気になる写真!

このブログはその時々の好奇心で、気になった被写体を切り取り、・・・チョットだけ考えてみようと

10月の某休日

2011-10-15 | 日記・エッセイ・コラム

先日、久しぶりに結婚式に出席する機会があった。

出かける前に、気になっていたベランダのパイナップルを収穫しなければ、・・・

Photo


実が成ったこの株からは来年花が咲かないので、根元から切り新しい株に期待しよう。

Photo_2

中身は・・・二つに割ると

Photo_4

マァマァ、上出来でしょう。

これでひと安心、都内の式場へ・・・AM10時半集合予定か・・・

式はキリスト教を学んでいたので?・・・、そんなことはないのですが、このような雰囲気でした。

1_2

新郎は青学出身、(青山学院大学:キリスト教・プロテスタント系、・・・メソジスト派系のようです)但し、新郎・新婦の宗教も、この式場の宗派も詳しくは知りません。

日本人は、仏前結婚はあまり多くないでしょうね、仏教も宗派があり両家の調整もあるでしょうし、・・・そこで、人前結婚もありますが、やはり多神教の国です、無難な神前結婚が多いですね。

Photo_10
ここは牧師さんでしたので、プロテスタント系のようです。御両人に幸多かれと願うのに、宗派で違いがあるわけでもなく、式も披露宴も無事終了。

ひさしぶりに親族に再開して、お互いの元気な近況報告を交換し・・・気がつくとPM5時、日が落ちるのが早い・・・。

さて、我がファミリーも再開したので、第三京浜経由で中華街に向かうことにしょう。

予約は7時半・・・、赤レンガ倉庫で1時間ほど散策。

2010_5

赤レンガ倉庫は、若者に人気の雑貨テナントが数多く入っています。

Photo_16

この付近、赤レンガパークは間接照明が多く、落ち着いた雰囲気となっています。

Photo_15

横浜港、この先にシーバス乗り場がある、暗い海の先にはライトアップされたベイブリッジ。

2010_6

中華街はここから車で5分、東に位置する朝陽門から中華街パーキングへ

1_3

善隣門近くにて食事・・・、

2

人通りは結構多いが時間は9時近い、首都高で家路に急ぐとしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴルゴダの丘

2011-10-08 | アート・文化

「キリストの埋葬」 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ作 1602年 ヴァチカン美術館 印刷物より

Photo_3

枯れたイチジクの葉まで精密に描いた「果物籠を持つ少年」に代表されるように、写実的で、光と影の効果が素晴らしいカラヴァッジオの作品です。

1571年9月28日生れ~1610年7月18日亡、波乱の38歳の生涯、活躍した当時は、教会の建築ラッシュで数多くの宗教画を描いてます。

「イエスの埋葬」、イエスの遺体を葬った登場人物は、男性2人、女性3人・・・ 12使徒(弟子)はどうしたのでしょう。

主役はアリマタヤのヨセフというユダヤ教徒の裕福な議員です。

左端のイエスの顔から、・・・右上に流れる登場人物の配置・・・、隣の下向きの赤い布を肩から掛けた人物がヨセフ、・・・右手の指先が、イエスの体の重みを伝えてきます。

こちら向きでイエスの両足を抱えている男性は、ニコデモ。(ヨハネの福音書だけに登場します)

他のマルコ、マタイ、ルカの3福音書では、埋葬はアリマタヤのヨセフ、一人だけが登場します。

次の女性は、・・・のマリア、次がマグダラのマリア、両手を上げているのがクレオパのマリアと言われている。(一般的に、出生地○○○のマリアと呼ぶ)・・・

宗教画の題材にするには、ヨハネの福音書がイメージを膨らませやすいと思われます。

最初に書かれたマルコと違って、断片的な記録を多分創作でつないで物語として完成度が高いように思います。

*

ンンnnn・・・埋葬する前に、聖母マリアがイエスの遺体を膝に抱いて嘆いている姿、嘆きの聖母像「ピエタ」が物語的には先でしょう?・・・nnnnn

調べてみましょう。・・・

-----聖書のPRパンフレットには、十字架と贖罪、そして復活について次のように書かれてあります。-----

5. 十字架

イエスは、、人間の罪の責任をご自分の身に負い、苦しまれました。それは、私たちが、神の前で正しい者と見なされるためでした。

宗教家たちは、イエスを妬(ネタ)み、死刑にするために、ローマ総督ピラトに引き渡しました。

ピラトは、イエスが引き渡されたのは、憎しみのためだとよく分かっていましたが、宗教家たちの望みどおりに、イエスに死刑を宣告しました。

6. 贖罪(ショクザイ)

