では右側から本堂の裏側(後殿)に進みましょう。
後殿には主に道教の神様が祀られています。
文昌帝君、大魁星君、紫陽夫子、馬爺、天上聖母、太陽星君、太陰星君、註生娘娘、池頭夫人、十二婆者、水仙尊王、城隍爺、龍爺、福德正神、關聖帝君、三官大帝、華陀仙師、地藏王菩薩、月老神君。
右側が学問、左は商売、さらに子宝、恋愛などそれぞれの分野によって分かれています。
この中央の香炉で3本目を焼香しました。この後殿には香炉が4か所あります。そこで、7本線香を購入する人もいるようです。
中央は天上聖母殿という神の名称、他に天后などとも、中央の媽祖娘娘がやはり人気で媽祖(マーズー、マソ・日本語読み)は俗称のようです。
媽祖の信仰は、10世紀頃 中国南部(福建省)から広まり、航海、漁業の神様として華僑・華人によって海を渡り、台湾や東南アジアに広まります。沖縄、長崎などにも・・・
向かって左、順風耳、右は千里眼とこれらも航海には重要な役目です。
さて、後殿の左端横にユニークな神様が人気です。名前が「月老神君」
縁結びの神様として人気のようです。赤い糸も用意されています。おみくじをして頂けるのか確認するのが必要とか、