人々は、イエスを苦しめ、十字架を背負わせ、エルサレムの城壁の外のゴルゴダという丘に引き立てて行きました。

そこで、イエスの手と足に釘を打ち、十字架に磔(ハリツケ)にしました。

二人の強盗と一緒に処刑しました。

7. 復活

イエスは死んで、墓に葬られ、三日目によみがえられました。

*

・・・・・ 聖書の福音書を見てみよう ・・・・・

最初に書かれたマルコの福音書

15章25 彼らがイエスを十字架につけたのは、午前9時であった。

26 イエスの罪状書きには、「ユダヤの王」と書いてあった。

27.28 略

29. 道を行く人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「おお、神殿を打ち壊して三日で建てる人よ。

30. 十字架から降りて来て、自分を救ってみろ。」

31. また、祭司長たちも同じように、律法学者たちと一緒になって、イエスをあざけって言った。「他人は救ったが、自分は救えない。

32. キリスト、イスラエルの王様。たった今、十字架から降りてもらおうか。われわれは、それを見たら信じるから。」また、イエスと一緒に十字架につけられた者たちもイエスをののしった。

33. さて、12時になった時、全地が暗くなって、午後3時まで続いた。

34. そして、3時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と叫ばれた。それは訳すと「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。」という意味である。

35.36 略

37. それから、イエスは大声を上げて息を引き取られた。

38. 神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。

39. 略

40. また、遠くのほうから見ていた女たちもいた。その中にマグダラのマリアと、小ヤコブとヨセの母マリヤと、またサロメもいた。

41. イエスがガラリヤにおられたとき、いつも付き従って仕えていた女たちである。この他にも、イエスと一緒にイルサレムに上がってきた女たちがたくさんいた。

42. すっかり夕方になった。その日は備えの日、すなわち安息日の前日であったので、

43. アリマタヤのヨセフは、思い切ってピラトの所に行き、イエスのからだの下げ渡しを願った。ヨセフは有力な議員であり、みずからも神の国を待ち望んでいた人であった。

44. ピラトは、イエスがもう死んだのかと驚いて、百人隊長を呼び出し、イエスがすでに死んでしまったかどうかを問いただした。

45. そして、百人隊長からそうと確かめてから、イエスのからだをヨセフに与えた。

46. そこで、ヨセフは亜麻布を買い、イエスを取り降ろしてその亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納めた。墓の入り口には石をころがしかけておいた。

47. マグダラのマリアとヨセの母マリアとは、イエスの収められる所をよく見ていた。

・・・・・ 

紀元30年頃、イスラエルでは十字架刑にされた人は重い罪人です。

遺体はゴルゴダ(どくろの意)の丘近くに掘った穴に投げ込まれ土葬となります。

後に骨になったころに家族が遺骨をもらい受け、身内の墓に納めたようです。

しかし、ローマ帝国では慣習で、身内から遺体の引き取りの願いがあれば、引取り人に渡すこともあったようです。

*

聖書には、十字架からイエスを降ろし、母マリアが遺体を膝に抱いて嘆いている姿「ピエタ」は書かれていないようです。

聖母子像やピエタは、教会で信者に説明しやすい人気の題材だったのでしょう。

110272

ミケランジェロ・ブオナローティ作 1499年 「ピエタ」 174×195cm サン・ピエトロ大聖堂

*

磔刑の続きは、・・・夕方になり、母マリアも12使徒もゴルゴダの丘にはいなかった。

聖書を調べると4つの福音書全てが、アリマタヤのヨセフが身内でもないのにピラト総督のところに行き、遺体の収容と埋葬の許可を願い出ています。

アリマタヤのヨセフは、熱心なユダヤ教徒で身分の高い議員、自らも神の国を望んでいた。

また、イエスの弟子であったとマタイとヨハネ福音書では書かれている。

*****勝手な解釈の続きです*****

イエスは殉教者になり、復活して神の子になるためのシナリオを描いていた。

それには3人の協力者を必要とした。

(一人は前に述べたイスカリオテのユダ。残念なことに、誤解を受け自殺している)

・・・過越し祭は土曜日から、その前に磔刑になり埋葬されるには、前日が決行日と定めた。

当時の一日は、日没から日付が変わる・・・(日が暮れてから晩餐・・・夜中・・・朝・・・昼・・・夕方までが一日)

決行日は弟子たちと別れの晩餐を開き、その席上弟子達に今後の予言をする。逮捕から磔刑、復活まで。

そして夜半に逮捕され、裁判の結果、律法違反で死刑になるだろう。

3日後に復活の予定だが、ここが問題だ。

・・・アリマタヤのヨセフはユダヤ教に不満を持っていて、イエスを慕う弟子のような存在だった。

イエスは底辺の多くの悩める人々(弱者・病人・罪人・女性たち)に声をかけ救うのが神の子(自分)の務めであり、ユダヤ人以外にも布教をする必要があると説く。

しかし、神の国に戻らなければならない、時間がない、自ら殉教者になるからとヨセフに大切な次の使命を与えた

過越しの前の日(金曜日)夜逮捕されて裁判の結果、律法違反で磔刑になるだろう。

罪人・ユダヤ教の律法違反者は、しかし「神の子だ」!、誰も私には近づかないだろう!

ヨセフ、勇気を出してピラト総督に申し出て、我が身を引き取り、亜麻布で包んで、用意した所に日没までに埋葬をするように・・・。

そして二日目の夜、そっと誰の目にも触れずに別の墓に埋葬し直すようにと、重要な使命を与えられた。

ヨセフ:なぜ移すのですか?

イエスは、誰も信じない「神の子」神の国を、死んだ人が復活することで預言は成就される、人々が信じることができると答えた。

古い肉体は直ぐには消滅しない、だから隠し埋葬するようにとヨセフに説いた。

(重大な使命を与えられたヨセフは、当日PM3時過ぎ、イエスが大声を上げて息を引き取られると、身内の母マリアを探すそぶりもなく、12使徒も探さない。

決められたいたかのように、ピラト総督の所に向かいます。

これから行う行為は、自分が所属するユダヤ教の指導者に対して反旗を翻す重い行為です。

弟子が皆この場から逃げ出しているのに、なぜ神を冒涜した罪人を引き取るという、今後面倒になるような行為をしたのでしょう。

・・・イエスから使命を受け入れていれば、ためらうことはなかった。その後、亜麻布を買いに走ったのです。

そして打ち合わせの通り、亜麻布で包み一旦、決められた場所に埋葬します。

マグダラのマリアが食い入るように見つめていました。

その二日後、夜間、人の目につかないように遺体を別の場所に移しました。)

*

もう一人イエスはマグダラのマリアにも使命を与えました。

過ぎ越し祭の前日、逮捕され、裁判で死刑になり、磔になるだろうと予言しました。

そして、母マリアや12使徒達は神の子も、神の国も信じないが、3日後に復活した事を話せば、これから信心を持って布教活動をするだろう。

イエスはマグダラのマリアに、磔刑後その日の夕方までに私は近くの墓に埋葬されるだろう。

埋葬される所をよく見ておくように、と言いつけられました。

そして3日後、朝早くまた墓を見に来るように、・・・「私は復活し、預言が成就されます。」と言われた。

イエスは、「復活したらまず最初に、マグダラのマリア貴方に声をかける。」と約束され、復活を確認するように使命を与えられました。

(さて、4福音書ともマグダラのマリアが墓を見に行っています。ヨハネ福音書は、マグダラのマリアが一人で行っています。

その後、復活したとされるイエスの行動の記述は、4福音書は全て異なった内容になっています。

共通しているのは、身内・師弟関係のある弟子の近くにだけそっと現れています。)

最初に書かれたマルコ福音書を見てみましょう。

マグダラノマリアがイエスの墓を見に行った時の記述が、「墓の中に白い長い衣装を着た若者から、遺体のないことと、復活を告知された。」 とあります。

マグダラノマリアは帰る途中、特別なこともなく、”ただ恐ろしくて誰にも何も言わなかった” と書かれています。

・・・復活は信じられない話です、イエスに事前に聞かされていても、この辺が普通の解釈でしょう。

また、イエス復活の話を聞いても、他の弟子たちは信じなかった。・・・これも、自然です。

では何故イエスが復活したのか?

怖い思い、脳が経験したことのない初めての体験をすると、恐ろしい夢や、ストーリのない夢を見ます、子供は怖い体験後、夜中に夢でうなされます。熱を帯びた脳回路が混乱して乱れた電気信号が飛び交うためでしょうか?

当時の人々は、夜は怖い、恐ろしい時間帯だったと思いませんか。

暗闇になる夜の恐怖を克服したい一心で、夜空を調べ、星座を研究し、また夢を見る不思議を研究したのでしょう。

夢の内容を難しく話される預言者が崇拝された時代です。夢の内容は、現実に準じて重視されていたことと思います。

天使も悪魔も精霊も、神のお告げも、夢の中に出てきた話が大半ですから、誰でも夢の話を、見てきたように創作物語にまとめて話せばよいのです。事実を証明する必要はないのです。

夢の話を真剣に見てきたように説明すれば、信じて理解しようとする人と、しない人に分かれます。

話す人の人格と力量により信ぴょう性に差がありますが、ただそれだけのことでしょう。

あなたは、信じますか?信じませんか?・・・どこかで聞いた言葉です。

マグダラのマリアが、「イエスさまが復活されて、声をかけられた」と弟子たちにいえば、信者が見たなら弟子の私も見てなくては・・・調子を合わせてそんな人も出てくるでしょう。

復活したのなら、こそこそと身内だけに現れないで、何故ユダヤ教の神殿の前で第一声を上げなかったのでしょうか。

・・・復活劇は弟子の奮起を願った・・・ユダヤ教を悩める人に役立ててほしいと願っていたのでしょう。 

復活は、弟子たちが信じてくれれば、イエスは救われる。・・・そう!イエスが救われたのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十字架・贖罪

2011-10-04 | 日記・エッセイ・コラム

最後の晩餐・・・ "裏切り者がいる" ・・・しかし、すぐユダが晩餐会場から出て行き、混乱もなく終わったようです。

最後の晩餐の後、イエスは夜中だというのにオリーブ山の麓(フモト)で、ユダヤ教の指導者たちが捕らえに来るのを待っています。

弟子たちは裏切者の話には関心がないようです。

イエスは死を覚悟するが恐ろしい、神に助けの祈りをする間、弟子たちに目を覚ましていろというが、・・・弟子たちは皆、寝こんでいます。

そしてユダがユダヤ教の指導者たちを連れて現れ、イエスは逮捕されます。

イエスは、この逮捕は予言の成就のためであると言います。

これを見たイエスの弟子たちは、皆、師を見捨てて逃げてしまいましたとあります。

どんな所に連れて行かれたのでしょう・・・

Photo

レンブラント・ファン・レイン作 1644年 キリストと姦淫(カンイン)の女 

これはイエスが逮捕される前の話で、姦淫の罪で訴えられた女を石打ちの刑に・・・と、イエスにユダヤ教指導者が論争を仕掛けている場面。当時の祭司たちは、一段高い豪華な祭壇の前にいます。

・・・こんな所だったのでしょうか・・・

スポット光線の先にイエスと女性、ラビ、取り囲む群衆。明と暗、暗闇のグラデーションが素晴らしい作品です。

レンブラントは宗教画も大変多く描いた有名な画家ですが、もう一人、光と影の演出家、カラヴァッジョも後程に。

逮捕されたイエスは、真夜中にユダヤ人指導者のもとに連行されました。

アンナス元大祭司の尋問→次に→カイアファの邸宅

①カイアファ大祭司を議長とした裁判が夜を徹して開かれた、この時間に証人を呼ぶが、罪人の証拠が出ず、議長がイエスに対し神の子・メシアであるのかを尋ねます。

・・・イエスは自らメシアであることを認めました。→

大祭司達は、イエスの言葉は神への冒涜(ボウトク)だとして死刑を宣告します。

・・・死刑執行の権限は、ローマから派遣されている総督の承諾が必要だった。・・・

そこで、夜が明けたころ、

②総督ピラトの邸宅へ→(帝国ローマにとってユダヤ人の宗教上の争いはどうでもいいことだった)・・・調べたが、死刑の理由が無い→

③出身地を管轄するヘロデ・アンティパス(イエスはガラリア出身)がエルサレムにいたのでこれ幸いとイエスを送る。(ユカ福音書)→イエスはヘロデに奇跡を見せてみろと言われても・・・無言→ヘロデは怒り、イエスを侮辱し総督ピラトに送り返す。→

④再び総督ピラト邸宅・・・(祭ごとにピラトが一人の囚人を許してやることになっていた。ユカ23章17)・・・彼を鞭打ってから許してやることにしよう・・・しかし、

群衆は「その人(イエス)を殺せ、バラバを許してくれ」と一斉に叫ぶ。(バラバは都での、扇動と殺人の罪で死刑)→

ピラトは、もう一度呼びかける・・・しかし、

彼らは「十字架につけよ、彼を十字架につけよ」と言い続けた。→

ピラトは三度目に彼らに向かって言った、「彼はどんな悪事をしたのか、彼には死にあたる罪は認められない、鞭打ちで許してやることにしよう」・・・→ところが

彼らは大声をあげて詰めより、イエスを十字架につけるよう要求した。そしてその声が勝った。・・・・(ユカ福音書23章23)・・・バラバは釈放された、こうしてイエスの十字架刑が決定した。

何とこの当時の時間が推定されているとか?

夜中に逮捕・・・引き続き、裁判・・・総督ピラト邸が夜明け・・・そして、AM8時頃十字架刑が決定

・・・イエス、十字架を担いで刑場(ゴルゴダの丘)に送られる。磔(ハリツケ)時間はAM9時。

聖書のPR パンフレットは・・・①唯一の神、②人の罪、③降誕(コウタン)、④福音(フクイン)・・・⑤十字架、⑥贖罪(ショクザイ)と続きます。

当時、イエスが逮捕され、磔刑になるまでのエルサレム市街地の推定コースです。

11093

左端、塀の外のゴルゴダ(されこーべ)の丘は、その後、聖墳墓教会(ローマ皇帝コンスタンティヌスの母、ヘレナが建てた。聖遺物:聖十字架の破片とイエスの墓を発見したとして、サン・ピエトロ大聖堂に聖ヘレナ像がある)が建てられ小聖堂の祭壇場所が、イエス十字架の場所と言い伝えられている。

ヴィア・ドロローサ(悲しみの道):イエスがピラト邸からゴルゴダの丘まで歩いた約500mの道を言う。

そして、この教会も今ではエルサレム旧市街地の中心部に位置し、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と根を同じくする一神教グループが参拝し、鍵はイスラム教徒が管理している。

Photo_5

磔刑図、キリストが中央、左右は強盗(盗賊)犯

Photo_3 

モントレファーノ 磔刑図 イタリア・ミラノ サンタ・マリア・デッラ・グラッツェ教会付属食堂壁画、

中央がイエス、その十字架の下で赤い衣装の人物がマグダラのマリアと言われる。

サンタ・マリア・デッラ・グラッツェ教会と付属食堂(展示室)外観

Photo_4

下図は、食堂内の雰囲気を残したいと思い、作成したものです。

Hp

入口から直角に左を向くと、壁に大きな「磔刑図」がライトアップされています。

そして反対側、少し遠くの右側の奥に・・・ありました、修復の終わった「最後の晩餐」が・・・

両作品ともRが付いた柵が作品から数メートル離れた所にあり、15分間、無言で離れて鑑賞することが許されています。

さてイエスの磔刑図は数多く描かれている。

身体を十字の形に:左右に手を広げ各々の手の平に釘1本、足先を伸ばして左右の足を重ね、太い釘1本・・・こんなマンガの世界が主流でした。

左右に伸ばした手首をロープで固定してもY字にはなります。肩を固定するか、腰を固定するか、・・・多くの磔は腰を固定するために縦木に小さな腰掛を取付け、体がずり下がらないように細工がされていたようです。

両手首を横木に固定して、手に釘を打つ。腰を腰かけに載せて膝を曲げ足先を固定していたようです。そんな絵も多少あります。

・・・・・ さて、ナザレのイエスは、「ユダヤ人の王」として誕生し、自分はメシア(救世主)と発言していますが、「神の子」は何の目的でこの世に降誕したのだと思いますか?・・・・・

既にユダヤ教が完成し、律法では預言者といえども人間であって神ではないとしています。

ユダヤ教の指導部が、自称メシア・神の子 発言しているのを、うさんくさいと思うのは当然で、裁判の場でも証明しないのですから、律法に反したとして死刑は当然でしょう。

考えられる3つの目的

①ユダヤ国の独立!(ローマ帝国の支配から、戦って独立する救世主として降誕した)

②ユダヤ教を全てのユダヤ人のために!(中・上層部の人々のために特化してきた指導部を一掃して、新ユダヤ教にするために降誕してきた)

③ユダヤ人の神・ヤハウェのみを崇拝させる(一神教が守られていない、神の存在を再認識させるために降誕してきた)

****また勝手に解釈しよう*****

ナザレのイエスは、弱者から崇拝されるようになると、突然「神の子」発言を始める。

しかし、ユダヤ教の指導者の反発を買いトップになれないことを悟ると、殺されるよりは名誉の殉教者の道を模索し始める。

何のために殉教するのか?・・・思いついたシナリオは、自分が十字架刑になって3日後に復活すれば皆が驚いて、イエスは「神の子」だった、ありえない復活!、神の子説を信ずるだろう。

私への崇拝、そして名誉も永遠だ・・・神の子は、こんな些細(ササイ)なことしか思いつかなかったのでしょうか・・・

自分の使命が、ユダヤ国の独立でもなく、ユダヤ教の誤りを正すこともなく、神への崇拝を説くことでもなかった。白旗を上げて、自滅した・・・、(但し、殉教するのにひとつの賭けをした。・・・後程・・・)

・・・自称「神の子」イエスは、降誕した理由を皆に説く絶好の機会が数多くありました。

・・・なぜ沈黙したのでしょうか?・・・(復活したとされる後の行動もなさけないものです)・・・

ローマ総督ピラトの前で、沈黙から一転自らの教えを群衆に説いて、奇跡を起こしたら「神の子」の存在を皆が認め、そして歴史は変わっていたでしょう。

現実は、天使も悪魔もそして聖霊さえも呼ぶことはできず、異常現象も起こせない

では教えだけ群衆の前で説いたとしたら、・・・群衆は勝手に「神の子」を名乗る、自称「ナザレのイエス」との思いが残っているから、群衆の怒りに油を注ぐのが目に見えていました。

イエス死後、キリスト教最初の殉教者、ステファノのように群衆を前にして、堂々とユダヤ教指導者を糾弾し、神殿批判をしたように、イエスも堂々と群衆に説き、最後に神の子は復活する!と宣言し、その結果、磔刑にされるか、群衆に石を打ちつけられて殺害されれば、また歴史は変わったことでしょう。

・・・沈黙・・・

PM3:00 イエスは大声で「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ」(我が神、我が神、なぜ私をお見捨てになったのですか)と絶叫して息絶えた、とあります。

シナリオは・・・復活に全てを賭けていました。・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする